大規模修繕の塗装工程とは?下地処理・下塗り・中塗り・上塗りの確認ポイント

『大規模修繕の塗装工程とは?下地処理・下塗り・中塗り・上塗りの確認ポイント』
をご紹介させて頂きます!
マンションの大規模修繕で行う塗装工事は、仕上げ塗料を一度塗って終わる工事ではありません。
塗る前の下地処理を行い、そのうえで下塗り・中塗り・上塗りと工程を重ね、それぞれの役割を積み上げながら仕上げていきます。
ただし、すべての塗装が必ず同じ工程数になるわけではありません。
使用する塗料、施工する部位、下地の状態、設計仕様、塗料メーカーの施工条件などによって工程は変わります。
↓
下塗り
↓
中塗り
↓
上塗り
↓
仕上がり確認
この順番は塗装工程を理解する基本になりますが、塗料によっては工程構成が異なる場合があります。
そのため、管理組合では「何回塗ったか」だけでなく、今回採用する仕様では、どの工程が必要とされているかを確認します。
※表は横にスクロールできます。

塗装では、仕上げ塗料そのものに注目しやすいですが、塗る前の状態が整っていなければ、その後の塗膜が十分に性能を発揮できない可能性があります。
そのため、下地処理は塗装工程の中でも重要な工程です。
実際にどの処理が必要かは、外壁、鉄部、共用部分など施工部位と劣化状態によって異なります。
鉄部では、サビや浮いた旧塗膜をそのまま残した状態で新しい塗料を塗るのではなく、必要な処理を行ってから塗装へ進みます。
ケレンには、主に次のような役割があります。
・密着していない旧塗膜を除去する
・表面を整える
・次に塗る材料が密着しやすい状態をつくる
どの程度まで処理するかは鉄部の状態や施工仕様によって異なるため、管理組合が処理方法そのものを技術判定する必要はありません。
見積や仕様書でどの下地処理を予定しているか、工事中の記録が残るかを確認します。
大規模修繕の鉄部塗装について確認する
下塗りは、最終的な色を仕上げるための工程ではありません。
施工する下地に合わせて、その後の中塗り・上塗りを適切に密着させるための土台をつくります。
外壁と鉄部では下地の材質が異なるため、同じ下塗り材を使うとは限りません。
例えば、下地の吸い込みを調整する役割を持つ材料や、鉄部でサビ止め機能を持つ材料など、目的に応じて選定されます。
「下塗りは何色か」ではなく、どの下地へ、どの材料を、どの仕様で使用するのかを確認します。
中塗りは、単に「色を一度付ける工程」ではありません。
必要な塗膜を形成し、上塗りへつなげる役割があります。
・必要な塗布量で施工する計画か
・次工程へ進む前に必要な乾燥時間を確保するか
・工程写真や施工記録が残るか
中塗りと上塗りに同じ仕上げ塗料を使用する仕様もありますが、すべての塗装が同じとは限りません。
上塗りは完成後に見えるため、色やツヤに目が向きやすい工程です。
しかし、上塗りの役割は見た目を整えるだけではありません。
仕様どおりに施工することで、外部環境から下地を保護する塗膜を完成させます。
「3回塗りだから安心」「2回だから不足」と、回数だけで品質を判断することはできません。
確認するべきなのは、採用した塗料と施工部位に対して、どの工程が指定されているかです。
塗装が完成すると、中塗り以前の工程は上塗りの下に隠れます。
そのため、完成後に現場を見るだけでは「下塗りが施工されたか」「中塗りがどのように行われたか」を確認しにくくなります。
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途中工程は記録、完成後は現地というように、複数の確認方法を組み合わせます。
下塗り後すぐに中塗り、中塗り後すぐに上塗りへ進めばよいわけではありません。
塗料ごとに次工程へ進める条件が設定されており、施工時の気温や湿度なども影響します。
・気温や湿度を考慮する
・予定工程だけを優先して次工程へ進めない
・施工記録で日付や工程を確認できる状態にする
必要な時間は製品や施工条件によって異なるため、「必ず何時間」と一律には判断しません。
外部の塗装工程は天候の影響を受けます。
雨だけでなく、高湿度、低温、強風などが施工条件へ影響する場合があります。
管理組合が「雨なら必ず中止」「曇りなら必ず施工可能」と判断するのではなく、使用塗料の施工条件と現場状況を施工会社へ確認します。

管理組合が職人の作業を一日中確認したり、塗膜の専門判定を行ったりする必要はありません。
確認したいのは、契約・仕様で予定した工程が実施され、その記録が残っているかです。
完成後は、管理組合でも目視できる範囲を確認します。
気になる箇所があった場合は、管理組合だけで施工不良と判定するのではなく、場所と状態を記録し、施工会社や監理者へ確認します。
マンション大規模修繕の外壁塗装について確認する
大規模修繕の鉄部塗装について確認する
マンション共用廊下の塗装について確認する
・下塗りで下地との密着を確保する
・中塗りで必要な塗膜を形成する
・上塗りで仕上げと保護性能を整える
・塗り回数は施工仕様で確認する
・工程間の乾燥条件を確認する
・途中工程は写真や報告書で確認する
・完成後は仕上がりも確認する
「何回塗ったか」だけではなく、
「各工程が何のために行われたか」を確認する
ことが、塗装工程を管理組合が理解するうえで重要です。
大規模修繕の塗装工事では、完成後の見た目だけでなく、下地処理から下塗り・中塗り・上塗りまでの工程を確認することが重要です。
塗装仕様や施工内容について確認したい場合は、ワンリニューアルへご相談ください。
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