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大規模修繕の設計監理とは?監理者の業務・現場確認・検査・変更契約・報告書の確認方法

発注方式・業者選定 2026.07.31 (Fri) 更新

大規模修繕の設計監理とは?監理者の業務・現場確認・検査・変更契約・報告書の確認方法

 

今回は

『大規模修繕の設計監理とは?監理者の業務・現場確認・検査・変更契約・報告書の確認方法』

をご紹介させて頂きます!

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大規模修繕の設計監理は、設計事務所やコンサルタントが定期的に現場を見に来るだけの業務ではありません

設計図書、提出物、材料、施工図、検査、指摘、数量変更、出来高、竣工、保証のどこまでを契約上担当するかを確認します。
「設計監理一式」「月4回巡回」だけでは、確認範囲、成果物、責任分担を判断できません。

目次

大規模修繕の設計監理は「現場を見に来る業務」だけではない

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確認領域設計監理者が確認する候補発注者側が確認すること
設計・提出物設計図書、施工計画書、施工図、材料資料契約範囲、重要仕様、承認者
現場・検査重要工程、工区、検査依頼、指摘、是正未確認区画、報告内容、次工程条件
変更数量、仕様、工程、必要性、代替案追加・減額、工期、変更契約
竣工竣工検査、残工事、完成図書、保証資料引渡し、支払、保管、次回点検

設計監理の実務は、着工前から引渡しまで続きます。監理者が現場へ来た回数だけでなく、どの資料を受け付け、どの工程・工区を確認し、何を差し戻し、どの指摘を再検査したかを確認します。

設計監理者が施工会社の施工管理を代行するわけではありません。施工会社は自ら工程、安全、品質、材料、作業員、専門工事会社、自主検査を管理します。監理者は契約範囲に基づいて設計図書との照合や現場確認を行い、発注者へ報告します。

設計監理者がいることだけで施工品質が保証されるとも、管理組合や所有者の判断が不要になるともいえません。契約範囲、施工会社の管理、検査記録、変更承認、発注者確認を組み合わせる必要があります。

 

責任施工方式との比較記事と設計監理実務の記事を分ける理由

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記事主な検索意図担当範囲
発注方式比較責任施工方式と設計監理方式の違い方式、費用構成、会社選定、特徴
No.327設計監理方式を採用した後の実務提出物、現場確認、検査、変更、報告、竣工
No.328候補設計図書の作成・記載内容仕様書、範囲図、数量表、見積条件

発注方式の比較と、契約後の監理実務は検索意図が異なります。本記事では、責任施工方式と設計監理方式の優劣を長く比較せず、設計監理方式を採用した後に何を管理するかへ限定します。

設計図書の種類や作成方法も別テーマです。本記事では設計図書を監理の基準資料として扱いますが、仕様書や数量表の作り方までは詳しく展開しません。重要なのは、契約図書の最新版と、施工会社が提出した資料、現場の施工状態がつながっているかです。

発注方式の比較は、責任施工方式と設計監理方式の違いで確認できます。

 

設計監理を着工前・施工中・足場解体前・竣工に分ける

着工前契約図書、施工計画、工程、仮設、安全、住民対応、検査計画
施工中材料、施工図、試験施工、工程間検査、数量、変更、出来高
足場解体前未検査、指摘残し、是正、写真、数量、残工事、解体可否
竣工・引渡し竣工検査、残工事、完成図書、保証、次回点検資料

「設計監理一式」という一つの名称でも、会社や契約によって対象範囲は異なります。着工前の施工計画確認まで含む契約もあれば、工事中の巡回と検査だけを中心とする契約もあります。

匿名事例は、築26年・9階建て・56戸の分譲マンションです。当初契約には「工事監理一式」「定例会議」「中間検査」「竣工検査」「監理報告書」とありましたが、材料承認、施工図、数量変更、足場解体前確認、完成図書確認が明確ではありませんでした。

着工前に業務を4段階へ分け、各段階の提出物、検査予定、承認者、成果物を登録しました。これにより、契約に含む業務、含まない業務、追加業務を確認し、竣工時に「当然含まれていると思っていた」という認識差を減らしました。

 

工事監理・施工管理・管理会社業務・発注者確認の違い

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主体主な役割最終的に残す資料
設計監理者設計図書との照合、提出物確認、現場確認、検査、報告確認記録、指摘、監理報告
施工会社工程、安全、品質、材料、作業員、専門会社、自主検査施工記録、自主検査、是正記録
管理会社理事会支援、連絡、資料配布、会議調整、保管等案内、議事録、事務記録
管理組合・所有者予算、契約、重要変更、追加・減額、支払、引渡し承認記録、契約、支払記録

工事監理、施工管理、現場管理、管理会社業務を同じ意味で使用しません。法律上の工事監理と、契約書で一般的に呼ばれる監理業務にも範囲差があり得るため、具体的な役割は契約書、業務仕様書、対象工事の条件で確認します。

施工会社は施工品質の主体として、自主検査を行い、不適合があれば是正施工を行います。監理者はその自主検査記録や検査依頼を受け、契約範囲に基づいて確認します。監理者が現場にいない時間帯の施工は、写真、工程記録、自主検査記録と照合します。

管理組合や所有者は、監理者の技術的見解を参考にしますが、重要な仕様変更、契約金額、工期、支払を自動的に監理者へ一任したことにはなりません。誰が確認し、誰が契約上承認するかを分けます。

 

設計監理契約の業務範囲と成果物を確認する

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契約業務含む・含まない回数・時点成果物追加費用条件
着工前会議・提出物確認契約書で確認着工前・再提出時受付表、質疑回答大幅な再作成等
現場確認・検査対象工事項目を確認重要工程・工区別確認記録、検査票追加訪問等
数量・変更確認技術確認範囲を確認変更発生時数量差分、見解書再設計等
竣工・完成図書残工事・保証を含むか竣工・再検査時監理報告、照合表長期化・追加検査等

「監理費一式」だけで、業務範囲を確定しません。業務開始日、終了日、対象工事、対象棟、現場確認、材料承認、施工図、数量確認、変更提案、出来高、竣工検査、完成図書、保証、アフター点検を一覧化します。

成果物も重要です。会議へ出席するだけなのか、議事録確認、検査票、監理報告書、数量確認資料、完成図書照合表まで提出するのかで、発注者が後から説明できる内容が変わります。

匿名事例では、「月4回現場確認」を回数だけで管理していましたが、対象工程が不明でした。契約見直し後は、外壁下地、防水端末、材料搬入、工程間検査、足場解体前など、確認時点と工区を指定しました。

 

現場訪問回数ではなく確認する工程・工区を登録する

現場確認票SITE-SUP-012
訪問目的外壁下地補修の工程間確認
対象工区北面・3~5階 SEC-SUP-006
同行者現場代理人・専門工事会社
未確認区画北面5階の一部
次回確認下地補修完了後・被覆前

訪問回数が多いことだけで監理内容を評価しません。重要なのは、見えなくなる前、次工程へ進む前、足場解体前など、確認が必要な時点に対象工区を確認できたかです。

現場確認票には、訪問日、目的、工事項目、工区、工程、確認箇所、同行者、施工会社の説明、写真、指摘、未確認区画、次回確認を記録します。定例会議への出席と、現場での検査も分けます。

匿名事例では、月4回の予定は維持しつつ、重要工程が集中する週は確認を増やし、確認対象がない週は提出物確認へ振り替えました。固定的な回数が十分とは断定せず、工事項目、規模、工程、契約で確認計画を作ります。

 

施工計画書・工程表・仮設計画を受付・確認・差し戻しで管理する

提出予定

検査計画書
住民対応計画
確認中

施工計画書 Rev.2
仮設計画図
差し戻し

工程表:検査時点不足
安全計画:動線再確認
再提出

施工体制表 Rev.3
確認済み

着工前提出物一覧

提出物は、提出予定、提出済み、確認中、質問中、条件付き確認、差し戻し、再提出、確認済み、失効、最新版へ更新という状態で管理します。提出されたことと、内容を確認したことは同じではありません。

施工計画書の一般的な内容を繰り返すのではなく、監理者が何を質問し、どの条件で確認し、何を差し戻したかを残します。工程表では検査依頼の時点、仮設計画では確認動線、安全計画では住民動線との関係など、設計図書と工事条件へ照らして確認します。

匿名事例では、旧版の施工図が現場に残っていたため、版番号と改訂日を照合し、旧版へ失効印を付けました。現場配布日と回収日を記録し、最新版の使用区画を確認しました。

図面改訂履歴REV-DWG-006
Rev.1旧版・現場回収済み
Rev.2北面数量を赤入れ訂正
Rev.3最新版・配布日を登録

 

材料承認書と実際の搬入材料を照合する

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照合段階確認項目匿名事例の状態
材料承認メーカー、製品、仕様、色、施工方法、使用区画条件付き確認
搬入承認材料との一致、数量、ロット、期限、破損ロット相違を確認
保管保管場所、温度・水濡れ等、現場表示区画別表示を追加
使用施工区画、使用量、施工日、写真再確認後に使用

材料承認書があることだけで、承認材料が現場で使用されたとは判断しません。承認段階では、製品名、仕様、色、施工方法、施工要領、安全資料、代替材料等を確認します。搬入時には、数量、ロット、使用期限、保管状態、破損、使用区画を照合します。

匿名事例では、材料承認書に記載されたロットと搬入材料のロットが一致しない区画がありました。直ちに不適合と断定するのではなく、納品記録、製品資料、使用区画を再確認し、監理者の条件付き確認後に施工へ進みました。

材料の技術的確認と、色・意匠等に関する管理組合や所有者の最終承認も分けます。材料変更が契約仕様や保証へ影響する場合は、仕様変更番号と変更契約へ接続します。

 

施工図・製作図・見本・試験施工の役割を分ける

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資料・確認主な役割確認記録
施工図現場の納まり、寸法、区画、他工事との取合い図面番号、改訂、現場反映
製作図工場製作部材等の寸法、仕様、取付方法製作前確認、変更履歴
見本・サンプル色、模様、仕上げ、材料見本番号、承認者、保管
試験施工実際の下地・材料・条件で仕上がりや方法を確認区画、写真、条件、採用可否

施工図、製作図、見本、試験施工は同じ承認資料ではありません。施工図は現場の納まりを整理し、製作図は製作部材の仕様を確認します。見本は色や仕上げ、試験施工は実際の条件で施工方法と仕上がりを確認します。

資料番号、対象区画、提出者、提出日、確認者、条件、修正、再提出、確認日、現場反映を記録します。監理者が技術的に確認したことと、管理組合が色・意匠を承認したことも分けます。

匿名事例では、施工図の旧版が残っていたため差し替え、見本承認後に試験施工区画を指定しました。試験施工の結果を別工区へ反映するときは、下地や施工条件が同じかを確認しました。

 

施工会社の自主検査から監理者の再検査までをつなげる

1施工会社の自主検査
2検査依頼書提出
3監理者確認
4指摘・条件付き
5是正・再検査
6次工程可否
検査依頼票REQ-INS-021
工区・工程西面4階・下地補修後
自主検査施工会社提出済み
監理者確認補修範囲と写真を照合
指摘写真番号PIC-041・期限設定
再検査再検査済み

施工会社の自主検査と監理者確認を同じ検査として扱いません。施工会社は施工完了を自ら確認し、検査依頼書、自主検査記録、写真を提出します。監理者は対象工区・工程を確認し、合格、条件付き、指摘を記録します。

指摘があれば、指摘番号、写真番号、是正方法、期限、是正日、再検査結果をつなげます。次工程へ進む条件を明示し、検査依頼がないまま被覆や足場解体へ進まないよう管理します。

匿名事例では、検査依頼のないまま次工程へ進みかけた区画を保留しました。施工会社が是正記録を提出し、監理者が再検査した後に次工程へ進みました。

 

定例会議・議事録・監理報告書を分けて残す

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資料目的主な記録
定例会議資料進捗、次週工程、品質、安全、住民対応等を協議確認項目、未決事項、承認期限
議事録会議での発言、決定、保留を残す発言者、担当者、期限、決定日
監理報告書監理者の確認実績と見解を発注者へ報告現場確認、検査、指摘、変更、出来高

議事録と監理報告書は同じ資料ではありません。議事録は会議の記録であり、誰が何を発言し、何を決定し、何を保留したかを残します。監理報告書は、監理者が契約範囲で確認した工程、工区、提出物、検査、指摘、是正、変更、出来高等を整理します。

会議で話題に出ただけの内容を、承認済みとして施工へ進めないことが重要です。決定事項と未決事項を分け、未決事項には回答者、判断者、期限、工程・費用への影響を設定します。

匿名事例では、議事録へ数量変更の協議を記載し、監理報告書には現地確認した数量と技術的見解を記載しました。理事会の変更承認は別の承認記録へ残しました。

 

未決事項へ担当者・回答期限・工程影響を登録する

管理組合承認待ち色彩見本SMP-SUP-004
回答期限:次回定例前
数量確認中北面下地補修QTY-CHG-006
足場期間へ影響
材料変更協議中代替材料資料の再提出待ち
施工会社再回答待ち防水端末の納まり図を修正

未決事項には、発生日、内容、根拠資料、質問者、回答者、判断者、回答期限、影響工程、影響費用、現在状態、決定日、議事録番号を登録します。

色、材料、数量、施工方法、店舗対応、工期、追加費用、保証条件などは、回答が遅れると施工順序や足場期間へ影響します。期限を設定せず「検討中」とだけ記載すると、誰が止めているのか分からなくなります。

匿名事例では、下地補修数量と材料変更を別の未決事項として管理しました。数量は監理者が現地確認し、材料変更は施工会社が代替資料を提出し、管理組合が契約上の承認を行いました。

 

数量変更・仕様変更・工程変更を分ける

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変更区分確認資料承認
数量変更下地補修面積、タイル枚数、シーリング長さ位置図、写真、変更前後数量技術確認後に発注者承認
仕様変更材料、工法、色、仕上げ、保証条件比較資料、代替案、仕様書重要条件を発注者が承認
工程変更工区、順序、作業時間、足場期間改訂工程表、住民案内、費用工期・契約影響を確認

数量、仕様、工程を一つの「追加変更」としてまとめません。数量変更は契約数量との差、仕様変更は材料・工法・保証等の差、工程変更は工期や住民案内への影響を確認します。

監理者は必要性、数量、技術条件、代替案、図面、写真、単価根拠を確認します。一方、契約額や工期を変更する承認は、管理組合や所有者の契約上の手続に基づきます。監理者の確認だけで変更契約が成立したとは扱いません。

匿名事例では、下地補修の増加区画と減少区画を同時に記録しました。材料変更は別の仕様変更番号、足場期間への影響は工程変更番号へ分けました。

提出物・検査・変更を同じ工区番号で確認する

大規模修繕の設計監理では、現場訪問回数だけでなく、提出物、材料、検査区画、指摘、数量変更、承認期限を同じ資料上で整理する必要があります。

ワンリニューアルでは、設計図書、工区、提出物、検査、是正、変更契約、出来高、竣工、保証を共通管理番号でつなぎ、監理者・施工会社・管理組合の確認範囲を追跡できる状態を重視します。

 

追加数量だけでなく減少数量を変更契約へ反映する

増額候補

  • 足場設置後に劣化数量が増えた
  • 隠蔽部の追加補修
  • 仕様・工区・仮設期間の変更
減額候補

  • 補修数量が減った
  • 改修済み・対象外区画が判明
  • 材料・仮設期間が減った

追加工事だけを変更対象とせず、減少数量も同じ精度で確認します。足場設置後の調査で補修数量が増える一方、既に改修済みの区画や施工不要箇所が見つかる場合があります。

変更前後数量、位置図、写真、単価、増額、減額、工期、承認者を記録します。施工会社の見積数量、監理者の確認数量、変更契約数量を分けます。

匿名事例では、北面の補修数量が増え、南面の一部は減りました。増加だけを先に承認せず、全体差分を一つの変更契約へ反映しました。

変更契約の詳細は、大規模修繕の変更契約で確認できます。

 

出来高確認と管理組合・所有者の支払承認を分ける

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数量意味確認者
契約数量契約時に合意した数量発注者・施工会社
施工数量施工会社が施工した数量施工会社が作成
検査済み数量検査記録とつながる数量施工会社・監理者
完了数量指摘・是正・再検査を終えた数量監理記録で確認
請求数量請求へ計上する数量発注者が支払承認

監理者が出来高を確認したことだけで、支払承認が完了したとは扱いません。施工会社は出来高資料を作成し、監理者は施工・検査・是正状況を確認します。管理会社が支払事務を支援する場合も、契約上の支払承認者は管理組合や所有者です。

未検査数量や指摘未完了数量を完了数量へ含めないことが重要です。写真、検査票、是正票、変更契約と請求数量を照合します。

匿名事例では、検査依頼が遅れた区画を出来高から除外し、再検査後に次回請求へ反映しました。

出来高と請求額の照合は、大規模修繕の出来高確認も参考にしてください。

 

足場解体前に未検査区画・指摘残し・写真を照合する

足場解体前確認票 SCF-CHK-001西面は解体保留
未検査区画
西面5階の一部
指摘残し
NCR-SUP-014
是正・再検査
写真提出待ち
解体可否
再検査後に判断

全面的な大規模修繕では、調査、数量確認、複数工程の施工、検査、是正、写真記録を同じ条件で反復するため、仮設足場を原則として重視します。足場解体後に近接確認しにくくなる箇所は、解体前に一覧化します。

外壁下地、タイル、シーリング、塗装、防水、鉄部、設備端末等について、未検査区画、指摘残し、是正結果、写真、数量、残工事を照合します。施工会社の自主検査だけで解体を決めず、監理者確認と発注者側の承認経路を整理します。

匿名事例では、指摘が残る西面の解体承認を保留しました。是正写真と再検査結果を確認した後に解体可へ変更し、当初予定と実績を記録しました。

 

竣工検査・残工事・完成図書・保証を分ける

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区分確認内容完了条件
竣工検査契約工事、仕上がり、機能、数量、清掃、指摘検査結果を記録
残工事工事項目、区画、理由、期限、確認者施工・再確認完了
完成図書完成図、写真、材料、検査、是正、数量、変更不足資料を差し戻し
保証対象工区、対象外、起算日、窓口、次回点検工区番号と照合

竣工検査を実施した日と、すべての工事・是正が完了した日を分けます。竣工検査で指摘や残工事があれば、区画、期限、確認者を登録し、完了工事へ含めません。

完成図書には、完成図、施工図、工事写真、材料資料、試験・検査・是正記録、数量表、変更契約、保証書、次回点検資料を含めるか確認します。契約上必要な資料が不足している場合は差し戻します。

匿名事例では、完成図書の不足資料を差し戻し、監理報告書へ数量変更と是正履歴を反映しました。保証対象区画を工区番号とつなぎ、残工事完了後の日付を別に記録しました。

 

利益相反・再委託・施工会社との関係を確認する

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確認項目確認資料・質問記録
施工会社との関係資本、取引、紹介、協力会社等開示資料・回答日
再委託監理業務の再委託先、担当範囲再委託先・責任分担
積算・選定関与見積取得方法、評価基準、担当者選定記録
材料等の関係メーカー、紹介料、指定条件等開示・代替案

設計監理方式を採用したことだけで、中立性や透明性が自動的に確保されるとは判断しません。設計監理者と施工会社の関係、再委託、見積取得方法、評価基準、材料メーカー等との関係を確認します。

一方で、責任施工方式を自動的に不透明と評価することも適切ではありません。方式名ではなく、具体的な契約、情報開示、選定手順、確認記録を比較します。

利益相反の確認は、監理者を疑うためだけではなく、誰がどの判断に関与し、どの情報を開示したかを説明できるようにするためです。

 

管理組合と一棟オーナーで異なる設計監理の承認経路

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区分主な判断・承認記録
管理組合理事会、修繕委員会、総会、管理会社の役割分担議事録、契約、変更承認、支払
管理組合の重要変更仕様、追加・減額、工期、住民説明監理者見解と承認記録を分離
一棟オーナー所有者決裁、法人内承認、工事予算、支払社内決裁、契約、引渡し
一棟所有の運用入居者案内、店舗、賃貸管理、保証通知、担当者、保管資料

管理組合では、設計監理者の報告を受けるだけでなく、誰が判断し、誰が承認するかを決めます。理事会、修繕委員会、総会、管理会社の役割は、管理規約や契約、工事内容によって整理します。

一棟オーナーには総会決議はありませんが、設計監理者へ工事契約や支払の最終決定を一任したと誤認しないよう、所有者決裁や法人内承認を設定します。入居者案内、店舗、賃貸管理、完成図書の保管も担当者を決めます。

いずれも、監理者の技術的確認と、発注者の契約承認を分けて記録することが重要です。

 

ワンリニューアル式・設計監理業務・確認記録台帳

大規模修繕・設計監理業務・確認記録台帳

事業、建物、棟、設計図書、工事項目、工区、提出物、材料、施工、検査、指摘、是正、変更、出来高、竣工、保証を共通管理番号で接続します。

以下の番号は、行政、法令、設計事務所、施工会社、管理会社、業界団体等が定めた公式番号ではなく、ワンリニューアル独自の管理番号です。

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管理対象番号例主な記録
契約・範囲CON-SUP-001/SCP-SUP-001含む業務、含まない業務、成果物
図書・図面DOC-DSN-001/REV-DWG-001版番号、改訂日、最新版
提出物・材料SUB-SUP-001/MAT-APR-001受付、差し戻し、ロット、区画
検査・是正REQ-INS-001/NCR-SUP-001/REI-SUP-001自主検査、指摘、期限、再検査
変更・出来高QTY-CHG-001/PRG-SUP-001増減、仕様、工程、請求数量
竣工・保証FIN-INS-001/DOC-FIN-001/WRN-SUP-001残工事、完成図書、保証区画

台帳には、提出予定日、提出日、確認状態、差し戻し理由、再提出日、現場確認日、検査日、指摘、是正期限、変更前後、承認日、足場解体可否、残工事、保証番号を登録します。

数量は、計画、見積、契約、確定、施工、検査、是正、完了、請求に分けます。監理者の確認記録と、管理組合・所有者の承認記録を別欄にします。

台帳の目的は、設計監理者へ何を委託し、どの資料を根拠に工事完了を判断したかを説明できる状態をつくることです。

 

監理回数中心の契約から工程・工区別確認へ変更した匿名事例

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段階当初見直し後
監理契約工事監理一式・月4回段階、工程、工区、成果物を登録
提出物提出済みかのみ確認受付、差し戻し、再提出、最新版管理
材料承認書を保管搬入材料・ロット・使用区画を照合
検査中間検査と竣工検査自主検査、依頼、監理確認、再検査
変更追加工事中心増加・減少、仕様、工程を分離
竣工竣工検査日を完了日と扱う残工事、完成図書、保証を別管理

築26年・9階建て・56戸の匿名事例では、当初の契約が監理回数中心で、対象工程と成果物が明確ではありませんでした。着工前に業務分担表、提出物一覧、検査予定、承認者、監理報告の内容を登録しました。

工事中は、搬入材料のロット相違、旧版施工図、下地補修数量の増減、検査依頼前の次工程移行を確認しました。監理者が技術的に確認し、理事会が変更契約を承認しました。

足場解体前は指摘が残る面を保留し、竣工時は検査日と工事完了日を分けました。完成図書の不足を差し戻し、保証対象区画を工区番号へ接続しました。築年数、戸数、監理回数、工期、費用は標準値ではありません。

 

大規模修繕の設計監理でよくある質問

大規模修繕の設計監理とは何ですか?

設計図書との照合、提出資料の確認、現場確認、検査、変更整理、発注者への報告等を契約範囲に基づいて行う業務です。

設計監理者と施工会社の現場監督は何が違いますか?

施工会社は施工管理と自主検査を行い、設計監理者は契約した範囲で設計図書との照合や発注者への報告を行います。

設計監理者は毎日現場にいますか?

契約や工事条件によって異なります。訪問回数だけでなく、確認する工程、工区、提出記録を確認します。

監理者がいれば施工不良を防げますか?

監理者の存在だけで品質が保証されるわけではありません。施工会社の管理、検査計画、記録、是正、発注者確認を組み合わせます。

施工計画書は監理者が承認しますか?

契約上の役割によって異なります。確認、条件付き確認、差し戻し、発注者承認等の区分を整理します。

材料は誰が決めますか?

設計仕様、施工会社の提案、監理者の確認、管理組合や所有者の承認等を工事項目ごとに整理します。

設計監理者だけで追加工事を決められますか?

技術的な必要性を確認する場合はありますが、契約金額や工事範囲の変更は発注者の承認と変更契約を確認します。

監理費には何が含まれますか?

現場確認、定例会、材料確認、検査、変更確認、報告等の範囲は契約ごとに異なります。成果物と追加業務条件を確認します。

現場確認回数が多いほど品質は高くなりますか?

回数だけでは判断できません。重要工程を適切な時点で確認し、指摘・是正・再検査を記録できるかを確認します。

監理者は出来高や請求額を決定しますか?

出来高の確認資料を作成・確認する場合がありますが、支払承認者は契約と管理組合・所有者の体制によって異なります。

足場を解体する前に何を確認しますか?

未検査区画、指摘残し、是正結果、数量、写真、残工事等を確認し、解体後に確認しにくい箇所を整理します。

監理報告書には何を残しますか?

現場確認、提出物、検査、指摘、是正、変更、出来高、未決事項、竣工確認等を契約範囲に応じて記録します。

 

まとめ

大規模修繕の設計監理は、現場訪問回数だけで評価できません。着工前、施工中、足場解体前、竣工へ分け、契約業務、成果物、重要工程、工区を確認します。

工事監理、施工管理、管理会社業務、発注者確認を分け、施工会社の自主検査から監理者確認、指摘、是正、再検査までを一続きにします。材料承認書と搬入材料、施工図の版番号、未決事項の期限も確認してください。

数量変更、仕様変更、工程変更を分け、追加だけでなく減額を変更契約へ反映します。出来高確認と支払承認、竣工検査日と工事完了日も同一に扱いません。

設計監理方式であることだけで品質や透明性が保証されるわけではありません。利益相反、再委託、契約範囲、確認記録、発注者の承認経路を具体的に確認することが重要です。

設計監理契約と実際の確認記録を照合する

大規模修繕の設計監理を確認するときは、「月○回巡回」「監理一式」という表示だけでなく、確認工程、提出物、材料承認、検査、指摘、数量変更、出来高、足場解体前確認、完成図書を整理することが重要です。

設計監理契約と実際の監理記録がつながらない場合は、工事項目・工区・提出物・検査へ管理番号を付け、契約業務、実施業務、未実施業務を照合してください。

 

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