マンション大規模修繕3回目の費用|設備更新・積立金・工事範囲の確認

『マンション大規模修繕3回目の費用|設備更新・積立金・工事範囲の確認』
をご紹介させて頂きます!
マンションの3回目大規模修繕では、外壁、シーリング、防水、鉄部などを再び修繕する費用に加え、給排水、電気、消防、インターホン、エレベーター、機械式駐車場などの設備更新が検討対象に入りやすくなります。
そのため、2回目の工事総額へ物価上昇分を加えるだけでは、3回目の予算を整理できません。過去の施工範囲、現在の劣化数量、設備の状態、仮設足場、調査・検査、修繕積立金を同じ条件で照合する必要があります。
3回目の大規模修繕費用は、前回工事費へ物価上昇率を掛けるだけでは算出できません。
外装・防水等の再修繕、補修数量の増加、設備更新、仮設工事、調査・設計・監理・検査、機能改善を分けて確認します。
ワンリニューアルでは、1回目・2回目の履歴、現在の劣化、今回数量、設備の継続使用・更新・先送り、第4回修繕への引継ぎを「第3回修繕・設備更新統合台帳」で管理します。
建物条件によって工事範囲・費用は異なります。本記事では、3回目の1戸当たり費用や一律の総額相場は設定せず、管理組合が見積条件と資金計画を整理する方法を解説します。費用削減を保証するものではありません。
目次
- 1回目・2回目・3回目では確認の重点が変わる
- 3回目を築年数だけで判断しない
- 3回目の費用を6区分に分ける
- 前回総額と今回総額だけを比較しない
- 1回目・2回目の完成図書を確認する
- 前回工事を5状態に分ける
- 補修数量が増える理由を確認する
- 見積時予定数量と足場後実数を分ける
- 外装再修繕と設備更新を分ける
- 設備を更新・部分修理・継続使用・先送りに分ける
- 給排水・電気・消防・昇降設備を個別に確認する
- 3回目でも仮設足場を作業基盤として確認する
- 3回目の見積を5分類で比較する
- 費用を3つの予算シナリオで整理する
- 修繕積立金は工事後残高まで確認する
- 積立金が不足する場合の選択肢
- 見送り工事には次回点検日を設定する
- 総会では差額理由と将来影響を説明する
- ワンリニューアル独自|部位・設備を7状態で管理する
- ワンリニューアル独自|共通の部位・設備番号を付ける
- ワンリニューアル独自|第3回修繕・設備更新統合台帳
- マンション3回目大規模修繕の費用に関するよくある質問
- まとめ|前回履歴・現在の劣化・設備更新・積立金を統合する
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1回目・2回目・3回目では確認の重点が変わる
修繕回数は工事内容を自動的に決める基準ではありませんが、過去の施工履歴や設備の経過年数を整理する入口になります。
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| 修繕回数 | 確認の中心 | 費用へ影響する主な要素 |
|---|---|---|
| 1回目 | 竣工時仕様の確認、外壁・防水等の初回計画修繕 | 初回補修数量、施工仕様、仮設条件 |
| 2回目 | 1回目の工事品質・保証・再修繕範囲の確認 | 前回施工範囲、劣化の進行、仕様変更 |
| 3回目 | 外装再修繕と設備更新を統合して判断 | 補修数量、設備更新、仮設、資金残高、次回計画 |
各回の全体的な違いは、大規模修繕の1回目・2回目・3回目の違いで整理しています。本記事では、区分所有マンションの3回目における費用形成と修繕積立金の確認へ絞ります。
3回目を築年数だけで判断しない
3回目を築年数だけで判断しません。「築40年前後」「3回目」という表現は検討の入口であり、工事範囲は前回工事の内容、現在の劣化、設備の残存使用期間、資金状況から決めます。
築年数別の考え方は、築15年・30年・40年で変わる大規模修繕の進め方も参照してください。
3回目の費用を6区分に分ける
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| 費用区分 | 主な工事項目 | 確認する内容 |
|---|---|---|
| 外壁・防水等の再修繕 | 外壁下地、タイル、シーリング、塗装、防水、鉄部 | 前回施工範囲、現在の劣化、今回仕様 |
| 補修数量の増加分 | ひび割れ、浮き、欠損、鉄筋露出、漏水 | 予定数量、足場後実数、実数清算 |
| 設備更新 | 給排水、ポンプ、電気、消防、昇降設備 | 点検、故障、部品供給、更新範囲 |
| 仮設・調査・検査 | 足場、養生、仮設事務所、材料試験、検査 | 範囲、期間、仕様、足場解体前確認 |
| 設計・監理・管理 | 診断、設計、見積精査、工事監理、住民対応 | 業務範囲、担当者、契約金額 |
| 機能改善・仕様変更 | 省エネ、防犯、防災、手すり、共用部改修 | 修繕か改善か、選択工事か、将来効果 |
+ 調査・設計・監理・検査 + 居住者対応・記録 + 承認済み予備費 + 税
6区分を一つの「大規模修繕工事費」として混在させると、前回との差や設備更新による増額を説明しにくくなります。
前回総額と今回総額だけを比較しない
前回総額と今回総額だけを比較しません。前回より見積が高い場合でも、物価や人件費だけでなく、工事範囲、数量、仕様、設備更新、仮設期間、設計・検査の違いが影響します。
- 消費税や価格基準時点が異なる
- 材料や工法が変更されている
- 補修数量の算定方法が異なる
- 前回対象外だった工事が追加されている
- 設備更新が新たに含まれている
- 足場範囲や工期が変わっている
- 居住者対応や検査記録が増えている
- 保証条件や法令・基準への対応が異なる
前回に項目がなく今回追加された費用と、同じ項目で数量・単価が変わった費用を分けます。
1回目・2回目の完成図書を確認する
前回工事の範囲・数量・最終精算を確認します。過去の工事名と総額だけでは、今回の再修繕範囲を決められません。
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| 資料 | 確認する内容 |
|---|---|
| 工事請負契約書 | 契約範囲、契約額、工期、保証条件 |
| 見積書・内訳明細 | 工事項目、数量、単位、単価、仮設費 |
| 仕様書・図面 | 材料、工法、施工範囲、対象外範囲 |
| 補修数量・実数清算資料 | 予定数量、施工数量、追加・減額 |
| 施工写真・検査記録 | 実施区画、工程、検査、是正 |
| 完成図書・保証書 | 完成日、保証対象、保証期間 |
| アフター点検記録 | 不具合、再補修、未解決項目 |
| 最終精算書 | 契約額と最終支払額の差 |
資料が不足している場合は、総会議事録、決算書、支払記録、管理会社や施工会社の保管資料、現況調査を照合します。修繕履歴の残し方は、大規模修繕の完成図書・修繕履歴を残す方法も確認してください。
前回工事を5状態に分ける
「前回大規模修繕済み」という一文だけで、全区画・全部位が施工されたとは判断しません。
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| 前回の状態 | 意味 | 今回の確認 |
|---|---|---|
| 全面実施 | 対象範囲を全面的に施工した | 施工年、仕様、現在の劣化 |
| 部分実施 | 劣化箇所や特定区画だけを施工した | 未施工範囲と再修繕範囲 |
| 見送り | 調査したが工事を行わなかった | 見送り理由、現在の状態 |
| 対象外 | 契約・仕様に含まれていなかった | 今回追加するか、別工事とするか |
| 記録不明 | 資料がなく施工状況を確認できない | 現況調査と周辺資料で再整理する |
2回目工事の計画見直しは、2回目大規模修繕で長期修繕計画を見直す方法も参照してください。
補修数量が増える理由を確認する
3回目では、下地補修、タイル補修、鉄筋処理、防水下地等の数量が前回より増えることがあります。ただし、数量増加を直ちに前回工事の施工不良とは判断しません。
日射、雨掛かり、方角、建物の動き、漏水履歴なども部位別に確認します。
見積時予定数量と足場後実数を分ける
見積時予定数量と足場後実数を分けます。3回目では、前回数量と今回契約数量だけでなく、仮設足場設置後に近接確認した実数を残します。
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| 数量段階 | 確認方法 | 費用上の扱い |
|---|---|---|
| 長期修繕計画上の想定 | 過去履歴や標準的な想定 | 資金計画用の概算 |
| 地上・目視調査の概算 | 足場設置前の調査 | 予算・発注準備用 |
| 見積・契約時の予定数量 | 設計図書・見積条件による数量 | 契約条件と清算方法を確認 |
| 足場設置後の実数 | 近接調査、打診、施工時確認 | 追加・減額と承認根拠を記録 |
予定数量と実数数量に差が生じても、追加費用として自動的に承認せず、位置、数量、単価、契約上の清算方法を確認します。詳しくは、追加費用・実数清算・契約変更の承認方法を参照してください。
外装再修繕と設備更新を分ける
外装再修繕と設備更新を分けます。同じ総会や同じ工期で実施する場合でも、調査方法、工事会社、保証、停止計画、居住者への影響が異なります。
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| 区分 | 主な対象 | 確認の重点 |
|---|---|---|
| 外装再修繕 | 外壁、タイル、シーリング、塗装、防水、鉄部 | 劣化数量、施工仕様、足場、検査 |
| 給排水設備 | 給水管、排水管、ポンプ、受水槽、バルブ | 管種、漏水、停止、住戸内立入り |
| 電気・消防・通信 | 照明、分電盤、消防設備、インターホン、カメラ | 点検、部品供給、停電、将来拡張 |
| 昇降・駐車設備 | エレベーター、機械式駐車場 | 保守履歴、停止期間、利用状況 |
| 機能改善 | 省エネ、防犯、防災、バリアフリー | 必要性能、選択工事、将来費用 |
インターホン、ポンプ、照明等は、インターホン・ポンプ・照明等の設備更新を分けて計画する方法も確認してください。
設備を更新・部分修理・継続使用・先送りに分ける
設備を更新・部分修理・継続使用・先送りに分けます。「古いから交換する」「まだ動いているから先送りする」という二択では判断しません。
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| 判断 | 確認条件 | 記録すること |
|---|---|---|
| 今回全面更新 | 故障、劣化、部品供給、次回までの継続性 | 更新範囲、停止期間、契約、保証 |
| 今回部分修理 | 不具合箇所が限定され、他部分を継続使用できる | 修理範囲、残存部分、次回点検 |
| 継続使用 | 点検結果と維持管理条件を確認できる | 点検頻度、故障時対応、更新候補時期 |
| 次期先送り | 今回実施しない理由と将来対応を説明できる | 先送り理由、応急措置、次回予算 |
設備更新を次回へ送る場合は、故障時の対応、点検頻度、次回確認日を長期修繕計画へ戻します。
給排水・電気・消防・昇降設備を個別に確認する
給排水設備
管種、施工時期、改修履歴、漏水、赤水、詰まり、ポンプ、受水槽、共用管・専有管の区分を確認します。外壁工事と同じ見積書へ含める場合も、責任範囲、断水、住戸内立入りを分けます。
給排水管の検討方法は、給水管・排水管改修を大規模修繕と一緒に考える方法も参照してください。
電気・消防・通信設備
共用照明、分電盤、幹線、非常照明、誘導灯、自動火災報知設備、インターホン、オートロック、防犯カメラ等を確認します。点検結果、故障履歴、部品供給、停止時間、将来拡張を分けます。
エレベーター
保守契約、制御部、巻上機、かご、扉、停止期間、代替動線、利用者への配慮を確認します。外装工事と同時期でも別契約・別決議となる場合があります。
機械式駐車場
故障履歴、利用台数、空き区画、更新、部分修理、平面化、撤去などを比較し、車両移動と将来利用を確認します。
3回目でも仮設足場を作業基盤として確認する
仮設足場・調査・検査費を確認します。3回目の全面的な大規模修繕では、過去の補修箇所と現在の劣化を近接して調査し、複数工種の施工、検査、是正、写真記録を同じ条件で反復するため、連続した作業床を確保する仮設足場を原則として検討します。
- 足場範囲と建物形状
- 増築部分や追加設備との干渉
- 屋根、塔屋、バルコニー
- 店舗、駐車場、駐輪場、植栽
- エアコン室外機や設備配管
- 防犯、養生、居住者動線
- 設備更新との工程重複
- 工期延長や足場残置
- 足場解体前の検査
前回足場費と今回足場費は、面積、設置期間、仕様、干渉物、居住者対応をそろえて比較します。足場解体前の確認は、足場解体前に管理組合が確認する項目も参照してください。
3回目の見積を5分類で比較する
前回と今回の見積を、同じ列へ並べて比較します。
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| 分類 | 内容 | 差額確認 |
|---|---|---|
| A.継続して必要な工事 | 外壁、防水、シーリング等の周期的保全 | 数量、単価、仕様、工期 |
| B.劣化数量で増減する工事 | 下地、タイル、鉄筋処理等 | 予定数量、足場後実数 |
| C.今回追加される設備更新 | 給排水、電気、消防、昇降設備 | 前回にない追加費用として分離 |
| D.機能改善として選ぶ工事 | 防犯、省エネ、防災、バリアフリー | 修繕費と改善費を区別 |
| E.仮設・設計・検査・住民対応 | 足場、養生、監理、説明、記録 | 範囲、期間、担当業務 |
工事項目、範囲、数量、単位、単価、仕様、材料、足場、工期、設計・監理、保証、消費税、最終精算を同じ形式へそろえます。
費用を3つの予算シナリオで整理する
工事範囲を一案だけに絞る前に、先送り項目と将来影響を含む複数案を比較します。
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| シナリオ | 主な内容 | 確認すること |
|---|---|---|
| 必要最低限 | 緊急性が高い劣化、漏水、安全、継続困難な設備 | 先送り範囲、点検、次回費用 |
| 標準修繕 | 外装・防水の計画修繕、設備の部分更新、検査 | 工事後残高、予防保全、保証 |
| 統合更新 | 外装再修繕、設備更新、機能改善、前倒し工事 | 資金調達、工期、居住者影響、第4回計画 |
必要最低限案を将来の不具合がない案として扱わず、統合更新案を最善と決めつけません。各シナリオで実施しない工事と次回点検時期を示します。
修繕積立金は工事後残高まで確認する
修繕積立金の工事後残高を確認します。現在の残高と今回工事費だけを比較せず、その後に予定する設備更新、第4回大規模修繕、緊急修繕予備費まで含めます。
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| 確認区分 | 主な項目 |
|---|---|
| 現在資金 | 積立金残高、滞納額、借入残高、一時金、補助制度等 |
| 今回支出 | 外装、設備、仮設、監理、追加・実数清算 |
| 工事後に残す資金 | 緊急修繕、保証対象外、不測の設備故障 |
| 将来支出 | 次回設備更新、第4回大規模修繕、借入返済 |
| 不足時の選択肢 | 範囲再整理、仕様確認、一時金、借入、工事分割 |
築年数別の積立金不足は、築20年・30年・40年の修繕積立金不足を確認する方法も参照してください。
積立金が不足する場合の選択肢
資金が不足する場合は、工事を一律に削除するのではなく、部位・設備別に選択肢を比較します。
- 今回実施、部分補修、継続使用、次期先送りへ範囲を再整理する
- 必要性能、仕様、保証、将来の再施工を確認する
- 一時金の負担額、徴収時期、分割、未収リスクを確認する
- 借入額、金利、返済期間、返済財源、将来収支を確認する
- 工事分割による再足場、追加仮設、保証、居住者負担を比較する
単純な先送りや工事削除を費用削減策として扱わず、将来の再調査・再仮設・緊急修理を含めて比較します。資金不足への対応は、修繕積立金が足りない場合の借入・一時金・計画見直しも確認してください。
見送り工事には次回点検日を設定する
見送り工事には次回点検日を設定します。見積書から項目を削除するだけでは、次回の管理へ引き継げません。
- 部位・設備名
- 現在の状態
- 先送り理由
- 応急措置
- 点検頻度
- 次回確認日
- 想定更新時期
- 次回予算
- 故障・劣化時の対応
- 承認者
見送り項目を長期修繕計画へ戻し、次回調査や第4回大規模修繕の検討から漏れない状態にします。
総会では差額理由と将来影響を説明する
「前回より高い」という総額比較だけでは、区分所有者が工事範囲を判断しにくくなります。
- 1回目・2回目の修繕履歴
- 現在の劣化写真と診断結果
- 前回・今回の見積比較表
- 外装再修繕と設備更新の区分
- 3つの予算シナリオ
- 修繕積立金の工事後残高
- 一時金・借入・工事分割の条件
- 今回実施項目と見送り項目
- 仮設足場、工程、居住者への影響
- 保証、第4回修繕への影響
断水、停電、エレベーター停止、住戸内立入り、駐車場停止、窓・バルコニー制限など、設備工事による生活影響も費用判断へ含めます。
ワンリニューアル独自|部位・設備を7状態で管理する
数量確認待ち、仕様比較中、住民影響確認中、資金調整中、総会承認待ち、追加工事確認中、是正確認中は、別途保留状態として管理します。
3回目大規模修繕の費用と設備更新を整理したい方へ
1回目・2回目の完成図書、過去見積、最終精算書、長期修繕計画、設備点検、今回見積から、前回との差と設備更新範囲を整理します。
一律の相場や費用削減効果を示すものではありません。修繕積立金の工事後残高と、第4回までの見送り項目を確認します。
ワンリニューアル独自|共通の部位・設備番号を付ける
外装部位番号例:E3-W02-S04
E3は第3回大規模修繕、W02は西面第2区画、S04はシーリング第4区分を示します。
設備番号例:E3-EQ-P02
E3は第3回大規模修繕、EQは設備、P02は給水ポンプ第2系統を示します。
同じ番号を、写真、調査、見積、数量表、工程表、検査、是正、支払、次回点検、長期修繕計画で使用します。
ワンリニューアル独自|第3回修繕・設備更新統合台帳
3回目の費用を工事総額だけで管理しません。部位・設備ごとに過去履歴、現在の状態、今回数量、更新判断、最終精算、第4回計画を結びます。
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| 台帳区分 | 主な項目 |
|---|---|
| 部位・設備情報 | 案件番号、棟、部位・設備番号、区画、工種、名称 |
| 過去履歴 | 1回目・2回目の実施年、工事内容、数量、最終金額 |
| 前回状態 | 全面実施、部分実施、見送り、対象外、記録不明 |
| 現在の状態 | 劣化、故障、漏水、現況写真、調査方法、診断日 |
| 今回数量 | 計画数量、見積予定数量、足場後実数、実数清算 |
| 今回判断 | 継続使用、部分補修、全面修繕・更新、次期先送り |
| 費用・契約 | 仕様、単価、予定金額、見積番号、契約番号、追加承認 |
| 工程・居住者影響 | 足場区画、工程、断水、停止、立入り、代替対応 |
| 施工・検査 | 施工日、検査日、是正、完了写真、保証、完成図書 |
| 最終精算・次回 | 最終精算額、次回点検日、第4回計画への反映 |
台帳記入例
以下は管理方法を示すための想定例であり、実在する工事金額や削減実績ではありません。
過去2回の完成図書を確認したところ、外壁と防水は施工履歴が残っている一方、給排水設備は点検のみで更新されていなかったとします。
3回目の当初見積には、外壁再修繕、下地補修、仮設足場、給水ポンプ更新、インターホン更新が同じ総額内に含まれていました。そこで、外装、劣化数量、設備更新、仮設・監理へ区分し、前回工事との差を整理します。
設備は点検結果、故障履歴、部品供給、停止期間を確認し、今回更新、部分修理、継続使用、次期先送りへ分類します。足場設置後は下地補修の実数を台帳へ追加し、契約額、変更額、最終精算額を分けて記録します。
今回見送った設備には次回点検日を設定し、工事後の修繕積立金残高とともに第4回長期修繕計画へ反映します。
マンション3回目大規模修繕の費用に関するよくある質問
マンションの3回目大規模修繕はいつ行いますか
過去2回の実施時期、現在の劣化、設備の点検結果、長期修繕計画、資金状況から判断します。築年数だけでは決めません。
3回目は1回目・2回目より高くなりますか
外装再修繕に設備更新や補修数量増加が加わる場合は、総額が増える可能性があります。工事項目別に比較します。
前回工事費へ物価上昇分を加えれば予算を出せますか
工事範囲、数量、仕様、仮設、設備更新等が変わるため、物価上昇分だけでは整理できません。
3回目ではどの設備を交換しますか
給排水、電気、消防、インターホン、エレベーター等を調査し、更新、部分修理、継続使用、先送りに分けます。
給排水管は大規模修繕と一緒に更新しますか
管種、漏水履歴、調査結果、断水、住戸内立入り、資金を確認して判断します。別工事とする場合もあります。
エレベーター更新も大規模修繕費に含まれますか
長期修繕計画や予算上で一体管理する場合はありますが、契約・決議・工程を別にすることもあります。
外壁工事と設備更新は同じ施工会社へ依頼しますか
工事内容と施工体制によって異なります。各工種の責任範囲、資格、保証、検査体制を確認します。
修繕積立金が不足する場合はどうしますか
工事範囲、仕様、一時金、借入、工事分割を比較し、工事後残高と将来支出を確認します。
3回目でも仮設足場は必要ですか
外壁全面の近接調査、複数工種の施工、検査、是正、写真記録を行う場合は、連続した作業床を確保する仮設足場を基本として検討します。
部分補修だけで次回まで延ばせますか
劣化状態、漏水、安全性、次回点検、再仮設の必要性を確認します。部分補修の範囲と残るリスクを記録します。
設備更新を次回へ先送りしてもよいですか
継続使用可能期間、故障時対応、点検頻度、次回更新時期、予算を確認したうえで判断します。
前回の完成図書がない場合はどうしますか
議事録、決算書、支払記録、施工会社・管理会社の資料、現況調査から履歴を再整理します。
工事後に修繕積立金はいくら残すべきですか
緊急修繕、次回設備更新、借入返済、第4回修繕等によって異なります。長期収支で確認します。
建て替えも同時に検討すべきですか
建物状態、法規、区分所有者の意向、資金、将来利用等を踏まえる別の検討です。3回目大規模修繕と単純な二者択一にはしません。
まとめ|前回履歴・現在の劣化・設備更新・積立金を統合する
- 3回目を築年数だけで判断しない
- 1回目・2回目の完成図書を確認する
- 前回工事を全面・部分・見送り・対象外に分ける
- 現在の劣化と補修数量を確認する
- 前回と今回の見積条件をそろえる
- 外装再修繕と設備更新を分ける
- 設備を更新・部分修理・継続使用・先送りに分ける
- 仮設足場・調査・検査費を確認する
- 必要最低限・標準修繕・統合更新を比較する
- 修繕積立金と工事後残高を照合する
- 一時金・借入・工事分割を比較する
- 見送り項目へ次回点検日を設定する
- 総会で差額理由と将来影響を説明する
- 足場後実数と最終精算を記録する
- 第4回修繕へ履歴を引き継ぐ
マンションの3回目大規模修繕で重要なのは、前回より高いか安いかだけを比較することではありません。
過去の施工範囲、現在の劣化数量、設備の残存使用期間、今回の工事範囲、修繕積立金、第4回修繕までを同じ台帳で確認します。
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