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マンションの大規模修繕は法律上の義務?区分所有法・建築基準法・総会決議・維持保全の確認方法

制度・補助金・確認申請 2026.07.31 (Fri) 更新

マンションの大規模修繕は法律上の義務?区分所有法・建築基準法・総会決議・維持保全の確認方法

 

今回は

『マンションの大規模修繕は法律上の義務?区分所有法・建築基準法・総会決議・維持保全の確認方法』

をご紹介させて頂きます!

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2026年7月時点の法令・制度を確認

「12年たったから法律上、今年中に工事が必要」とは限りません

マンションの大規模修繕は、すべての建物に対して、同じ周期・同じ工事範囲で実施することを一律に義務付けた制度ではありません。

ただし、「法律上の義務がない=何もしなくてよい」ではありません。
建物の維持保全、定期報告、設備点検、行政上の指摘、管理規約、総会決議、確認申請などは、それぞれ別に確認する必要があります。
1 工事周期の義務か 12年という年数だけで、法律違反や工事義務を判断しません。
2 維持・報告の義務か 維持保全、定期報告、消防・昇降機等の点検を分けます。
3 組合内の承認か 管理規約、総会決議、予算、契約の承認経路を確認します。

 

マンションの大規模修繕は法律で一律に義務付けられている?

一般に「マンションの大規模修繕」と呼ばれる工事は、外壁、シーリング、防水、鉄部、共用設備などを計画的に修繕する工事です。しかし、すべてのマンションに対し、法律が「築○年または前回工事から○年で、同じ工事を実施すること」と定めているわけではありません。

一方、建物の所有者や管理者等には、建物を適切に維持するための責任があります。建物の用途、規模、所在地、設備、行政庁の指定によっては、定期報告や検査、届出、是正対応が必要です。

「義務か・義務ではないか」の二択で終わらせない 工事周期、維持保全、定期報告、管理規約、総会決議、確認申請を分けて判断します。

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確認する問い確認先確認結果の例
一定周期の工事義務があるか法令、条例、行政指定一律の12年周期とは限らない
維持保全が必要か建築基準法、現況調査劣化・危険性に応じた対応を検討
定期報告の対象か建築基準法、自治体・特定行政庁用途・規模・指定条件で判断
総会決議が必要か区分所有法、現行管理規約工事範囲や変更内容で確認
確認申請が必要か建築基準法、設計者、確認機関等主要構造部や工事範囲で判断

 

「法律上の義務」を6種類に分けて考える

「義務」という言葉には、法令による義務だけでなく、管理規約、総会決議、契約、行政上の対応、長期修繕計画上の予定が混在しています。これらを分けると、何を確認すべきかが明確になります。

法令・行政 法律、条例、定期報告、届出、命令対応

建物条件と工事内容に応じて適用を確認します。

管理組合内 管理規約、使用細則、総会・理事会決議

当該マンションの現行規約と議案内容を確認します。

契約 工事請負、設計監理、管理委託契約

契約で合意した業務、期限、成果物を確認します。

将来計画 長期修繕計画上の工事時期・費用

法令条文ではなく、調査と資金計画の基準として扱います。

 

法律・管理規約・ガイドライン・長期修繕計画の違い

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資料・ルール主な役割確認時の注意
法律・政令・省令国の法的ルール施行日、改正日、適用条件を確認する
条例・行政庁の指定地域や建物条件に応じた手続所在地の自治体・特定行政庁を確認する
各マンションの管理規約管理、費用、決議等の組合内ルール現在有効な規約と改正履歴を確認する
マンション標準管理規約規約を作成・改正する際のひな型各マンションへ自動適用されるものではない
国土交通省のガイドライン計画作成・見直しの参考資料法律そのものとは区別する
長期修繕計画将来の工事項目、時期、費用の計画現況、工事実績、資金に応じて見直す
総会決議・工事契約工事、予算、契約に関する具体的な承認決議内容と契約範囲を照合する
法令・制度の確認時点

本記事は2026年7月31日時点の公表情報を基に整理しています。改正区分所有法は2026年4月1日に施行され、マンション標準管理規約は2025年10月17日付で改正されています。総会手続や決議を検討する際は、古い解説ではなく、現行法と現在の管理規約を確認してください。

 

建築基準法第8条の維持保全とは?

建築基準法第8条では、建築物の所有者、管理者または占有者が、建築物の敷地、構造、建築設備を適法な状態に維持するよう努めることなどが定められています。

これは、建物の状態に関係なく、12年ごとに同一内容の大規模修繕工事を行うことを定めた規定ではありません。維持保全という目的と、実際に必要な工事の時期・範囲・工法を分けて考えます。

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維持保全で確認する対象具体的な確認例工事判断へのつなげ方
敷地排水、擁壁、通路、避難上の支障危険性と必要な対応範囲を確認
構造・外装ひび割れ、剥落、腐食、漏水応急措置、部分補修、全面修繕を比較
建築設備給排水、電気、消防、昇降機等法定点検、更新計画、故障履歴を確認
記録点検、修繕、行政指摘、是正判断理由と次回確認日を残す

 

建築基準法第12条の定期報告と大規模修繕の違い

建築基準法第12条に基づく定期報告は、対象となる建築物や設備について、調査・検査結果を特定行政庁へ報告する手続です。対象用途、規模、報告周期などは、法令や特定行政庁の指定を確認します。

定期報告は修繕工事そのものではありません。定期報告で指摘があった場合は、指摘内容、危険性、行政庁の指示、改修範囲を確認し、補修・改修・大規模修繕のどれで対応するかを整理します。

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区分目的結果
点検日常または定期的に状態を確認する異常の有無、経過観察、補修候補
調査原因、範囲、数量、危険性を確認する工事範囲や仕様の判断資料
定期報告対象建物等の調査・検査結果を報告する指摘、是正、再報告等
補修限定した部位を修復する不具合箇所の回復
大規模修繕複数の共用部分を計画的に修繕する建物全体の工事記録、保証、履歴
定期報告を実施していても、大規模修繕が自動的に不要になるわけではありません。反対に、大規模修繕を実施しても、対象建物の定期報告が自動的に不要になるとは限りません。

 

区分所有法は大規模修繕の周期を定めている?

区分所有法は、区分所有者、専有部分、共用部分、管理、規約、集会、決議、費用負担など、区分所有建物の管理に関する基本的な事項を定めています。

一方で、マンション大規模修繕の標準周期、使用する材料、塗装回数、防水工法などを一律に定める法律ではありません。工事の承認手続を考えるときは、工事名称ではなく、共用部分の管理または変更に当たる内容、形状・効用への影響、専有部分への影響を確認します。

 

2026年施行の改正区分所有法と総会決議を確認する

改正区分所有法は2026年4月1日に施行されています。総会の定足数・決議要件、所在等不明区分所有者の扱い、共用部分の管理に伴う専有部分の保存行為、修繕積立金の使途など、管理組合運営に関係する改正内容があります。

大規模修繕を「必ず普通決議」「必ず特別決議」と工事名称だけで判断してはいけません。工事範囲、共用部分への変更、現行法、管理規約、予算、借入、一時金などを整理します。

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決議前の確認項目確認内容
工事の性質保存、管理、共用部分の変更のどれに関係するか
形状・効用既存状態からどの程度変更するか
工事範囲共用部分、専用使用部分、専有部分への影響
現行法2026年4月1日施行後の条文・手続
管理規約総会決議事項、理事会権限、議決権
資金修繕積立金、一時金、借入、予算変更
普通決議・特別決議の具体的な確認方法は、大規模修繕は普通決議?特別決議?総会で確認する工事範囲と決議要件で詳しく整理しています。

 

管理規約・標準管理規約・長期修繕計画を混同しない

実際の総会や費用負担では、当該マンションの現行管理規約を確認します。国土交通省のマンション標準管理規約は、規約の作成・改正に使用するひな型であり、その内容が各マンションへ自動的に適用されるわけではありません。

長期修繕計画も、将来の修繕項目、時期、費用、修繕積立金を検討する計画です。計画上の工事年を迎えたことだけを理由に、現地調査や資金確認を省略して着工するものではありません。

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確認資料確認する内容
現行管理規約決議事項、管理者権限、共用部分、費用負担
使用細則専用使用部分、立入り、工事申請、使用制限
規約改正履歴いつ、どの決議で内容が変わったか
長期修繕計画計画年、工事項目、数量、費用、資金
前回工事記録施工範囲、仕様、保証、未施工箇所
現況調査劣化、危険性、緊急補修、経過観察

 

大規模修繕は12年ごとの法律上の義務ではない

「12年」という数字は、長期修繕計画上の目安、前回工事からの経過年数、建物診断の検討時期、外壁調査に関する制度上の条件、保証・点検周期など、複数の場面で使用されます。

これらを一つにまとめて「12年を超えると法律違反」「12年ごとに全面工事が必要」と判断することはできません。

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12年と関連付けられる内容実際に確認すること
長期修繕計画マンションが設定した計画年と見直し条件
前回工事からの経過前回の施工範囲、材料、保証、劣化状況
外壁の定期調査建物の報告対象、外装材、調査条件、行政指定
建物診断現況を確認する時期であり、着工時期とは分ける
材料・部位の周期材料、環境、施工状態、維持管理履歴

 

大規模修繕で確認申請が必要となる場合

日常的にいう「マンション大規模修繕工事」と、建築基準法上の「大規模の修繕」は同じ意味とは限りません。確認申請の要否は、工事名称ではなく、建物用途、規模、構造、主要構造部、工事範囲、増築・改築・用途変更の有無などで確認します。

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確認項目確認資料・照会先
建物用途・規模・構造確認済証、検査済証、竣工図、建物概要
工事対象設計図、工事範囲図、仕様書
主要構造部への影響建築士、設計者、指定確認検査機関等
過半の判断工事数量、既存範囲、設計内容
既存不適格・用途変更法令調査、増改築履歴、行政協議
所在地の取扱い特定行政庁、自治体の公式資料
確認申請は4号建物・3号建物と確認申請、既存不適格は大規模修繕と既存不適格、用途変更は大規模修繕と用途変更で個別に確認できます。

 

消防・昇降機・設備点検を大規模修繕と分ける

マンションでは、建築物の定期報告以外にも、消防設備、昇降機、防火設備、電気設備、給排水設備などの点検・検査が関係します。大規模修繕を実施したことだけで、各設備の点検・報告が不要になるわけではありません。

法定・行政手続 定期報告、消防関係、昇降機等

対象、資格者、周期、報告先を確認します。

計画工事 外壁、防水、鉄部、給排水等

劣化、数量、資金、優先順位を確認します。

 

修繕を先送りするときに確認・記録すること

工事時期の変更や先送りを、直ちに違法または不適切と断定することはできません。ただし、劣化や危険性を確認せず、資金不足だけを理由に判断を止めることも適切ではありません。

現況を確認
漏水、剥落、設備停止、腐食等の有無を確認します。
緊急性を区分
応急措置、部分補修、全面修繕、経過観察を分けます。
法令・行政指摘を確認
報告、是正、命令、再確認の期限を確認します。
資金と工程を見直す
積立金、一時金、借入、工事分割を比較します。
判断記録を残す
延期理由、応急措置、次回点検日、判断者を記録します。

 

管理組合と一棟オーナーで承認経路が異なる

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区分主な承認経路確認資料
管理組合修繕委員会、理事会、総会区分所有法、管理規約、議案、議事録
一棟オーナー所有者判断、法人内決裁社内規程、資金計画、賃貸借契約
管理組合の資金修繕積立金、一時金、借入長期修繕計画、総会決議
一棟所有の資金自己資金、借入、事業計画予算、会計処理、支払計画
居住者対応区分所有者または入居者への案内立入り、使用制限、工事工程

一棟オーナーには管理組合の総会決議はありませんが、法令、契約、行政手続、法人内承認、入居者への通知が不要になるわけではありません。

 

大規模修繕の法令確認を16段階で進める

法律名から調べ始めるのではなく、建物条件と工事内容を先に整理します。同じ「大規模修繕」という言葉でも、説明する工事範囲が違えば、行政庁や専門家の回答も変わる可能性があります。

1〜4.前提条件
建物情報、所有形態、用途・規模・構造、工事範囲を登録する。
5〜7.現況と制度
劣化・危険性、適用法令、定期報告・点検履歴を確認する。
8〜10.組織内ルール
管理規約、長期修繕計画、総会または社内承認を確認する。
11〜13.手続と契約
確認申請、届出、行政協議、仕様、数量、責任分担を整理する。
14〜16.記録と更新
承認記録、工事変更時の再確認、完成図書への反映を行う。

法令名だけでなく、建物と工事範囲から整理する

大規模修繕に関係する法律や手続は、工事名称だけでは判断できません。建物用途、構造、工事範囲、管理規約、総会決議、定期報告、確認申請を分けて整理する必要があります。

ワンリニューアルでは、建物、工事項目、法令、行政照会、承認、契約、変更、検査、完成図書を共通管理番号でつなぎ、誰が、いつ、何を根拠に確認したかを追跡できる状態を重視します。

 

行政庁への照会は口頭回答だけで終わらせない

確認申請や定期報告の対象などを行政庁へ照会するときは、「マンションの大規模修繕ですが必要ですか」とだけ質問せず、建物用途、構造、階数、面積、工事対象、工事範囲を示します。

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記録項目記入内容
照会情報照会先、部署、担当者、照会日
建物条件用途、構造、規模、確認済証等
工事条件対象部位、範囲、数量、工法
質問・回答質問内容、回答内容、回答の前提
証拠資料書面、メール、提出図面、追加資料
再確認未確認事項、担当者、期限

民間記事や検索結果だけを個別マンションへの適用根拠にせず、法令、国・自治体の公式資料、行政照会、専門家の見解を記録します。

 

工事内容が変わったら法令・決議・契約を再確認する

契約前に法令確認を行っていても、工事中に範囲、工法、構造、外観、設備方式、防火区画、避難経路、工事金額が変わった場合は、確認結果が変わる可能性があります。

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変更内容再確認する事項
工事範囲・工法確認申請、届出、仕様、数量
構造・防火・避難法令適合、行政協議、専門家確認
専有部分への影響管理規約、立入り、費用負担、説明
工事金額・借入総会決議、理事会、法人内決裁
工期・仮設計画道路手続、居住者案内、契約変更

変更契約番号を設定し、変更理由、変更前後の内容、法令・決議への影響、増額・減額、承認者、承認日を記録します。

 

大規模修繕・法令適用・承認経路管理台帳

ワンリニューアル独自の管理方法

法令確認を「確認済み」の一言で終わらせず、建物、工事項目、法令、条文、行政照会、総会決議、契約、変更、検査を共通番号で接続します。

以下の番号は、行政、法令、自治体、業界団体等が定めた公式番号ではありません。ワンリニューアルが確認経路を追跡するために使用する独自管理番号です。

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管理対象番号例記録内容
建物・工事項目BLD-01/WRK-LAW-001用途、構造、工事範囲、区画
法令・条文LAW-001/ART-001法令名、条文、適用条件、確認日
管理規約・計画RUL-001/LRP-001規約条項、計画年、見直し内容
定期報告PER-001対象、報告日、結果、行政指摘
行政・専門家照会ADM-001/EXP-001照会条件、回答、前提、書面
総会・理事会RES-001/BRD-001決議区分、承認日、議事録
確認申請・届出BCA-001/NTF-001要否、提出先、成果物
変更・再確認CHG-001/REV-LAW-001変更内容、法令・決議への影響
完成図書・履歴DOC-LAW-001/HIS-LAW-001議事録、申請、検査、次回確認日

 

「12年ごとの工事は義務」と誤解していた匿名事例

築29年、6階建て、42戸の分譲マンションで、長期修繕計画上の工事予定年を迎えた匿名事例です。管理組合では、「法律上、今年中に大規模修繕を実施しなければならない」と理解していました。

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当初の認識資料確認後の整理
12年ごとの工事が法律上の義務計画上の予定と法令上の手続を分けた
延期すれば違法になる劣化、危険性、行政指摘、資金を確認した
長期修繕計画は変更できない変更理由と次回判断日を議事録へ記録した
大規模修繕は必ず普通決議工事範囲と現行法・規約から確認した
管理会社がすべて法令確認する管理組合、設計者、施工会社の役割を分けた
定期報告と大規模修繕は同じ報告、診断、補修、計画工事を分けた

確認後は、緊急補修と計画工事を分け、外壁、防水、設備の現況を調査しました。総会議案には、工事範囲、法令確認、資金、延期または実施の判断根拠を記載し、次回確認日を管理台帳へ登録しました。

この事例の築年数、戸数、決議区分、工事時期は標準値ではありません。

 

完成後に残す法令・決議・申請資料

工事完了後は、施工写真や保証書だけでなく、法令確認と承認の経緯も完成図書へ残します。

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資料群主な資料
建物・法令建物概要、適用法令、条例、行政指定
行政手続確認済証、届出、許可、行政照会記録
管理組合管理規約、総会議案、総会・理事会議事録
契約・変更工事契約、設計監理契約、変更契約
検査・完了検査記録、是正記録、完成図、保証書
次回管理修繕履歴、長期修繕計画、次回確認日

 

マンション大規模修繕の法律・義務でよくある質問

マンションの大規模修繕は法律上の義務ですか?

すべてのマンションに対し、同じ周期・範囲の大規模修繕工事を一律に義務付ける制度ではありません。ただし、維持保全、定期報告、設備点検、行政上の是正等が必要となる場合があります。

大規模修繕は12年ごとに行う義務がありますか?

12年は長期修繕計画、調査時期、前回工事からの経過などの目安として使われることがありますが、すべてのマンションへ一律に適用される工事義務ではありません。

建築基準法第8条は大規模修繕を義務付けていますか?

第8条は建築物の敷地、構造、建築設備を適法な状態に維持することに関する規定です。具体的な工事周期や工事範囲は、建物条件と現況を確認して判断します。

定期報告を行えば大規模修繕は不要ですか?

定期報告は調査・検査結果を行政庁へ報告する手続であり、修繕工事そのものではありません。指摘内容と建物状態に応じて補修・改修を検討します。

大規模修繕は普通決議ですか?

工事名称だけでは判断できません。工事範囲、共用部分への変更内容、2026年4月1日施行後の区分所有法、当該マンションの現行管理規約を確認します。

長期修繕計画どおりに工事をしないと違法ですか?

長期修繕計画上の予定と法令上の義務は分けて確認します。時期を変更する場合は、劣化状況、緊急性、資金、応急措置、次回点検時期を記録します。

マンション標準管理規約はそのまま適用されますか?

標準管理規約は、各マンションが規約を作成・改正する際のひな型です。実際の総会や費用負担では、当該マンションの現行管理規約を確認します。

大規模修繕で確認申請は必要ですか?

工事名称だけでは判断できません。建物用途、規模、構造、主要構造部、工事範囲、増築・改築・用途変更などを確認します。

法律について誰へ確認すればよいですか?

内容に応じて、建築士、特定行政庁、指定確認検査機関、マンション管理士、弁護士等へ確認します。照会時は、建物条件と工事範囲を具体的に示してください。

 

まとめ

マンションの大規模修繕は、すべての建物へ同じ周期・同じ工事範囲を一律に義務付けた制度ではありません。「12年経過したか」だけで、工事義務や法律違反を判断することもできません。

一方で、法律上の一律の工事周期がないことと、建物を維持しなくてよいことは別です。建築基準法上の維持保全、定期報告、消防・昇降機等の点検、行政上の指摘、現況の劣化や危険性を確認します。

分譲マンションでは、2026年4月1日施行後の区分所有法、当該マンションの現行管理規約、総会決議、長期修繕計画、資金計画を整理します。一棟オーナーの場合は、法令・行政手続に加え、所有者または法人内の承認、賃貸借契約、入居者対応を確認します。

法令確認は、建物、工事項目、法令、条文、行政照会、決議、契約、変更、検査、完成図書を共通管理番号でつなぎ、誰が、いつ、どの条件で判断したかを残すことが重要です。

大規模修繕の法律・承認・工事範囲を整理したい方へ

マンションの大規模修繕が法律上必要かを確認するときは、工事周期だけでなく、建物状態、維持保全、定期報告、管理規約、総会決議、確認申請、行政手続を分けて整理してください。

個別建物への法令適用や決議要件は、建物条件と工事内容によって異なります。資料や工事範囲を一覧化したうえで、必要に応じて建築士、行政庁、法律専門家等へ確認することが大切です。

 

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