マンションの給水ポンプ交換とは?給水方式・断水・能力・試運転の確認方法

『マンションの給水ポンプ交換とは?給水方式・断水・能力・試運転の確認方法』
をご紹介させて頂きます!
マンションの給水ポンプ交換では、最初に現在の給水方式を確認します。直圧直結、増圧直結、受水槽からの加圧給水、受水槽から高置水槽へ送水する方式では、ポンプの役割、関連設備、断水方法、試運転、必要な協議が異なるためです。
ポンプ本体だけを価格比較するのではなく、制御盤、インバーター、圧力センサー、圧力タンク、バルブ、接続配管、防振架台、電源、遠隔警報までを給水系統番号で結びます。さらに、断水対象、仮設給水、試運転、復旧確認、設定値、更新図面、保守点検への引継ぎまでを一連の管理対象とします。
目次
- マンションの給水ポンプ交換は給水方式から確認する
- マンションの給水方式とポンプの役割
- 給水ポンプ・揚水ポンプ・排水ポンプ・消防ポンプの違い
- 給水ポンプの交換時期は経過年数だけで決めない
- 交換前に確認する図面・点検・故障記録
- ポンプ能力はどのように確認する?
- ポンプ本体と関連設備の更新範囲を分ける
- 給水ポンプ交換の見積書で確認する項目
- 給水方式を変更する場合の確認事項
- 断水計画で確認する居住者・テナントへの影響
- 仮設給水はどこまで必要?
- 施工・試運転・復旧確認の流れ
- ワンリニューアル式の給水ポンプ更新・断水復旧管理台帳
- 「ポンプ交換一式」の範囲を整理した匿名事例
- 完成図書に残す資料
- 受水槽・水道事業者の手続きで注意すること
- マンションの給水ポンプ交換でよくある質問
- 関連記事
- まとめ
マンションの給水ポンプ交換は給水方式から確認する
すべてのマンションに給水ポンプがあるわけではありません。水道本管の圧力で直接給水する建物ではポンプを設置していない場合があり、増圧直結方式、受水槽方式、高置水槽方式では異なる役割のポンプが使われます。
マンションの給水方式とポンプの役割
直圧直結給水方式
水道本管側の圧力を利用して給水する方式です。建物条件によっては給水ポンプを使用しないため、「マンションには給水ポンプがある」と一律に扱いません。
増圧直結給水方式
配水管の圧力だけでは不足する分を、増圧給水設備で補う方式です。ポンプだけでなく、逆流防止機器、制御機器、圧力検出機器、電源、警報等を含めて設備範囲を確認します。
受水槽・加圧給水方式
水道水を受水槽へ貯留し、給水ポンプで各住戸や共用部へ送る方式です。受水槽、水位制御、吸込・吐出配管、制御盤、圧力タンク、警報を同じ系統として管理します。
受水槽・高置水槽方式
受水槽から揚水ポンプで屋上等の高置水槽へ送り、重力を利用して給水する方式です。揚水ポンプ、高置水槽、水位センサー、満水・減水警報、オーバーフロー等の関係を確認します。
※👉横にスクロールできます
| 給水方式 | ポンプの有無・役割 | 交換時の主な確認 |
|---|---|---|
| 直圧直結 | ポンプを設けない場合がある | 水道本管圧力、給水高さ、既存配管、停止範囲 |
| 増圧直結 | 不足圧力を増圧給水設備で補う | 増圧装置、逆流防止、制御、圧力、申請・協議 |
| 受水槽・加圧給水 | 受水槽から各系統へ送水 | 槽、水位、ポンプ能力、制御、断水、衛生管理 |
| 受水槽・高置水槽 | 受水槽から高置水槽へ揚水 | 揚水能力、水位制御、警報、高置水槽側の復旧 |
給水方式の適用条件や申請・点検条件は水道事業者ごとに異なります。東京都水道局の案内は地域運用の一例であり、全国共通の条件として扱わず、所在地を管轄する水道事業者へ確認します。
給水ポンプ・揚水ポンプ・排水ポンプ・消防ポンプの違い
「ポンプ」という名称が共通していても、用途、接続先、管理方法は異なります。本記事では生活用水を供給する給水ポンプを中心に扱い、排水設備や消防設備と混同しないようにします。
※👉横にスクロールできます
| 設備 | 主な役割 | 本記事での扱い |
|---|---|---|
| 給水ポンプ | 生活用水を住戸・共用部へ送る | 交換範囲、能力、断水、試運転を詳しく確認 |
| 揚水ポンプ | 受水槽から高置水槽等へ送る | 高置水槽方式の給水設備として確認 |
| 増圧ポンプ | 水道本管の不足圧力を補う | 増圧給水設備一式の構成を確認 |
| 排水ポンプ | 湧水、雑排水、汚水等を排出する | 給水設備とは別系統として扱う |
| 消防ポンプ | 消火設備へ水を供給する | 生活用給水と分け、消防設備の計画で確認 |
消防ポンプや消火設備の改修は、マンションの消防設備改修とは?をご覧ください。
給水ポンプの交換時期は経過年数だけで決めない
設置年は更新判断の一要素ですが、「設置後何年で交換」と一律には決められません。運転時間、起動回数、点検結果、故障・警報・補修履歴、漏水、異音、振動、圧力変動、部品供給、保守対応、必要能力を総合して判断します。
※👉横にスクロールできます
| 判断区分 | 確認項目 | 更新計画への反映 |
|---|---|---|
| 運転状態 | 運転時間、起動回数、交互・並列運転、予備機 | 負荷の偏り、運転方式、予備性を確認 |
| 点検・故障 | 点検結果、故障、警報、補修、停止履歴 | 更新範囲、優先順位、保守方法を整理 |
| 機械状態 | 漏水、腐食、異音、振動、モーター状態 | 本体、継手、架台、配管の範囲を分ける |
| 制御状態 | 制御盤、インバーター、センサー、警報 | 本体交換かユニット更新かを比較 |
| 給水性能 | 流量、圧力、末端状態、給水不足 | 既存能力の妥当性を再確認 |
| 保守性 | 部品供給、メーカー対応、保守契約 | 機種選定、予備品、次回点検へ反映 |
点検・故障履歴を長期修繕計画へ反映する際は、長期修繕計画の見直し時期も併せて確認してください。
交換前に確認する図面・点検・故障記録
見積依頼前に、給水設備系統図、平面図、ポンプ仕様書、制御盤図、電気配線図、受水槽・高置水槽資料、点検報告書、警報履歴、過去の断水記録を収集します。現地の銘板、バルブ表示、配管接続、制御盤表示と一致するかを確認します。
※👉横にスクロールできます
| 資料 | 確認内容 | 不足・相違時の対応 |
|---|---|---|
| 給水設備系統図 | 水道引込、槽、ポンプ、配管、給水対象 | 現地調査で現況系統図を作成 |
| ポンプ仕様書 | 流量、揚程、出力、台数、運転方式 | 銘板、保守記録、メーカー資料を照合 |
| 制御盤・電気図 | 電源、遮断器、制御、警報、遠隔監視 | 電気工事範囲と復電方法を明確化 |
| 点検・故障記録 | 異常、警報、補修、運転時間、起動回数 | 設備番号ごとに履歴を再整理 |
| 断水・苦情記録 | 停止範囲、復旧遅延、圧力不足、濁り等 | 断水案内と復旧確認項目へ反映 |
| 保守契約・保証書 | 点検範囲、緊急対応、保証条件 | 更新後の保守引継ぎ条件を確認 |
図面と現況の相違は見積条件をずらす要因になります。詳しくは長期修繕計画が実行時にずれる理由をご覧ください。
ポンプ能力はどのように確認する?
既存機器と同じ型式・能力へ交換すればよいとは限りません。建物高さ、住戸数、使用人数、同時使用、配管径・経路・抵抗、必要末端圧力、受水槽水位、高置水槽位置、現在の圧力、将来の用途変更等を整理します。
※👉横にスクロールできます
| 能力確認項目 | 確認する内容 | 資料・測定例 |
|---|---|---|
| 必要流量 | 住戸数、使用人数、同時使用、用途 | 使用水量、用途別負荷、設計条件 |
| 必要圧力・揚程 | 建物高さ、末端圧力、槽水位 | 系統図、現地測定、設計計算 |
| 配管条件 | 口径、経路、弁類、配管抵抗 | 平面図、縦系統図、現地調査 |
| 運転方式 | 単独、交互、並列、予備機切替 | 制御仕様、運転記録、故障時運用 |
| 将来条件 | 住戸・テナント用途、設備変更 | 改修計画、長期修繕計画、管理方針 |
| 既存能力 | 過大・過小、圧力変動、起動頻度 | 運転データ、圧力記録、苦情履歴 |
能力計算と機種選定は、設備設計者、施工者、メーカー、水道事業者等が建物条件に応じて行います。記事上の一般値だけで流量や揚程を確定せず、計算条件と承認者を記録します。
ポンプ本体と関連設備の更新範囲を分ける
ポンプ本体のみ交換する場合は、継続使用する制御盤、センサー、圧力タンク、バルブ、配管等との適合性を確認します。ポンプユニット一式を更新する場合も、「一式」に含まれるポンプ、モーター、制御、圧力検出、逆止機構、ユニット配管、ベース、防振、警報を仕様書へ明記します。
※👉横にスクロールできます
| 更新区分 | 主な範囲 | 発注者側の確認 |
|---|---|---|
| ポンプ本体交換 | ポンプ・モーターを中心に交換 | 既存制御・配管・センサーとの適合、対象外範囲 |
| ポンプユニット更新 | ポンプ、制御、圧力機器等を一体更新 | 「一式」の内訳、電源・警報・配管の境界 |
| 関連設備を含む更新 | バルブ、配管、架台、基礎、電気、遠隔監視 | 設備ごとの番号、撤去・継続使用・追加範囲 |
| 給水方式変更 | 槽、ポンプ、引込、配管、申請等を再構成 | 適用条件、全体費用、断水、既存設備の撤去 |
配管そのものの材質・劣化・更新方法は、マンションの給水管・排水管改修とは?で確認してください。
給水ポンプ交換の見積書で確認する項目
見積書に「給水ポンプ交換一式」とだけ記載されている場合は、更新する設備、継続使用する設備、撤去する設備を系統図と設備番号で分けます。金額だけでなく、断水、仮設、試運転、図面、保守引継ぎまで同じ条件で比較します。
※👉横にスクロールできます
| 見積区分 | 確認内容 | 比較時の注意 |
|---|---|---|
| 機器・材料 | ポンプ、モーター、制御盤、センサー、タンク | 型式、能力、数量、付属品、同等品条件 |
| 撤去・処分 | 既存設備、配管、架台、搬出、処分 | 残置範囲、搬出経路、処分対象 |
| 配管・バルブ | 接続配管、逆止弁、仕切弁、保温・防露 | 口径、材質、更新範囲、漏水確認 |
| 電気・制御 | 電源、遮断器、配線、警報、遠隔監視 | 既存設備との責任分界、停電後の再起動 |
| 断水・仮設 | 断水対応、仮設給水、給水袋、誘導 | 対象棟・階・住戸、時間、設置・撤去 |
| 試運転・復旧 | 圧力、漏水、運転切替、警報、系統確認 | 試験項目、記録様式、再試験条件 |
| 協議・手続き | 水道事業者、指定事業者、行政等との確認 | 必要性、担当、提出先、期限を個別確認 |
| 完成図書・保守 | 図面、設定値、試験、保証、取扱・点検資料 | 紙・電子データ、部数、保守契約への反映 |
「ポンプ交換一式」の内訳を設備番号で整理する
給水ポンプ交換の見積を比較する際は、ポンプ本体の金額だけでなく、制御盤、圧力機器、バルブ、配管、電気、警報、断水、仮設給水、試運転、完成図書まで同じ条件で整理する必要があります。
給水方式を変更する場合の確認事項
受水槽方式から直結給水方式へ変更できる場合もありますが、配水管の圧力、建物高さ、使用水量、既存配管、断水時の貯留機能、テナント用途、水道事業者の基準等によって判断が異なります。直結方式がすべての建物で適するとは限りません。
※👉横にスクロールできます
| 確認分野 | 主な確認事項 | 記録先 |
|---|---|---|
| 適用条件 | 配水管圧力、給水高さ、所要水量、用途 | 調査記録・水道事業者協議記録 |
| 既存設備 | 受水槽、高置水槽、ポンプ、配管、電源 | 撤去・継続使用・転用区分 |
| 工事範囲 | 引込、メーター、逆流防止、増圧設備、配管 | 仕様書・図面・見積条件 |
| 生活影響 | 断水、貯留機能、非常時の給水、店舗用途 | 断水計画・管理方針 |
| 手続き | 申請、協議、検査、維持管理条件 | 担当者・提出先・期限・承認番号 |
給水方式変更は、所在地を管轄する水道事業者や指定給水装置工事事業者等との個別協議が必要になる場合があります。地域の最新基準、申請様式、検査・維持管理条件を確認します。
断水計画で確認する居住者・テナントへの影響
断水対象は「全館」だけでなく、棟、階、系統、住戸、テナント単位で整理します。開始時刻と復旧予定時刻に加え、工事延期条件、復旧遅延時の連絡方法、復旧後の使用上の注意まで決めます。
※👉横にスクロールできます
| 対象・用途 | 想定される影響 | 事前確認・案内 |
|---|---|---|
| 一般住戸 | トイレ、洗面、浴室、洗濯、調理の停止 | 断水日時、汲み置き、復旧後の使用方法 |
| 高層階・末端系統 | 復旧後の圧力、空気混入、給水遅れ | 末端給水栓の確認場所と担当者 |
| 飲食店・店舗 | 営業、衛生、調理、清掃への影響 | 個別協議、停止可能時間、代替対応 |
| 医療・介護世帯 | 生活・衛生維持への影響 | 申告方法、個別連絡、代替手段 |
| 保育・福祉施設 | トイレ、手洗い、給食等への影響 | 運営者との事前協議、実施日時の調整 |
| 受水槽・高置水槽 | 貯水量、水位、衛生管理への影響 | 作業前水位、切替、復旧後確認 |
仮設給水はどこまで必要?
仮設給水の要否は、断水時間、住戸数、テナント用途、高齢者・介護世帯、医療機器使用世帯、飲食店、保育・福祉施設、既存配管の区画、接続可能箇所、衛生管理を踏まえて判断します。
※👉横にスクロールできます
| 仮設・代替方法 | 確認事項 | 台帳への登録 |
|---|---|---|
| 仮設配管 | 接続先、対象系統、材質、漏水、衛生、通行 | TMP-WTR-001、設置場所、使用期間 |
| 仮設ポンプ | 能力、電源、制御、騒音、監視、故障時対応 | 対象系統、設定値、運転担当 |
| 給水車・給水袋 | 必要量、配布場所、搬送、衛生、対象者 | 数量、配布担当、回収・残数 |
| 貯水利用 | 槽水位、使用可能範囲、水質、切替時刻 | 水位記録、停止・復旧担当 |
| 個別対応 | 店舗、医療・介護、保育・福祉用途 | 対象者、合意内容、連絡先、期限 |
仮設給水を行っても生活影響がなくなるとは限りません。仮設設備にも番号を付け、設置、運用、衛生確認、切替、撤去完了まで記録します。
施工・試運転・復旧確認の流れ
試運転項目は設備仕様によって異なるため、契約仕様書、施工計画書、メーカー資料等で個別に定めます。復旧後はポンプ室だけで完了とせず、各棟・階・系統、末端給水栓で給水状態を確認します。
※👉横にスクロールできます
| 確認段階 | 確認例 | 記録 |
|---|---|---|
| 施工前 | 対象設備、バルブ、電源、断水、仮設、立会者 | 施工前チェック、写真、OUT-WTR-001 |
| 機械・配管 | 据付、防振、接続、バルブ、逆止、漏水 | PIC-WTR-001、INS-WTR-001 |
| 電気・制御 | 回転方向、自動・手動、交互・並列、予備機 | TST-WTR-001、設定値記録 |
| 圧力・警報 | 起動・停止圧力、センサー、タンク、警報、遠隔監視 | 試験成績、警報確認記録 |
| 復電・再起動 | 停電後の復帰、制御状態、警報復旧 | 電源・運転復旧記録 |
| 給水復旧 | 各系統、末端圧力、濁り、空気混入、漏水 | 復旧時刻、確認者、確認箇所 |
| 指摘・再試験 | 圧力不足、漏水、警報不良、表示相違 | NCR-WTR-001、是正、再試験結果 |
配管接続や試運転前の確認は工程間検査の確認方法、試験不合格等の処理は不適合報告書とは?も参考になります。
ワンリニューアル式の給水ポンプ更新・断水復旧管理台帳
「マンション給水ポンプ更新・断水復旧管理台帳」を作成し、ポンプ本体、制御盤、バルブ、配管、電源、警報、仮設給水、断水計画、試運転を別番号で登録しながら、共通の給水系統番号で結びます。
水道引込、受水槽、高置水槽、給水対象を登録
ポンプ、制御、槽、弁、配管、電源、警報を採番
点検、故障、警報、補修、運転、圧力を記録
本体、ユニット、部品、継続、方式変更等に分類
対象、通知、仮設、緊急連絡、復旧順位を登録
写真、試験、指摘、是正、再試験、復旧を追跡
図面、設定値、保証、点検、緊急連絡先を更新
※👉横にスクロールできます
| 給水系統 | 設備・場所 | 更新区分 | 断水・仮設 | 承認・変更 | 試験・是正 | 完成図書 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| WTR-SYS-01 | WTR-PMP-01/1階ポンプ室/2台交互運転 | ポンプユニット更新 | OUT-WTR-001/仮設は個別判断 | APR-WTR-003/CHG-WTR-001 | TST-WTR-004/INS-WTR-002/NCR-WTR-001 | DOC-WTR-001/DWG-WTR-001 |
| WTR-SYS-02 | WTR-VLV-04/東棟吐出側 | バルブ交換 | 東棟系統停止 | APR-WTR-004 | INS-WTR-003 | DOC-WTR-002 |
実際の台帳には、メーカー、型式、製造番号、設置年、台数、流量、揚程、設定圧力、運転時間、起動回数、点検・故障・警報・補修履歴、更新対象、継続使用範囲、通知日、施工日、写真、復旧時刻、保証条件、次回点検時期、担当者、期限等も登録します。
「ポンプ交換一式」の範囲を整理した匿名事例
受水槽から2台の加圧給水ポンプを交互運転している中規模マンションで、点検記録に複数回の警報と圧力変動が残っていました。当初の見積は「給水ポンプ交換一式」とだけ記載され、制御盤、圧力センサー、圧力タンク、バルブ、遠隔警報、断水対象、復旧確認箇所が未整理でした。
そこで、各設備を別番号で登録し、「今回更新」「継続使用」「次回更新候補」に分類しました。断水対象、居住者通知、試運転、復旧確認、図面更新は共通のWTR-SYS-01で追跡しました。
給水系統
ポンプユニット
断水計画
試運転
指摘・再試験
完成図書
完了条件は、試運転、設定圧力、漏水、警報、交互運転、系統別給水、図面反映が確認された状態としました。この事例は、費用削減や不具合防止を示すものではなく、「一式」の内訳と確認経路を明確にした管理例です。
完成図書に残す資料
引渡し時は、更新機器の一覧だけでなく、設定値、試運転、復旧、図面、保証、保守方法を設備番号と対応させます。ラベル、図面、試験記録等が不足している場合は、機器の稼働と書類の完了を分けて管理します。
※👉横にスクロールできます
| 完成図書 | 確認内容 | 関連番号 |
|---|---|---|
| 更新図面 | 給水系統図、平面図、配管、バルブ、電気・制御 | DWG-WTR-001 |
| 機器一覧 | メーカー、型式、製造番号、能力、台数、設置日 | MAT-WTR-001 |
| 設定値一覧 | 起動・停止圧力、制御、交互・並列、警報設定 | WTR-PNL-01/WTR-SNS-01 |
| 施工写真 | 撤去前、据付、接続、防振、配管、表示、完成 | PIC-WTR-001 |
| 試運転・復旧記録 | 試験項目、結果、復旧時刻、確認者、給水範囲 | TST-WTR-001/INS-WTR-001 |
| 指摘・是正記録 | 指摘、原因、是正、再試験、完了判定 | NCR-WTR-001 |
| 保証・保守資料 | 保証期間・条件、点検方法、緊急連絡先、契約範囲 | DOC-WTR-001 |
| 次回点検情報 | 継続使用設備、重点箇所、時期、担当者 | 更新台帳へ反映 |
施工写真の残し方は大規模修繕の工事写真、書類や設定値の未完了管理は大規模修繕の残工事をご覧ください。
受水槽・水道事業者の手続きで注意すること
受水槽を設置している建物では、受水槽の規模や供給条件により、簡易専用水道等の管理・検査に関する規定が関係する場合があります。ポンプ交換と受水槽の清掃、水質管理、点検、検査を同一の作業とせず、関係する管理項目を整理します。
また、増圧給水設備の設置・変更、給水方式変更、給水装置工事、完成検査、維持管理条件は地域により異なります。所在地を管轄する水道事業者、指定給水装置工事事業者、行政・保健所等へ個別に確認し、手続名、提出先、提出者、期限、必要図書を台帳へ残します。
マンションの給水ポンプ交換でよくある質問
- Q.マンションの給水ポンプとは何ですか?
- A.受水槽から住戸へ水を送る、受水槽から高置水槽へ水を上げる、または水道本管の不足圧力を補う設備です。給水方式によって役割が異なり、給水ポンプを使用しないマンションもあります。
- Q.給水ポンプは何年で交換しますか?
- A.一律の交換年数だけでは判断できません。設置年、運転時間、起動回数、点検結果、故障・警報履歴、圧力変動、部品供給、必要能力等を確認します。
- Q.給水ポンプ交換では断水しますか?
- A.ポンプ、バルブ、配管の構成によって給水停止が必要になる場合があります。全館、棟別、階別、系統別、住戸別の範囲を事前に整理します。
- Q.ポンプ本体だけを交換できますか?
- A.既存の制御盤、インバーター、センサー、圧力タンク、バルブ、配管等を継続使用できるか確認が必要です。更新対象外の範囲も仕様書へ明記します。
- Q.受水槽方式から直結給水方式へ変更できますか?
- A.建物高さ、使用水量、配水管圧力、既存配管、用途、水道事業者の基準等によって異なります。所在地の水道事業者等へ個別に確認します。
- Q.増圧給水設備には点検が必要ですか?
- A.点検内容や頻度は、地域の規定、給水方式、製品、維持管理条件等により異なります。所管水道事業者とメーカーの最新資料を確認します。
- Q.受水槽があるマンションでは何を確認しますか?
- A.ポンプだけでなく、受水槽、水位制御、配管、バルブ、警報、水質管理、清掃・検査記録等を確認します。法令上の適用区分は個別に確認します。
関連記事
まとめ
マンションの給水ポンプ交換では、最初に給水方式と給水系統を確認し、ポンプ本体、制御盤、圧力機器、バルブ、配管、電源、警報の更新範囲を分けます。既存と同じ能力を前提にせず、建物高さ、使用水量、圧力、配管条件、運転履歴、将来条件を整理します。
断水対象は棟・階・系統・住戸単位で登録し、仮設給水、居住者・テナント通知、試運転、復旧後の各系統確認、設定値、更新図面、保証、保守点検への引継ぎまでを共通の給水系統番号でつなぐことが重要です。
費用、工期、断水時間、更新時期、能力、申請、点検、保証は、建物、地域、給水方式、契約、製品等により異なります。交換を先に決めるのではなく、発注者側が資料、範囲、承認、施工、復旧、完成図書を追跡できる状態を整えましょう。
給水方式・更新範囲・断水復旧の資料を整理します
見積書、仕様書、給水系統図、ポンプ仕様書、制御盤図、施工計画書、断水案内、機器承認書、工事写真、試運転記録、是正記録、更新図面、保証書を設備番号で照合し、確認項目を整理する支援を行っています。
町田市相模原市の大規模修繕専門店ワンリニューアルでは、
大規模修繕の悩むオーナー様の不安・疑問を専門ショールームで解説しております。
「大規模修繕の費用を抑えたい」と考えられるオーナー様はぜひ一度お問い合わせください!
さらに大規模修繕について知りたい方は
無料資料をご覧ください!
ワンリニューアルは建物診断を無料で行っています。
無料建物診断はこちらから






