大規模修繕の数量表とは?計画・見積・契約・実数精算・完了・請求数量の照合方法

『大規模修繕の数量表とは?計画・見積・契約・実数精算・完了・請求数量の照合方法』
をご紹介させて頂きます!
計画・設計・見積・契約・調査後・確定・施工・検査・是正・完了・請求数量を上書きせず、段階別に残します。
同じ工事項目でも、数量の根拠、確定時期、精算条件、確認者が異なれば、同じ数字として扱うことはできません。
目次
- 大規模修繕の数量表は見積時の数字を並べた表ではない
- 設計図書の記事と数量照合の記事を分ける理由
- 数量表・見積書・契約内訳書・出来高表・請求書の違い
- 工事項目ごとに㎡・m・箇所・枚・台・式を使い分ける
- 数量を換算するときは元の数字・計算式・端数処理を残す
- 図面・現地実測・調査写真から数量根拠を登録する
- 計画数量・設計数量・見積数量・契約数量を分ける
- 足場設置後・開口後・撤去後に確定する数量
- 確定数量の条件を工事項目ごとに決める
- 実数精算項目の単位・単価・確定時期を契約前に確認する
- 一式項目に含む範囲・回数・期間・除外事項を示す
- 空欄・ゼロ・対象外・別途・未確認を分ける
- 複数社の数量差を同じ工事範囲・単位へそろえる
- 工事項目間の重複計上と計上漏れを確認する
- 増加数量と減少数量を同じ変更票へ記録する
- 施工数量・自主検査数量・監理確認数量・是正数量を分ける
- 完了数量・残工事数量・請求数量を照合する
- 出来高数量と支払承認を分ける
- 数量変更を写真・位置図・測定記録から変更契約へつなげる
- 管理組合と一棟オーナーで異なる数量変更の承認経路
- ワンリニューアル式・数量段階・増減照合管理台帳
- 増加数量だけでなく減少数量も変更契約へ反映した匿名事例
- 大規模修繕の数量表でよくある質問
- まとめ
大規模修繕の数量表は見積時の数字を並べた表ではない
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| 数量表の基本項目 | 確認する内容 | 数量変更時の扱い |
|---|---|---|
| 工事項目・対象区画 | 建物、棟、面、階、工区、部位 | 変更区画を番号で追跡 |
| 単位・数量 | ㎡、m、箇所、枚、台、式等 | 単位を変えず差分を確認 |
| 算出根拠 | 図面、実測、写真、調査記録 | 変更後の根拠資料を追加 |
| 数量状態 | 概算、見積用、契約、確定、完了等 | 旧数量を消さず履歴保存 |
| 精算・承認 | 実数精算、一式、確認者、承認者 | 変更契約と請求へ反映 |
数量表は、工事量とその根拠を整理する資料です。見積時に使用した数量が、工事完了時まで変わらないとは限りません。外壁やタイルの下地、防水下地、隠蔽部、既存設備の状態などは、足場設置後、開口後、撤去後に確認される場合があります。
匿名事例は、築25年・8階建て・48戸の分譲マンションです。外壁塗装、タイル、シーリング、防水、鉄部塗装、仮設足場等を計画していました。当初数量表には単位と数量が記載されていましたが、算出図面、対象区画、図面の版番号、実数精算項目、増加・減少時の処理が明確ではありませんでした。
数量を一つの欄へ上書きすると、契約時から増えたのか、施工後に減ったのか、検査未完了分が含まれているのか分からなくなります。数量番号を付け、計画、見積、契約、確定、施工、検査、完了、請求を別欄で残すことが重要です。
設計図書の記事と数量照合の記事を分ける理由
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| 記事テーマ | 主な役割 | 本記事での扱い |
|---|---|---|
| 設計図書 | 図面、仕様書、数量表、見積要項、契約図書の構成 | 数量表の位置づけだけを簡潔に確認 |
| No.329 | 数量が見積・契約・施工・請求へ移る過程 | 数量単位、根拠、増減、検査、精算を詳しく確認 |
| 下地補修の実数精算記事 | 下地補修に限定した数量増減 | 大規模修繕全体の数量管理とは分ける |
| 変更契約・出来高記事 | 契約変更や支払の承認 | 数量差の根拠資料との接続を扱う |
設計図書の記事では、図面、仕様書、数量表、見積要項、契約図書がどのようにつながるかを確認します。本記事では、設計図書の一部である数量表を、見積比較、実数精算、変更契約、出来高、最終請求まで継続使用する実務資料として扱います。
また、下地補修だけの実数精算記事にはしません。外壁塗装、タイル、シーリング、防水、鉄部、床、設備、仮設など、工事項目ごとに適切な単位や確定時期が異なります。面積で管理する工事と、長さ、枚数、台数、期間で管理する工事を同じ方法で比較することはできません。
数量表だけで適正価格や工事品質を判断するものでもありません。仕様、単価、施工条件、検査、契約内容と組み合わせて確認します。
数量表・見積書・契約内訳書・出来高表・請求書の違い
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| 資料 | 主な役割 | 作成・確認 |
|---|---|---|
| 数量表 | 工事項目、区画、単位、数量、根拠を整理 | 設計者等が作成し、発注者側が条件を確認 |
| 見積書 | 数量と単価から見積金額を算出 | 候補会社が作成 |
| 契約内訳書 | 契約時に合意した数量、単価、金額を表示 | 発注者と施工会社が契約内容を確認 |
| 出来高表 | 施工・検査がどこまで進んだかを表示 | 施工会社が作成し、監理側等が確認 |
| 請求内訳書 | 契約・変更・完了数量に基づく請求額を表示 | 発注者が支払承認 |
数量表に単価や金額が記載される場合でも、数量の根拠を確認することと、契約金額や支払額を承認することは分けます。見積書は候補会社が金額を提示する資料であり、数量表の工事範囲や単位が異なれば、単価だけを比較しても条件はそろいません。
契約内訳書では、見積数量が契約数量として採用されたのか、実数精算項目や一式項目がどのように定められたのかを確認します。出来高表では、材料搬入、施工済み、検査済み、是正中、完了済みを区別します。
匿名事例では、施工会社が提出した出来高表に施工済み数量が記載されていましたが、監理確認前の区画が含まれていました。施工数量と検査済み数量を分け、支払対象は契約条件に基づいて確認しました。
工事項目ごとに㎡・m・箇所・枚・台・式を使い分ける
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| 工事項目例 | 数量単位例 | 確認する条件 |
|---|---|---|
| 外壁塗装・屋上防水・廊下床 | ㎡ | 対象面、開口部控除、重複部位 |
| シーリング・端末処理 | m | 施工位置、断面、既存撤去範囲 |
| タイル補修 | 枚、㎡、箇所等 | 単位換算、タイル寸法、区画 |
| 鉄部塗装 | 箇所、枚、基、㎡等 | 対象部材、面数、付帯部 |
| 設備交換 | 台、基、箇所、系統 | 本体、付属品、接続、試運転 |
| 足場・交通誘導 | ㎡、架面、日、人日、期間等 | 算出範囲、設置期間、配置条件 |
数量単位は、設計図書、見積要項、契約条件に合わせます。同じ工事項目でも、管理目的や工法によって単位が変わる場合があります。タイル補修を枚数で管理するのか、面積で管理するのかを候補会社ごとに変えると、数量と単価を直接比較できません。
匿名事例では、外壁塗装、シーリング、足場の数量が3社で異なっていました。単価比較の前に、対象範囲、開口部控除、端部、足場の算出条件をそろえました。
外壁面積と足場面積も同じとは限りません。足場には建物形状、離隔、架面、階高、養生、張り出し等の条件が関係します。延べ面積や戸数だけから、すべての工事項目の数量を算出しないことが重要です。
数量を換算するときは元の数字・計算式・端数処理を残す
タイル枚数を面積へ換算する、シーリング箇所数を長さへ換算する、鉄部の部材数を塗装面積へ換算する場合は、換算後の数字だけを数量表へ記載しません。元の数量、部材寸法、変換式、端数処理、重複控除、開口部控除を残します。
会社ごとに換算式や端数処理が異なると、見積数量に差が生じます。その差を直ちに見積ミスとせず、対象範囲と計算条件を確認します。
匿名事例では、シーリングの端部計上と、足場面積の開口部控除の扱いが会社ごとに異なっていました。統一条件を見積要項へ追記し、各社へ数量の再提出を依頼しました。
図面・現地実測・調査写真から数量根拠を登録する
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| 数量根拠 | 主な用途 | 登録する情報 |
|---|---|---|
| 竣工図・現況図・工事範囲図 | 見積前の設計数量 | 図面番号、版、ページ、区画 |
| 現地実測・調査写真 | 図面との差や対象範囲の補正 | 測定日、写真番号、測定者 |
| 足場設置後・開口後・撤去後調査 | 隠れていた劣化や下地の数量確定 | 位置図、確認方法、確認日 |
| 施工・材料・完成記録 | 施工数量、完了数量の照合 | 施工日、材料、検査、完成図 |
「図面より算出」とだけ記載せず、図面番号、版番号、対象ページ、工区、算出方法を登録します。古い図面や異なる版から数量を拾うと、候補会社や施工会社の数量が一致しません。
写真は数量根拠の一部になりますが、写真だけで全数量を確定できるとは限りません。撮影位置、縮尺、対象範囲、位置図、測定記録と接続します。
匿名事例では、足場設置後に外壁下地とタイル補修区画を近接確認しました。写真番号と位置図を数量番号へつなぎ、別の面で数量が減った理由も同じ根拠票へ記録しました。
計画数量・設計数量・見積数量・契約数量を分ける
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| 数量状態 | 使用目的 | 主な根拠 | 変更可能性 |
|---|---|---|---|
| 計画数量 | 長期修繕計画・初期予算 | 既存資料、概算条件 | 調査・設計で更新 |
| 設計数量 | 見積条件の作成 | 工事範囲図、設計資料 | 質疑・現地確認で更新 |
| 見積数量 | 候補会社の金額算出 | 配布図書、会社の数量拾い | 条件統一後に訂正 |
| 契約数量 | 請負契約の基準 | 契約図書、内訳書 | 変更契約により更新 |
計画数量は予算検討、設計数量は見積条件、見積数量は候補会社の金額算出、契約数量は請負契約の基準として使われます。数字が同じでも、使用目的と契約上の位置づけが異なります。
見積数量と契約数量が同じ数字であっても、契約図書や契約内訳書へ編入されているかを確認します。実数精算項目の場合は、契約時に数量が暫定でも、単位、単価、確定方法、増減処理を合意します。
匿名事例では、当初の下地補修が一式表記でした。契約前に対象区画、単位、調査方法、確定時期を整理し、足場設置後の数量を変更契約へ反映できる状態にしました。
足場設置後・開口後・撤去後に確定する数量
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| 確認時期 | 数量が変わる可能性がある工事項目 | 確認資料 |
|---|---|---|
| 足場設置後 | 外壁下地、タイル、シーリング、鉄部、高所設備 | 打診・目視、位置図、写真 |
| 開口後 | 防水下地、配管経路、貫通部、支持部材 | 開口記録、測定票 |
| 撤去後 | 床下地、既存材料、内装復旧、隠蔽部 | 撤去写真、実測記録 |
確定前の数量を、変更契約済みの数量として扱いません。足場設置後の近接調査で数量が増えることだけを想定せず、既に補修済みの区画、劣化が確認されなかった区画など、減少する数量も確認します。
全面的な大規模修繕では、連続した作業床を確保し、調査、数量確認、施工、検査、是正、写真記録を同じ条件で反復するため、仮設足場を原則として重視します。足場数量そのものについても、建物形状や設置条件を確認します。
匿名事例では、足場設置後に下地補修とタイル補修が一部増加しましたが、別の面では補修数量が減少し、既施工区画を対象外へ変更しました。
確定数量の条件を工事項目ごとに決める
確定数量の条件は、工事項目ごとに決めます。現地実測完了、足場設置後調査完了、開口・撤去後確認完了、材料・工法確定、施工区画確定、数量照合完了、発注者承認、変更契約締結などが候補です。
施工会社と監理者等が数量を確認しても、契約数量の変更が完了したとは限りません。管理組合や所有者の承認と、変更契約の手続を分けます。
色だけで状態を示さず、「未調査」「見積用」「調査中」「確定候補」「承認待ち」「変更契約済み」と文字で表示します。匿名事例でも、調査直後の数量を確定数量へ上書きせず、承認待ちとして残しました。
実数精算項目の単位・単価・確定時期を契約前に確認する
実数精算は、施工後に施工会社が数量を申告し、そのまま請求する仕組みではありません。対象工事項目、区画、数量単位、契約単価、調査方法、確定時期、確認者、承認者、増加時と減少時の処理を契約前に確認します。
発注者側が確認できる位置図、写真、測定記録、数量集計表を必要資料として整理します。写真だけでなく、どの区画のどの数量に対応するかを番号でつなぎます。
匿名事例では、増加数量だけでなく減少数量も同じ単価条件で集計し、変更契約へ反映しました。実数精算の詳細な下地工事の判断は、既存記事と役割を分けます。
一式項目に含む範囲・回数・期間・除外事項を示す
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| 一式項目例 | 含有範囲の確認 | 追加・減額条件 |
|---|---|---|
| 現場事務所・書類作成 | 設置物、書類、会議、報告 | 工期延長、追加成果物 |
| 居住者対応・掲示 | 案内、説明会、問い合わせ、配布 | 個別対応、多言語対応等 |
| 軽微な養生・清掃 | 対象区画、回数、期間 | 追加工区、汚損対応等 |
| 完成図書 | 図面、写真、検査、保証、製本 | 追加部数、形式変更等 |
| 工事管理・諸経費 | 対象業務、期間、除外事項 | 工期・体制の変更等 |
一式表記を自動的に否定しません。数量化しにくい複数作業をまとめる場合や、契約上合理的な包括項目もあります。ただし、範囲、回数、期間、除外事項、追加条件、減額条件を確認します。
一式項目へ含まれている作業を別項目へ重複計上しないことも重要です。反対に、一式へ含まれていると思っていた検査、清掃、完成図書が見積対象外となっていないかを確認します。
匿名事例では、鉄部塗装一式の対象部材が不明でした。扉、手すり、盤類等を区画・部材別に一覧化し、対象外部材と追加条件を整理しました。
空欄・ゼロ・対象外・別途・未確認を分ける
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| 表示 | 意味 | 確認方法 |
|---|---|---|
| 0 | 確認した結果、数量がない | 確認日と根拠を残す |
| 空欄 | 未入力または入力漏れ | 担当者と期限を設定 |
| 対象外 | 今回の工事範囲に含めない | 対象外理由を記録 |
| 別途 | 別契約・別見積で扱う | 別契約番号へ接続 |
| 未確認 | 追加調査が必要 | 調査方法と確定時期を設定 |
| 一式・参考・既施工 | 包括契約、金額不使用、過去施工済み | 範囲と位置づけを明記 |
空欄を数量ゼロとして扱いません。空欄は、未入力、入力漏れ、未確認の可能性があります。ゼロは、確認した結果として数量がない状態です。
対象外、別途、未確認、一式、参考、既施工も分けます。ゼロ数量の工事項目を表から削除する場合も、対象外となった理由や過去施工済みであることを履歴へ残します。
匿名事例では、シーリングの一部区間が空欄でした。現地確認の結果、数量ゼロではなく計上漏れと判明したため、追加数量として変更票へ記録しました。
複数社の数量差を同じ工事範囲・単位へそろえる
端部を別項目で計上
端部を本体へ包含
図面版が異なる
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| 比較項目 | A社 | B社 | C社 | 統一条件 |
|---|---|---|---|---|
| 対象図面 | 最新版 | 最新版 | 旧版 | 同じ版へ統一 |
| 開口部控除 | あり | なし | 一部あり | 見積要項に従う |
| 端部 | 別項目 | 本体に包含 | 一式 | 含有範囲を統一 |
| 数量単位 | ㎡ | ㎡ | 式 | 比較可能な単位へ整理 |
見積会社間の数量差は、直ちに施工会社の誤りとは判断しません。工事範囲、図面の版、開口部控除、端部、重複計上、一式への包含、予備数量、単位換算、現地確認範囲が異なる可能性があります。
匿名事例では、外壁塗装、シーリング、足場数量が3社で異なりました。総額や単価を比較する前に、対象区画、単位、算出条件をそろえ、差の理由を記録しました。
数量条件を統一しても金額差が残る場合は、単価、施工条件、仮設、品質管理、保証等を確認します。数量差と価格差を同じ問題として扱わないことが重要です。
工事項目間の重複計上と計上漏れを確認する
重複計上には、足場費と仮設費へ同じ養生を計上する、塗装面積と防水面積へ同じ部位を計上する、端末処理を本体単価と別項目へ重複計上する例があります。
計上漏れには、端末、役物、取合い、下地処理、撤去、廃材、復旧、試験、検査、清掃、完成図書、仮設延長条件等があります。金額だけを見て判断せず、仕様書、工事範囲図、見積要項、一式内訳と照合します。
匿名事例では、シーリングの一部区間が計上漏れとなる一方、軽微な養生が仮設費と別項目へ重複していました。追加と減額を同じ確認期間に整理しました。
増加数量と減少数量を同じ変更票へ記録する
- 東面:契約数量
- 西面:契約数量
- 既施工区画を含む
ADD-QTY-001 + 減少票
RED-QTY-001
- 東面:追加補修を反映
- 西面:減少数量を反映
- 既施工区画を対象外
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| 変更番号 | 工事項目・区画 | 変更前 | 増加 | 減少 | 変更後 |
|---|---|---|---|---|---|
| CHG-QTY-001 | 東面・下地補修 | 契約数量 | 追加あり | ― | 確定候補 |
| CHG-QTY-002 | 西面・タイル補修 | 契約数量 | 一部追加 | 減少あり | 差引後数量 |
| CHG-QTY-003 | 既施工区画 | 対象 | ― | 全量減少 | 対象外 |
増加分だけを追加工事として処理しません。別の区画や同じ工事項目で減少した数量があれば、同じ期間・同じ変更票で確認します。
変更番号、工事項目、区画、変更前数量、変更後数量、増加、減少、単位、単価、増額、減額、理由、根拠資料、確認者、承認者、変更契約番号を記録します。
匿名事例では、下地補修とタイル補修が一部増加しましたが、別の面では数量が減り、過去に補修済みの区画を対象外としました。増加分だけを先に契約せず、全体差分を変更契約へ反映しました。
見積数量を上書きせず、増加・減少の履歴を残す
大規模修繕の数量管理では、見積数量を上書きするのではなく、計画、契約、確定、施工、検査、完了、請求の各段階を履歴として残す必要があります。
ワンリニューアルでは、建物、工区、工事項目、数量根拠、増加、減少、検査、変更契約、請求を共通管理番号でつなぎ、数量差の理由を追跡できる状態を重視します。
施工数量・自主検査数量・監理確認数量・是正数量を分ける
施工数量がそのまま完了数量になるとは限りません。施工会社の自主検査が未実施の区画、監理確認前の区画、指摘未是正の区画、再検査待ちの区画を分けます。
数量表へ検査状態をつなげることで、「施工済みだが未検査」「指摘があり是正中」「再検査済み」を確認できます。数量だけでなく、検査番号、指摘番号、是正番号、写真番号を接続します。
匿名事例では、工事完了時に施工数量、自主検査数量、監理確認数量、是正数量を分けました。指摘未是正の区画は完了数量へ含めませんでした。
完了数量・残工事数量・請求数量を照合する
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| 照合項目 | 確認内容 | 請求への扱い |
|---|---|---|
| 契約・変更契約数量 | 契約後の増加・減少を反映 | 請求上限・単価条件を確認 |
| 施工・検査済み数量 | 施工記録と検査記録を照合 | 契約条件に基づき確認 |
| 指摘・是正数量 | 未是正区画と再検査結果 | 未完了分を分ける |
| 残工事数量 | 未施工、立入り待ち、後施工等 | 完了数量へ含めない |
| 完了・請求数量 | 完了条件を満たした数量と請求数量 | 差があれば理由を確認 |
請求数量に含めない候補には、未施工、未検査、指摘未是正、残工事、対象外、減額未反映、別契約、契約変更未承認があります。施工会社の完了報告だけで請求数量を確定しません。
完了数量と請求数量が異なる場合は、契約数量、変更契約、検査記録、残工事、単価、請求対象時期を確認します。数量差があっても、直ちに過大請求と断定せず、契約上の支払条件を照合します。
匿名事例では、指摘未是正区画と残工事を完了数量・請求数量へ含めず、再検査後に別の請求時期へ反映しました。
出来高数量と支払承認を分ける
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| 出来高の状態 | 数量上の意味 | 支払確認 |
|---|---|---|
| 材料搬入済み | 材料が現場へ到着 | 施工・検査完了とは分ける |
| 施工済み | 対象区画へ施工 | 自主検査・監理確認を確認 |
| 指摘・是正中 | 完了条件を満たしていない | 支払対象の扱いを契約で確認 |
| 完了済み | 検査・是正を含め完了 | 請求数量と照合 |
材料を搬入したことと、施工・検査が完了したことを同じ出来高として扱いません。中間金の算定方法は工事請負契約で確認します。
施工会社は出来高資料を作成し、監理者等は施工・検査状況を確認します。管理会社が支払手続を支援する場合もありますが、管理組合や所有者の支払承認と分けます。
匿名事例では、材料搬入済み数量、施工済み数量、検査済み数量を別欄にし、契約上の中間金条件と照合しました。
数量変更を写真・位置図・測定記録から変更契約へつなげる
施工会社または監理者だけで契約数量を変更しません。施工会社が数量差を報告し、位置図、写真、測定記録、算出式を提出します。監理者等が技術的内容を確認し、理事会や所有者等が契約変更を承認します。
増加数量と減少数量を集計し、契約単価や見積条件を照合したうえで変更契約を締結します。変更後は数量表だけでなく、予算表、工程表、出来高表、完成図書、請求資料も更新します。
匿名事例では、下地補修、タイル補修、鉄部、シーリングの数量変更を工事項目別に整理し、一つの変更契約へ反映しました。
管理組合と一棟オーナーで異なる数量変更の承認経路
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| 区分 | 主な確認・承認 | 残す記録 |
|---|---|---|
| 管理組合 | 理事会、修繕委員会、総会、修繕積立金、予備費 | 議事録、変更契約、支払承認 |
| 管理組合の説明 | 増加・減少、予算影響、実数精算条件 | 区分所有者への説明資料 |
| 一棟オーナー | 所有者決裁、法人内承認、予算、資金繰り | 社内決裁、変更契約、会計記録 |
| 一棟所有の支払 | 完成数量、請求数量、支払時期 | 請求照合、承認者、承認日 |
管理組合では、数量変更による予算影響と承認経路を整理します。修繕委員会や理事会が数量を確認しても、契約変更に総会等の手続が必要かは、管理規約、予算、契約内容等を確認します。
一棟オーナーには総会決議はありませんが、施工会社の数量報告を確認せずに追加請求を承認する運用を標準としません。所有者決裁、法人内承認、管理会社の役割、支払時期、会計処理を整理します。
どちらの場合も、技術的な数量確認と、契約・支払の承認を分けて記録することが重要です。
ワンリニューアル式・数量段階・増減照合管理台帳
事業、建物、棟、面、階、工区、工事項目、数量単位、数量根拠、計画、設計、見積、契約、調査、確定、施工、検査、是正、完了、請求を共通管理番号で接続します。
以下の番号は、行政、法令、設計事務所、施工会社、管理会社、業界団体等が定めた公式番号ではなく、ワンリニューアル独自の管理番号です。
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| 管理対象 | 番号例 | 主な記録 |
|---|---|---|
| 工区・工事項目 | SEC-QTY-001/WRK-QTY-001 | 棟、面、階、工区、施工区画 |
| 数量・単位・根拠 | QTY-001/UNT-QTY-001/BAS-QTY-001 | 単位、図面、版、算出式 |
| 数量段階 | QTY-PLN-001~QTY-BIL-001 | 計画から請求までの各数量 |
| 精算・増減 | SET-QTY-001/ADD-QTY-001/RED-QTY-001 | 精算条件、増加、減少 |
| 重複・漏れ | DUP-QTY-001/OMT-QTY-001 | 重複区画、計上漏れ、修正 |
| 変更・請求 | CON-CHG-001/BIL-CHK-001 | 変更契約、完了、請求照合 |
台帳には、図面番号、版番号、対象ページ、算出方法、計画数量、見積数量、契約数量、確定数量、施工数量、検査数量、是正数量、残工事数量、完了数量、請求数量を別々に登録します。
数量履歴では、旧数量を削除せず、変更理由、確認者、承認者、確認日、承認日を残します。実数精算、一式、単位換算、増加、減少、重複、漏れも数量番号へ接続します。
独自管理番号の目的は、管理組合や所有者が「どの数量を、いつ、何を根拠に確定し、どの金額へ反映したか」を説明できる状態をつくることです。
増加数量だけでなく減少数量も変更契約へ反映した匿名事例
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| 段階 | 当初の状態 | 見直し後 |
|---|---|---|
| 数量表 | 単位と数量のみ | 区画、根拠、版、状態を追加 |
| 見積比較 | 3社で数量が異なる | 範囲、単位、控除条件を統一 |
| 足場設置後 | 増加数量を追加予定 | 別区画の減少数量も同時集計 |
| 一式項目 | 鉄部塗装の対象部材が不明 | 部材・区画・除外を一覧化 |
| 施工・検査 | 施工済みを完了扱い | 自主検査、監理確認、是正を分離 |
| 請求 | 施工会社の完了数量を使用 | 残工事・未是正を除外して照合 |
築25年・8階建て・48戸の匿名事例では、当初数量表に数量の算出図面、対象区画、図面版番号、実数精算条件がありませんでした。見積比較では3社の数量条件をそろえ、単価比較の前に数量差の理由を確認しました。
足場設置後は下地補修とタイル補修が一部増えましたが、別の面では補修数量が減り、既施工区画を対象外へ変更しました。シーリングの計上漏れも追加しました。
工事完了時は、施工、自主検査、監理確認、是正、残工事、完了、請求数量を分けました。指摘未是正区画と残工事を完了・請求数量へ含めませんでした。築年数、戸数、数量、単価、増減率は標準値ではありません。
大規模修繕の数量表でよくある質問
大規模修繕の数量表とは何ですか?
工事項目、対象区画、単位、数量、算出根拠、精算区分等を整理する資料です。見積・契約・施工・請求まで継続して使用します。
数量表と見積書は何が違いますか?
数量表は工事量と根拠を整理し、見積書は数量と単価から金額を算出します。役割を分けて確認します。
数量表の数量は確定していますか?
すべてが確定数量とは限りません。概算、見積用、契約、足場設置後確定、実数精算等の状態を確認します。
施工会社ごとに数量が違うのはなぜですか?
工事範囲、図面の版、控除条件、端部、単位換算、一式項目等が異なる可能性があります。同じ条件へそろえて比較します。
実数精算とは何ですか?
契約時に単価等を定め、調査・施工時に確認した実際の数量に基づいて増減を精算する方法です。確認資料と承認方法を契約前に決めます。
一式項目は問題ですか?
一式表記自体が問題とは限りません。対象範囲、作業内容、回数、期間、除外事項、追加・減額条件を確認します。
数量表の空欄は数量ゼロですか?
空欄は未入力や未確認の可能性があります。ゼロ、対象外、別途、未確認を分けて表示します。
足場設置後に数量が増えた場合はどうしますか?
対象区画、位置図、写真、測定記録、単価を確認し、減少数量も含めて変更契約へ反映します。
数量が減った場合は減額されますか?
契約と精算条件によります。実数精算項目では、増加時だけでなく減少時の処理も契約前に確認します。
施工数量と完了数量は同じですか?
同じとは限りません。未検査、指摘未是正、残工事等は、完了数量として扱わない場合があります。
完了数量と請求数量が違う場合はどうしますか?
契約数量、変更契約、検査記録、残工事、単価を照合し、差の理由を確認してから支払を承認します。
管理組合は数量表をどこまで確認すべきですか?
すべてを自ら計測するのではなく、数量根拠、増減理由、確認者、変更契約、請求額がつながっているかを確認します。
まとめ
大規模修繕の数量表は、見積時の数字を並べるだけの資料ではありません。工事項目、対象区画、単位、数量、算出根拠、確定時期、精算区分、確認者、承認者を一組で管理します。
計画、設計、見積、契約、調査後、確定、施工、検査、是正、完了、請求数量を分け、旧数量を上書きせず履歴として残します。数量単位を換算する場合は、元の数量、計算式、控除、端数処理を確認してください。
実数精算では、増加時だけでなく減少時の処理も契約前に決めます。一式項目は範囲、回数、期間、除外事項を確認し、空欄、ゼロ、対象外、別途、未確認を分けます。
施工数量と完了数量、出来高確認と支払承認も同じではありません。残工事や指摘未是正区画を完了数量へ含めず、変更契約、検査記録、請求数量を照合することが重要です。
数量の大小ではなく、根拠・状態・変更履歴を確認する
大規模修繕の数量表を確認するときは、数字の大小だけでなく、対象区画、単位、算出根拠、確定時期、実数精算、増加・減少条件を整理することが重要です。
見積数量と請求数量がつながらない場合は、数量番号を付け、契約数量、変更数量、施工数量、検査数量、完了数量、残工事数量を同じ台帳上で照合してください。
町田市相模原市の大規模修繕専門店ワンリニューアルでは、
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