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大規模修繕は重要事項説明にどう書かれる?修繕積立金・修繕履歴の確認

制度・補助金・確認申請 2026.07.23 (Thu) 更新

大規模修繕は重要事項説明にどう書かれる?修繕積立金・修繕履歴の確認

 

今回は

『大規模修繕は重要事項説明にどう書かれる?修繕積立金・修繕履歴の確認』

をご紹介させて頂きます!

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中古マンションの売買では、重要事項説明書を通じて、管理費、修繕積立金、滞納額、管理の委託先、建物の維持修繕の実施状況などが説明されます。

ただし、「大規模修繕予定あり」「修繕積立金あり」「過去に工事済み」という記載だけでは、工事の決定状況や将来負担、建物の現在の状態までは判断できません。金額の基準日、長期修繕計画の版、総会決議、工事契約、完成図書を併せて確認します。

重要事項説明書だけで建物状態は判断できません。

修繕積立金の残高や滞納額には基準日を付け、修繕履歴は契約、工事完了、最終精算まで確認します。将来の大規模修繕は、計画上の想定、検討中、総会承認済み、契約済みを分けます。

ワンリニューアルでは、規約・契約、会計、決議、工事、計画の根拠を「重要事項説明・修繕情報照合台帳」へ記録します。

本記事は、宅地建物取引業者による重要事項説明や、個別取引の法的判断を代替するものではありません。具体的な記載内容、説明義務、売買契約への影響は、必要に応じて宅地建物取引業者や弁護士等へ確認してください。

 

最初に3種類の重要事項説明・情報提供を区別する

マンションでは、「重要事項説明」という似た名称の制度や書類が複数あります。

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書類・制度説明・提供する者主な相手主な目的
売買時の重要事項説明宅地建物取引業者・宅地建物取引士買主宅地建物取引業法第35条に基づく売買前の説明
管理委託契約締結前の重要事項説明マンション管理業者・管理業務主任者管理組合管理委託契約の内容を説明する
管理情報の調査・提供管理組合または管理会社等売主から依頼を受けた宅地建物取引業者等管理費、積立金、滞納、修繕状況等の基礎情報を提供する

売買時と管理委託契約時の重要事項説明は別制度です。管理会社が発行する重要事項調査報告書等も、宅地建物取引業者が買主へ行う法定の重要事項説明書そのものとは限りません。

売主・区分所有者 宅地建物取引業者 管理組合・管理会社 説明資料の整理 買主への重要事項説明

実際の依頼・回答経路は、管理委託契約や管理組合の運用によって異なります。

 

売買時の重要事項説明で確認する修繕情報

国土交通省が公表する区分所有建物用の様式例では、計画修繕積立金等、既に積み立てられている額、建物全体と売買対象部分の滞納額、通常の管理費、管理の委託先、建物の維持修繕の実施状況の記録などを確認する欄が設けられています。

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確認項目確認する内容主な根拠資料
修繕積立金月額、住戸別負担額、積立総額、基準日管理規約、決算書、積立金台帳
滞納額対象住戸の滞納と管理組合全体の滞納滞納一覧、管理会社回答
管理費月額、滞納、改定予定管理規約、総会議事録
管理の委託先管理会社名、登録情報、委託範囲管理委託契約書
修繕履歴工事名、実施年、工事範囲、完成資料工事契約、完成図書、議事録
将来工事計画上の予定、決議、契約、施工状況長期修繕計画、議事録、契約書

重要事項説明の様式例は改正されることがあります。公開時点の最新様式と個別取引で使用する書面は、宅地建物取引業者へ確認します。

 

重要事項説明書だけでは分からないこと

重要事項説明は売買判断の重要資料ですが、建物診断、長期修繕計画、議事録、完成図書を代替するものではありません。

現在の劣化状態 外壁、シーリング、防水、設備の現況は、履歴だけでは確定できません。
次回工事の確定時期 長期修繕計画の予定年度と、実際の着工日は異なる場合があります。
次回工事の確定金額 計画額は調査数量、発注条件、物価等によって変わります。
工事品質 実施済みという履歴だけでは、検査、是正、保証の状況を確認できません。
将来の資金不足 現在残高だけでは、工事後残高、借入、設備更新等を判断できません。
未決定事項 理事会で検討中の内容が、正式決議前である場合があります。

 

修繕積立金は月額・総額・基準日を確認する

修繕積立金の金額には基準日を付けます。決算時点、管理会社の回答日、重要事項説明日では残高や滞納額が異なる可能性があります。

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確認項目確認内容
住戸別月額売買対象住戸の現在の修繕積立金月額
積立総額管理組合全体の修繕積立金残高
残高基準日決算日、月次締め日、調査報告書発行日等
借入残高借入額、返済期間、現在残高、返済財源
承認済み支出工事契約額、予備費、設備更新、調査費等
値上げ・一時金検討中か、総会決議済みか、徴収開始日はいつか

積立総額が多く見えても、戸数、延床面積、棟数、築年数、機械式駐車場、エレベーター、給排水設備、借入返済、次回工事費を併せて確認します。

修繕積立金の基本は、マンションの修繕積立金とは?管理費との違いと確認方法も参照してください。

 

滞納額は3区分に分ける

対象住戸と管理組合全体の滞納を分けます。異なる基準日の数字を同じ欄へ混在させません。

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滞納区分確認する内容
売買対象住戸管理費、修繕積立金、駐車場、専用使用料等の滞納
管理組合全体滞納総額、滞納戸数、長期滞納、回収状況
基準日後の変動入金済み、回収手続中、決済時精算、金額確認中

滞納額がゼロであることだけで管理状態を評価したり、滞納があることだけでマンション全体に問題があると判断したりしません。

 

修繕履歴は契約・完了・最終精算で確認する

「大規模修繕実施済み」という一行だけで履歴確認を完了しません。工事範囲、契約額、追加・減額、最終精算額、完成資料を確認します。

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履歴区分確認項目主な資料
工事基本情報工事名、契約日、着工日、完了日、施工会社工事請負契約書、総会議事録
工事範囲足場、外壁、シーリング、防水、設備等仕様書、図面、見積書
工事金額計画額、予算額、契約額、追加・減額、最終精算額予算書、変更契約、精算書
施工記録実施区画、数量、写真、検査、是正施工写真、検査記録
完成後保証期間、点検、不具合、未解決事項完成図書、保証書、点検報告書

修繕履歴があることは、工事が行われた記録です。現在の劣化がないことや、将来の不具合が起きないことを保証する資料ではありません。

完成資料の保存方法は、大規模修繕の修繕履歴・完成図書・写真を残す方法で詳しく整理しています。

 

将来の大規模修繕を6状態に分ける

「大規模修繕の予定あり」という一文だけでは、どこまで決まっているのか分かりません。将来工事を検討中・承認済み・契約済みに分けます。

1長期修繕計画上の想定
2検討開始
3提案・総会準備
4総会承認済み
5工事契約済み
6施工中・完成

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状態確認する根拠記載時の注意
計画上の想定長期修繕計画の予定年度・概算額確定工期・確定額として扱わない
検討開始理事会・修繕委員会議事録実施決定とは区別する
総会準備議案案、見積、工事提案資料承認前であることを明記する
総会承認済み総会議事録、承認予算、工事範囲契約条件が未確定の場合がある
契約済み工事請負契約書、工程表契約額と最終精算額を分ける
施工中・完成施工記録、完成図書、精算書工期変更・追加工事を更新する

大規模修繕の総会決議は、大規模修繕の普通決議・特別決議と総会確認も参照してください。

 

長期修繕計画・総会決議・工事契約を分ける

長期修繕計画の記載、総会での承認、施工会社との契約は、それぞれ異なる段階です。

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資料示している内容確認事項
長期修繕計画将来の予定年度、想定工種、概算費用作成日、改定日、版、物価変動の扱い
理事会・委員会資料調査、発注方法、工事範囲等の検討状況報告のみか、提案準備か
総会議事録工事実施、予算、値上げ、一時金、借入等の決議決議日、承認範囲、承認額
工事請負契約契約当事者、工事範囲、工期、契約額追加変更、支払条件、保証
完成・精算資料実施内容、最終数量、最終精算額未施工、是正、保証、点検

長期修繕計画の予定年度を確定した着工日として扱ったり、計画額を契約額として記載したりしません。

 

積立金値上げ・一時金・借入の状態を確認する

値上げ予定、一時金予定、借入予定という表現には、検討中か決議済みかを付けます。

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資金項目確認内容
修繕積立金値上げ決議日、値上げ前後の月額、徴収開始日、段階増額予定
一時金検討中・決議済み、戸当たり金額、徴収時期、分割可否
借入申込、承認、契約、実行、借入額、返済期間、残高
工事支出予算額、契約額、支払済み額、最終精算予定

修繕積立金が高くなる背景は、修繕積立金が高くなる理由と値上げの確認方法も確認してください。

 

大規模修繕工事中の売買で確認すること

工事中に住戸を売買する場合は、「工事中」とだけ記載せず、生活制限、工事費、完成資料の引継ぎを整理します。

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確認区分主な確認項目
工程開始日、完成予定日、現在の工程、工期変更
仮設足場設置面、設置期間、メッシュシート、作業員通行
生活制限窓、網戸、バルコニー、洗濯物、騒音、臭気
住戸対応住戸内立入り、エアコン室外機、駐車場・駐輪場
工事費契約額、追加工事、支払済み額、積立金からの支出
完成後資料完成図書、保証書、点検記録の引継ぎ予定

全面的な大規模修繕では、調査、数量確認、複数工程の施工、検査、是正、写真記録を同じ条件で反復するため、仮設足場を原則として検討します。

仮設足場の必要性と、売買時に伝える生活影響を分け、設置期間、対象面、使用制限を具体的に整理します。

 

情報提供後に決議や工事条件が変わった場合

調査報告書や回答資料を発行した後に、総会決議、工事契約、値上げ等が行われることがあります。

  1. 変更日を記録する
  2. 総会議事録や契約書等の変更根拠を確認する
  3. 旧資料の発行日と回答基準日を確認する
  4. 売主・宅地建物取引業者等への共有範囲を確認する
  5. 必要に応じて更新資料を発行する
  6. 旧版と新版を分けて保存する

情報提供後の変更を更新履歴として残します。発行済み資料を上書きし、以前の回答内容を消さないようにします。

 

ワンリニューアル独自|修繕情報を5つの根拠で照合する

重要事項説明へ記載する情報を一つの書類から転記しません。

規約・契約管理規約、使用細則、管理委託契約、工事請負契約
会計決算、予算、積立金、滞納、借入、支払
決議理事会・総会議事録、承認日、承認範囲・金額
工事仕様書、図面、工程、写真、検査、完成図書
計画長期修繕計画、建物診断、将来収支

根拠資料が確認できない事項は、推測で補わず、「確認中」「資料なし」「回答範囲外」等の状態を明記します。

 

ワンリニューアル独自|資料の差異を4種類に分ける

複数資料の数字や記載が違っていても、直ちに誤りとは限りません。差が生じた理由を確認します。

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差異主な例確認方法
日付差決算時点と調査報告書発行時点で残高が異なる各金額へ基準日を付ける
版差長期修繕計画や規約の旧版と新版が混在する改定日、承認日、現在有効な版を確認する
段階差検討中、総会承認済み、契約済みが混在する議事録、契約書、工程表を確認する
金額差計画額、予算額、契約額、最終精算額が異なる金額の性質と根拠資料を明記する

重要事項説明に関係する修繕資料を整理したい方へ

管理規約、決算書、長期修繕計画、議事録、工事契約、完成図書から、基準日、資料の版、工事の検討段階、契約額、最終精算額を整理します。

宅地建物取引業者による重要事項説明や法的判断を代替するものではありません。情報提供前の根拠資料と差異を確認し、更新履歴を残します。

大規模修繕情報の根拠資料を整理する

 

ワンリニューアル独自|重要事項説明・修繕情報照合台帳

重要事項説明の修繕情報を、金額や工事名だけで管理しません。基準日、資料の版、検討段階、決議、契約、施工、最終精算を共通番号で結びます。

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台帳区分主な項目
売買・依頼情報案件番号、棟・住戸、依頼者、依頼日、回答期限、提供先
基準日回答基準日、発行日、重要事項説明日、売買・引渡し予定日
規約・管理管理規約・使用細則の版、管理費、管理委託先
修繕会計積立金月額・総額、対象住戸と全体の滞納、借入残高
将来収支値上げ、一時金、借入、承認済み支出、工事後残高
将来工事計画年度、検討状態、理事会日、総会決議日、契約日
工事金額計画額、予算額、契約額、追加・減額、最終精算額
過去工事工事名、完了日、範囲、足場、完成図書、保証、点検
差異・更新日付差、版差、段階差、金額差、変更日、更新資料
確認・完了確認者、管理組合承認、管理会社回答、追加回答、完了日

台帳記入例

以下は情報整理の方法を示す想定例であり、実在する売買案件ではありません。

管理会社が発行した調査報告書には、次回大規模修繕が「長期修繕計画上の予定」と記載されていました。その後、情報提供から売買契約までの間に総会が開かれ、工事実施と予算が承認されたとします。

台帳には、当初資料の発行日と回答基準日を残し、将来工事の状態を「計画上の想定」から「総会承認済み」へ更新します。計画上の概算額と総会承認予算を別欄へ記録し、宅地建物取引業者等への追加回答日を残します。

旧資料を削除せず、どの時点で何が決まっていたかを追跡できる状態にします。

 

大規模修繕と重要事項説明に関するよくある質問

大規模修繕の予定は重要事項説明に必ず記載されますか

個別の説明内容や把握している資料によって異なります。長期修繕計画、総会議事録、工事契約等を確認し、必要に応じて宅地建物取引業者へ確認します。

長期修繕計画の予定年度は工事決定を意味しますか

予定年度は計画上の想定です。工事実施の決定、予算承認、施工会社との契約とは分けます。

修繕積立金はいくらあれば十分ですか

金額だけでは判断できません。建物規模、築年数、次回工事、設備更新、借入、承認済み支出を確認します。

修繕積立金の滞納はどこまで確認できますか

売買対象住戸の滞納額と管理組合全体の滞納額を分け、回答基準日を確認します。

大規模修繕済みなら建物状態に問題はありませんか

修繕履歴だけでは判断できません。工事範囲、検査、是正、保証、点検、現在の劣化状況を確認します。

修繕履歴がない場合はどう確認しますか

総会議事録、決算書、契約書、施工写真、保証書、管理会社の保管資料等を照合します。

積立金値上げ予定はどこで確認しますか

長期修繕計画、理事会・総会議事録、予算書を確認し、検討中か決議済みかを分けます。

一時金・借入の予定は重要事項説明へ書かれますか

決議状況や把握資料によって異なります。検討、承認、契約、実行の段階を確認してください。

工事中に住戸を売買する場合は何を確認しますか

工程、足場、生活制限、追加工事、工事費の支払状況、完成図書と保証書の引継ぎを確認します。

管理会社の重要事項説明と売買時の説明は同じですか

同じではありません。管理委託契約前の説明と、宅地建物取引業法に基づく売買時の説明は別制度です。

管理会社が発行する調査報告書は重要事項説明書ですか

一般には、宅地建物取引業者が説明書を作成するための基礎資料の一つです。書面の名称と発行主体を確認します。

資料発行後に総会決議があった場合はどうしますか

変更日と根拠資料を記録し、必要に応じて更新資料を発行して関係者へ共有します。

 

まとめ|修繕情報は基準日・資料・決議段階をそろえて確認する

  1. 売買時と管理委託契約時の重要事項説明を区別する
  2. 管理会社の情報提供書面との違いを確認する
  3. 修繕積立金の月額、総額、基準日を確認する
  4. 対象住戸と管理組合全体の滞納を分ける
  5. 修繕履歴を契約、完了、最終精算で整理する
  6. 完成図書、保証書、点検記録を確認する
  7. 長期修繕計画の版と改定日を確認する
  8. 将来工事を検討中、承認済み、契約済みに分ける
  9. 積立金値上げ、一時金、借入の決議状況を確認する
  10. 情報提供後の変更を更新履歴として残す
  11. 日付差、版差、段階差、金額差を記録する
  12. 重要事項説明・修繕情報照合台帳へ保存する

大規模修繕に関する重要事項説明で重要なのは、「予定あり」「積立金あり」「修繕済み」という短い記載だけではありません。

いつの数字か、どの資料か、総会で承認されたか、契約・施工まで進んでいるかを区別して確認します。

 

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重要事項説明に関係する大規模修繕情報を整理します

現在ある規約、決算、議事録、長期修繕計画、工事契約、完成図書から、積立金、滞納、修繕履歴、将来工事の状態を整理します。

重要事項説明書の作成や法的責任の判断を行うものではありません。宅地建物取引業者等へ提供する前提資料として、基準日、資料版、決議段階、金額の種類をそろえます。

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