築20年マンションの大規模修繕は必要?1回目後の点検・2回目準備・設備更新の確認方法

『築20年マンションの大規模修繕は必要?1回目後の点検・2回目準備・設備更新の確認方法』
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築20年マンションだからといって、直ちに全面的な大規模修繕が必要とは限りません。築12~15年前後で1回目を終えた建物では中間点検と2回目準備が中心となり、築17~18年で1回目を行った建物では、竣工後点検や保証対応の確認が中心となる場合があります。
反対に、1回目をまだ実施していない、過去の工事範囲が限定的、漏水や外壁の不具合が続いている場合は、築20年でも全面的な工事計画を検討する可能性があります。工事回数や築年数だけでなく、前回の施工範囲、現在の劣化、設備更新履歴、資金を照合することが重要です。
本記事の対象
20~50戸程度を中心とする低層・中層の分譲マンション、一棟所有の賃貸マンションを想定しています。タワーマンションや超高層ビル特有の工法を扱う記事ではありません。
目次
- 築20年マンションは直ちに大規模修繕が必要?
- 築20年は何回目の大規模修繕になる?
- 建物築年数・前回工事年・設備年齢を分ける
- 最初に1回目大規模修繕の資料を集める
- 前回の完成図書が残っていない場合
- 1回目で施工した範囲・見送った範囲を確認する
- 保証終了と次回修繕時期は同じではない
- 1年点検・定期点検の指摘と是正を確認する
- 築20年時点で外壁・タイル・シーリングを確認する
- 屋上・バルコニー防水と鉄部を確認する
- 建物築年数と設備の使用年数を分ける
- 緊急対応・部分修繕・調査・経過観察・2回目工事を分ける
- 部分修繕だけでよい場合・全面修繕を検討する場合
- 2回目大規模修繕の準備はいつ始める?
- 18年周期と築20年を混同しない
- 築20年で長期修繕計画を見直す
- 2回目工事までの修繕積立金を確認する
- 1回目の工事費から次回予算を単純計算しない
- 居住者の漏水・不具合申告を履歴へ残す
- 管理組合と一棟オーナーの判断方法の違い
- 築20年から築30年までの管理計画
- 築20年で建て替えを判断してはいけない理由
- ワンリニューアル式の中間点検・2回目準備管理台帳
- 築13年で1回目を行った分譲マンションの匿名事例
- 築17年で外装工事を行った一棟賃貸の匿名事例
- 築20年マンションの大規模修繕でよくある質問
- 関連記事
- まとめ
築20年マンションは直ちに大規模修繕が必要?
築20年という年数だけで、外壁塗装、防水、シーリング等を全面的に再施工するとは決められません。最初に、1回目の実施年、工事範囲、見送り範囲、その後の点検・補修・不具合を確認します。
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| 築20年時点の状況 | 主な確認 | 対応の方向 |
|---|---|---|
| 築12~15年前後で1回目を実施 | 前回から5~8年程度、保証後の状態、部分補修 | 中間点検、必要な部分修繕、2回目準備 |
| 築17~18年前後で1回目を実施 | 竣工後点検、保証申告、完成図書、未完了指摘 | 保証・点検対応を優先 |
| 1回目を未実施 | 延期理由、外壁安全性、漏水、劣化、資金 | 診断後に全面工事を含めて検討 |
| 部分修繕を複数回実施 | 施工年、区画、工法、数量、重複・未施工範囲 | 実際の施工範囲を再構成 |
築年数別の全体像は、築年数別に見る大規模修繕の進め方も参考になります。
築20年は何回目の大規模修繕になる?
築20年は必ず2回目ではありません。1回目を早めに実施した建物では2回目までの中間段階となり、周期を延ばした建物では1回目の直後となることがあります。
「大規模修繕」という名称がなくても、屋上防水、外壁補修、鉄部塗装等を別年度に実施している場合があります。工事名称ではなく、実際に施工した区画を確認します。
建物築年数・前回工事年・設備年齢を分ける
建物全体を一律に築20年として扱うと、交換済み設備まで古い設備として判定してしまいます。
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| 対象 | 施工・更新例 | 築20年時点の見方 |
|---|---|---|
| 建物 | 築20年 | 建築年と全体履歴を登録 |
| 1回目大規模修繕 | 築13年に実施 | 工事後7年として点検 |
| 屋上防水 | 築17年に部分補修 | 補修後3年の区画として確認 |
| 給水ポンプ | 築18年に交換 | 交換後2年の設備として確認 |
| インターホン | 建築当初から使用 | 設置後20年の設備として確認 |
最初に1回目大規模修繕の資料を集める
前回工事を実施したという記録だけでは、中間点検や2回目準備に必要な情報が不足します。契約時と完成時の資料をそろえます。
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| 資料区分 | 主な資料 | 確認目的 |
|---|---|---|
| 建物基本資料 | 竣工図、建築年、構造、外壁・防水仕様、設備一覧 | 建物と設備の基礎情報を確認 |
| 契約資料 | 請負契約書、見積書、仕様書、数量表、図面 | 予定した範囲・仕様を確認 |
| 施工資料 | 施工計画書、工程表、工事写真、日報 | 実際の施工工程を確認 |
| 検査・変更 | 検査、是正、変更契約、追加・減額資料 | 完成数量と指摘対応を確認 |
| 引渡し後 | 完成図書、保証書、1年点検、定期点検 | 保証・点検・次回確認へ引継ぐ |
修繕履歴の残し方は、大規模修繕の修繕履歴・完成図書も確認してください。
前回の完成図書が残っていない場合
資料不足を記憶や推測だけで補いません。管理組合保管庫、現在・過去の管理会社、施工会社、設計・監理会社、総会議案書、議事録、会計資料等を確認します。
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| 資料確度 | 状態 | 台帳上の扱い |
|---|---|---|
| 原本確認済み | 契約書、図面、写真等の原本を確認 | 確認日と保管場所を登録 |
| 写し確認済み | 原本の複製を確認 | 原本所在を継続確認 |
| 議事録・会計で確認 | 工事実施や支払いは確認できる | 施工範囲は別途確認 |
| 関係者の説明 | 当時の役員等から聞き取り | 説明として記録し事実と分ける |
| 推定・未確認 | 根拠資料を確認できない | 今回の調査対象に設定 |
1回目で施工した範囲・見送った範囲を確認する
1回目の工事範囲を、外壁、防水、鉄部、建具、外構、設備へ分けます。見送った区画や、足場設置後に数量を減らした区画も記録します。
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| 工事項目 | 施工済みとして確認する内容 | 見送り・未確認として残す内容 |
|---|---|---|
| 外壁・タイル | 補修位置、数量、塗装、使用材料 | 未調査面、部分補修、数量不明区画 |
| シーリング | 打替え・増し打ち、目地位置、材料 | 施工対象外目地、サッシ周り |
| 防水 | 屋上、バルコニー、廊下、端末、ドレン | 部分施工、既存層を残した区画 |
| 鉄部・金物 | 扉、手すり、架台、支持金物 | 腐食部材、交換見送り箇所 |
| 設備・その他 | 照明、建具、外構等の実施工範囲 | 別途工事、未更新、履歴不明設備 |
保証終了と次回修繕時期は同じではない
保証が終了したから全面修繕が必要とは限りません。反対に、保証期間内だから劣化や不具合が発生しないとも限りません。
保証対象工種、対象区画、免責、申告期限、点検結果、未対応指摘を確認し、次回点検日を設定します。1年点検は大規模修繕の1年点検も参考になります。
1年点検・定期点検の指摘と是正を確認する
「点検実施済み」という記録だけで完了とせず、指摘、是正、再検査、経過観察まで追跡します。
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| 点検項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 点検条件 | 対象区画、点検日、点検者、方法、立会者 |
| 指摘 | 位置、症状、写真、工事項目、保証対象の確認 |
| 是正 | 方法、施工日、材料、担当者、完了写真 |
| 再検査 | 再検査日、結果、未完了、追加対応 |
| 経過観察 | 観察理由、比較写真、再確認日 |
築20年時点で外壁・タイル・シーリングを確認する
1回目で補修した区画と、新たに劣化した区画を分けます。地上から見えるひび割れやタイルの割れだけで、建物全体の状態を判断しません。
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| 対象 | 主な確認項目 | 履歴との照合 |
|---|---|---|
| 外壁下地 | ひび割れ、浮き、欠損、爆裂、錆汁、漏水 | 前回補修区画、再発、新規劣化 |
| タイル | 浮き、割れ、欠損、剥離、目地、色・寸法 | 前回数量、張替え位置、予備タイル |
| 外壁塗装 | 剥がれ、膨れ、チョーキング、汚れ | 前回塗料、下地、施工面 |
| シーリング | 破断、剥離、硬化、痩せ、サッシ周り | 打替え・増し打ち、施工対象外目地 |
全面的な外装改修を検討する場合は、仮設足場による近接確認、数量確定、施工、検査、是正、写真記録を同じ条件で反復できる計画を重視します。タイルとシーリングは、大規模修繕のタイル補修、大規模修繕のシーリング工事も確認してください。
屋上・バルコニー防水と鉄部を確認する
防水表面がきれいに見えることだけで、防水性能や下地状態を断定しません。鉄部は外壁全体を施工しない時期でも、部分修繕が必要になる場合があります。
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| 対象 | 主な確認項目 | 対応の例 |
|---|---|---|
| 屋上防水 | 膨れ、破断、摩耗、立上り、端末、ドレン、水たまり | 部分補修、調査、次回更新候補 |
| バルコニー・廊下 | 表面摩耗、排水、ひび割れ、浮き、傷 | 住民申告と現地確認を照合 |
| 鉄部 | 錆、塗膜剥離、腐食、ボルト、溶接部 | 局部塗装、部材交換、経過観察 |
| 金物 | 手すり、架台、配管支持部、固定状態 | 安全性を優先して確認 |
防水工事の確認項目は、マンション大規模修繕の防水工事も参考になります。
建物築年数と設備の使用年数を分ける
築20年では、建築当初から使う設備と、すでに交換した設備が混在します。外装と無条件に同時更新せず、設備ごとに設置年、故障、保守、部品供給を確認します。
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| 設備 | 主な確認 | 計画上の扱い |
|---|---|---|
| 給排水ポンプ・配管 | 交換年、故障、漏水、能力、保守 | 点検、専門調査、年度別更新 |
| 電気・消防設備 | 点検、容量、劣化、法定検査、部品 | 専門業者との別工事を含めて確認 |
| インターホン・防犯設備 | 設置年、配線、故障、部品供給 | 外装と工程連携するか判断 |
| エレベーター・駐車設備 | 保守、制御、安全装置、部品供給 | メーカー・専門業者と更新計画 |
| 共用照明・自動ドア | 交換頻度、制御、機器構成、保証 | 修理、交換、新設を分ける |
設備更新全体の進め方は、マンション設備更新の進め方も確認してください。設備によって専門資格、メーカー対応、保守契約が必要となるため、すべての設備工事を一社だけで完結できるとは限りません。
緊急対応・部分修繕・調査・経過観察・2回目工事を分ける
築20年時点の確認結果を、「工事する・しない」の二択にしません。次の5区分で整理します。
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| 対応区分 | 主な判断 | 管理事項 |
|---|---|---|
| 直ちに対応 | 落下・剥離、漏水、設備停止、進行性の劣化 | 安全措置、原因確認、承認、完了 |
| 部分修繕 | 範囲と原因を限定できる補修 | 区画、数量、工法、保証、再確認日 |
| 調査 | 原因不明、過去施工不明、設備劣化 | 調査方法、担当、期限、次の判断 |
| 経過観察 | 劣化が軽微で比較可能 | 写真、測定値、再確認日 |
| 2回目へ | 足場や複数工程をまとめる合理性がある | 調査候補年、仕様、概算予算 |
経過観察には必ず再確認日を設定します。部分修繕で全面工事を永久に回避できるとは限らず、反対に部分修繕が無駄とも限りません。
築20年時点の点検結果を5つの対応区分へ整理します
築年数だけで全面工事を決めず、1回目の施工区画、保証・点検、部分修繕、設備更新、再確認日を分けることが重要です。
建物、棟、面、区画、前回工事、劣化、部分修繕、経過観察、2回目候補を共通管理番号でつなぎ、今行う工事と次回へ引き継ぐ工事を確認できる状態へ整理します。
部分修繕だけでよい場合・全面修繕を検討する場合
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| 確認区分 | 部分修繕を検討する状態 | 全面的な計画を検討する状態 |
|---|---|---|
| 劣化範囲 | 区画が限定され原因を確認できる | 複数面・複数工種へ広がっている |
| 安全・漏水 | 局部対応後に再確認できる | 落下、漏水、不具合が複数区画で続く |
| 前回工事 | 施工範囲と履歴が明確 | 未施工範囲が広い、施工不明区画が多い |
| 仮設 | 限定足場等で安全に対応できる | 全面足場で調査・施工・検査する合理性がある |
| 設備・計画 | 外装と別年度で整理できる | 複数の外装・設備工事が重なる |
築20年という年数だけを、全面修繕の前倒し理由にしません。劣化診断の進め方は、大規模修繕前の劣化診断も参考になります。
2回目大規模修繕の準備はいつ始める?
2回目工事の着工直前ではなく、資料整理、調査、資金、合意形成に必要な期間を考慮します。築20年時点では、着工年を確定するより、次回調査と準備開始時期を決めることが重要です。
2回目工事で起きやすい課題は2回目の大規模修繕でよくある失敗、計画見直しは2回目大規模修繕の長期修繕計画も確認してください。
18年周期と築20年を混同しない
「18年周期へ延ばした」という表現には、建築から18年で1回目を行った場合と、前回工事から次回まで18年を予定する場合があります。
周期延伸は、何もしない期間を延ばすことではありません。点検、記録、部分修繕、再判定を前提にします。一棟オーナーの周期延伸は、大規模修繕を18年周期へ延ばす判断も参考になります。
築20年で長期修繕計画を見直す
長期修繕計画の予定と、1回目工事・部分修繕・設備更新の実績を照合します。
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| 区分 | 確認項目 |
|---|---|
| 計画情報 | 作成日、最終見直し日、計画期間、予定年、予定金額 |
| 1回目実績 | 工事年、実際の金額、追加・減額、見送り工事 |
| 中間修繕 | 防水、鉄部、シーリング、漏水対応等 |
| 設備実績 | 交換年、故障、保守、部品供給、次回更新 |
| 今後の計画 | 2回目工事、設備更新、調査、予備費、工事後残高 |
計画上の予定年だけで着工を決めません。長期修繕計画の見直しは、長期修繕計画の見直し時期も確認してください。
2回目工事までの修繕積立金を確認する
築20年時点では、部分修繕と設備更新を行いながら、2回目工事後にも資金を残せるかを確認します。
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| 資金項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 現在資金 | 修繕積立金残高、未収金、借入残高、承認済み支出 |
| 中間支出 | 調査、部分修繕、漏水対応、設備更新 |
| 2回目準備 | 診断、設計・監理、仮設、工事、予備費 |
| 今後の収入 | 積立額、段階増額、均等積立、一時金等 |
| 工事後残高 | 次回設備更新や緊急修繕へ残す資金 |
築20年時点で積立金を使い切る計画にせず、今後10年程度の工事候補を確認します。修繕積立金はマンションの修繕積立金、借入は大規模修繕ローンも参考になります。
1回目の工事費から次回予算を単純計算しない
1回目と2回目では、工事範囲、劣化数量、材料、工法、仮設、工期、設備更新、安全管理、設計・監理等が異なる可能性があります。
前回工事費へ物価上昇分だけを加えて次回予算を確定せず、現在の工事範囲と数量で概算を作り直します。一般的な費用の見方は、マンション大規模修繕の費用相場も確認してください。
居住者の漏水・不具合申告を履歴へ残す
漏水、外壁のひび割れ、タイル欠損、バルコニー床、サッシ周り、設備故障等の申告を、現地確認、原因、対応、再発へつなぎます。
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| 管理段階 | 記録内容 |
|---|---|
| 申告 | 日時、住戸・区画、症状、写真、発生条件 |
| 現地確認 | 確認日、確認者、天候、周辺状態 |
| 原因 | 確認済み、推定、未確認を分ける |
| 対応 | 応急対応、調査、補修、保険、保証 |
| 再発確認 | 再確認日、再発の有無、2回目工事への引継ぎ |
居住者の申告だけで原因を断定せず、確認結果と分けて記録します。
管理組合と一棟オーナーの判断方法の違い
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| 区分 | 管理組合 | 一棟オーナー・法人所有者 |
|---|---|---|
| 意思決定 | 理事会、修繕委員会、総会 | 所有者判断、社内稟議、法人決裁 |
| 資金 | 修繕積立金、一時金、借入 | 事業収支、借入、保有資金 |
| 計画 | 長期修繕計画と区分所有者への説明 | 保有方針、空室、賃料、売却計画 |
| 対象者 | 区分所有者、居住者、賃借人 | 入居者、金融機関、社内関係者 |
| 税務・会計 | 一般の修繕計画と会計処理を中心に確認 | 修繕費・資本的支出等を専門家へ確認 |
一棟オーナーの2回目工事は、一棟オーナーの2回目大規模修繕も参考になります。
築20年から築30年までの管理計画
次の時間軸は一例であり、すべてのマンションへ自動的に適用するものではありません。
履歴・中間点検・資金確認
部分修繕・設備更新
調査時期・概算予算
仕様・見積・総会・施工
実際の時期は、前回工事年、劣化、設備、資金、合意形成によって前後します。
築20年で建て替えを判断してはいけない理由
築20年であることだけを理由に、建て替えを促すことはできません。建て替えには、構造、耐震性、法令、土地利用、事業性、権利調整、合意形成、仮住まい、資金等の別論点があります。
本記事では、建物を継続使用するための中間点検、部分修繕、設備更新、2回目大規模修繕の準備を中心に扱います。
ワンリニューアル式の中間点検・2回目準備管理台帳
「築20年マンション・中間点検・2回目準備管理台帳」を作成し、築年数確認から次回修繕までを9段階で管理します。
建築年、棟、階、戸数、構造を登録
施工年、区画、数量、保証、見送り範囲を登録
原本、写し、説明、推定、未確認を分類
外壁、防水、鉄部、設備、不具合を確認
安全、漏水、機能、劣化、美観を分類
緊急、部分修繕、調査、観察、2回目へ分類
積立金、設備、次回工事、予備費を整理
調査、仕様、見積、発注時期を設定
再点検日、候補年、引継ぎ資料を登録
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| 建物・履歴 | 資料・点検 | 劣化・対応 | 設備・資金 | 2回目準備 | 引継ぎ |
|---|---|---|---|---|---|
| AGE-020-001 RNL-1ST-001 | DOC-CHK-001 INS-MID-001 | DET-001 RPR-PRT-001 | EQP-HST-001 FND-001 | RNL-2ND-001 REI-001 | NXT-INS-001 DOC-AGE20-001 |
| 築20年 1回目は築13年 | 原本・点検記録確認済み | 部分修繕と経過観察 | 設備更新・積立金見直し | 築24年に再調査候補 | 完成図書へ継続保存 |
AGE-020-001、RNL-1ST-001、INS-MID-001等は、築年数、修繕履歴、点検、対応区分を関連付ける任意の内部管理番号例であり、行政・法令・業界の公式番号ではありません。
築13年で1回目を行った分譲マンションの匿名事例
築20年、5階建て、38戸の分譲マンションで、築13年時に外壁、タイル、シーリング、塗装、屋上防水、鉄部塗装を実施した匿名事例です。
築20年時点では、北面シーリングの一部劣化、屋上防水の小規模な傷、鉄部の局部的な錆を確認しました。外壁全体の著しい劣化は確認されず、給水ポンプは築18年時に交換済みでした。一方、インターホンは建築当初から使用し、機械式駐車場は部品供給を確認中でした。
中間点検
限定補修
設備・タイル調査
外壁等を観察
築24年に再確認
シーリング、防水、鉄部は部分修繕とし、外壁塗装とバルコニー防水は経過観察にしました。長期修繕計画と修繕積立金を見直し、前回完成図書を電子化しました。この点検時期や対応区分は標準値ではありません。
築17年で外装工事を行った一棟賃貸の匿名事例
築21年、4階建て、24戸の一棟賃貸マンションでは、築17年時に1回目の外装工事を行っていました。外装工事から4年しか経過していない一方、インターホンの故障、共用照明の交換頻度、排水ポンプの履歴不明、空室での漏水跡が課題となっていました。
外装の全面修繕は計画せず、設備更新を外装工事と無条件に同時実施しない方針としました。所有者は、工事判断、事業収支、税務・会計を分けて確認しています。
築20年マンションの大規模修繕でよくある質問
- Q.築20年のマンションは大規模修繕が必要ですか?
- A.築年数だけでは判断できません。1回目の実施年、施工範囲、保証・点検、不具合、設備更新履歴を確認し、部分修繕、経過観察、2回目準備へ分けます。
- Q.築20年は何回目の大規模修繕ですか?
- A.1回目後の中間段階となる建物がある一方、1回目を延期している場合や、築18年前後で実施した直後の場合もあります。
- Q.築20年で2回目の大規模修繕を行いますか?
- A.前回工事からの経過年数と建物状態によります。築20年という理由だけで2回目を決めず、点検、部分修繕、資金準備を確認します。
- Q.1回目大規模修繕から何年で点検しますか?
- A.保証書、点検計画、施工材料、建物状態によって異なります。1年点検等に加え、保証終了後も不具合と劣化を継続して確認します。
- Q.保証が切れたら再度修繕が必要ですか?
- A.保証終了だけでは決まりません。点検結果、前回工事範囲、劣化、漏水、長期修繕計画を確認します。
- Q.築20年では設備も交換しますか?
- A.一律には交換しません。設備ごとに設置年、更新履歴、故障、保守、部品供給を確認します。
- Q.部分修繕だけでもよいですか?
- A.劣化が限定的で原因と範囲を確認できる場合は、部分修繕と経過観察を組み合わせることがあります。再確認日と2回目工事での扱いを記録します。
- Q.築20年で建て替えを考える必要がありますか?
- A.築年数だけでは判断しません。構造、耐震性、資金、将来利用、事業性、合意形成等を別途確認します。
関連記事
まとめ
築20年マンションだからといって、全面的な大規模修繕が直ちに必要とは限りません。また、築20年が必ず2回目になるわけでもありません。
建物築年数、1回目工事からの経過年数、部分修繕からの経過年数、設備の使用年数、次回工事までの準備期間を分けて確認します。前回資料では、施工した区画だけでなく、見送った区画、変更工事、指摘・是正、保証・点検も確認することが重要です。
築20年時点の劣化や不具合は、直ちに対応、部分修繕、調査、経過観察、2回目工事へ分類します。経過観察には再確認日を設定し、設備更新は外装工事と無条件に同時実施しません。
2回目大規模修繕の着工直前ではなく、履歴整理、建物調査、長期修繕計画、修繕積立金、設備更新、合意形成を早い段階から整理し、完成図書と中間点検結果を次回工事へ引き継ぎましょう。
1回目工事後の点検から2回目準備までを一つの台帳で整理します
建物築年数、前回工事、保証、点検、劣化、部分修繕、設備更新、修繕積立金、再確認日、2回目候補を関連付け、管理組合や一棟オーナーが今後の対応を追跡できる形へ整理します。
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