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大規模修繕で火災保険は使える?事故損害・経年劣化・工事前の確認方法

大規模修繕で火災保険は使える?事故損害・経年劣化・工事前の確認方法

大規模修繕工事の費用全体が、火災保険の補償対象になるわけではありません。確認の対象となるのは、契約上の保険対象に、補償範囲へ該当する事故による損害が生じているかどうかです。

外壁、防水、雨樋、設備等を修理する場合でも、事故による損害の復旧、年数の経過や通常使用に伴う計画修繕、性能向上のための改良工事を分けて整理します。

この記事では、保険証券・約款、事故原因、発生時期、損害写真、修理見積を確認し、保険会社へ連絡するための資料と手順を解説します。

 

大規模修繕工事全体が火災保険の対象になるわけではない

火災保険は、修繕積立金を補うための制度ではありません。「大規模修繕」「外壁塗装」「屋上防水」という工事名だけで、補償の可否が決まるものでもありません。

確認するのは、対象契約が有効か、損害箇所が保険対象に含まれるか、どのような原因でいつ損害が生じたか、事故前の状態へ戻すために必要な復旧範囲はどこまでかという点です。

1 保険契約
2 保険対象
3 事故原因・時期
4 損害範囲
5 復旧・計画修繕
6 保険会社の確認結果

施工会社は、損害箇所の写真、数量、工事範囲、修理見積等を作成できますが、保険金の支払い可否や支払額を決定する立場ではありません。

また、火災保険は補助金や助成金とは制度の性質が異なります。支援制度との違いは、大規模修繕の補助金・助成金と申請前確認をご覧ください。

 

最初に保険証券・約款・特約を確認する

同じ保険会社の商品でも、契約時期、保険対象、補償項目、特約、自己負担額等が異なる場合があります。一般的な商品説明ではなく、対象建物の契約資料を確認します。

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契約確認項目契約内容確認資料未確認事項
保険会社・商品名 保険証券 
証券番号 保険証券 
契約者 保険証券 
被保険者 保険証券 
保険対象・所在地 証券、約款 
保険期間 保険証券 
補償項目・特約 約款、特約 
免責・自己負担額 証券、特約 
支払限度額等 証券、約款 
事故連絡先 保険会社公式案内 

一棟オーナーの場合も、建物所有者の契約、管理会社が保管する資料、入居者等の保険を混同せず、損害箇所に対応する契約を確認します。

 

保険対象が建物のどの部分か確認する

保険契約の対象が建物本体だけなのか、附属建物、門、塀、設備等を含むのかを確認します。分譲マンションでは、管理組合が管理する部分と区分所有者が管理する部分を整理します。

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損害箇所共用・専有等管理主体確認する保険契約状態
屋上   確認候補
外壁    
バルコニー    
窓・建具等    
給排水設備    
電気・消防・昇降設備    
室内・家財等    

共用部分・専有部分等の区分は、対象マンションの現行管理規約、図面、保険契約等を確認します。施工会社が外観や工事部位だけから法的区分を確定するものではありません。

 

事故原因と発生時期を整理する

保険会社へ確認する前に、何が起きたか、いつ発見したか、いつ発生したと考えられるか、どこにどのような損害があるかを整理します。

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項目確認内容根拠資料確定・推定・不明
損害を確認した日 写真、管理日報、連絡記録 
発生したと考えられる時期 過去写真、天候、点検記録 
事故原因 調査報告書、現場記録 
損害箇所・範囲 図面、写真、数量表 
過去の不具合 修繕履歴、苦情記録 
過去の補修 見積、報告書、写真 
応急措置 作業報告、領収書 

発生日や原因が分からない場合は、不明な情報を申請のために推測して確定しません。確認できた事実、調査者の見解、未確認事項を分けて記録します。

建物調査の役割は、大規模修繕前の建物調査と劣化診断で確認できます。

 

事故損害・経年劣化・計画修繕・改良工事を分ける

「保険が使える工事」「使えない工事」という工種別の二択ではなく、工事の目的と範囲を分けます。

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区分確認する内容工事例保険確認での扱い
事故損害の復旧事故前の状態へ戻すために必要な範囲損傷部の撤去・修理等契約、原因、損害範囲を確認
経年劣化への修繕年数経過や通常使用に伴う維持管理塗替え、防水更新等計画修繕部分として分離
予防・計画修繕長期修繕計画等に基づく工事定期的な外壁・防水改修保険金を前提にしない
改良・性能向上事故前より仕様や性能を変更する範囲材料変更、範囲拡大、高仕様化復旧との差額を分ける
原因調査損害原因や範囲を確認する業務調査、試験、開口確認等契約上の取扱いを確認
応急措置安全確保や損害拡大防止養生、仮補修、立入制限等写真、作業内容、費用を記録

外壁塗装、屋上防水、配管工事という同じ名称の中に、事故復旧部分と計画修繕部分が混在することがあります。

屋上防水の工事範囲は、屋上防水の全面改修・部分補修の確認方法、配管は、給水管・排水管の事故対応と改修範囲の確認をご覧ください。

 

損害箇所を写真・図面・位置情報で記録する

補修や撤去によって現況が確認できなくなる前に、可能な範囲で全景、位置、近景、寸法、周囲との関係を記録します。

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写真番号撮影日撮影位置損害内容応急措置前後図面番号
      
      
      

建物全景、損害位置が分かる遠景、損傷状態が分かる近景、室内側と屋外側、応急措置前後を分けます。撮影日を変更したり、別の箇所の写真を転用したりしません。

 

緊急の応急措置と恒久修理を分ける

落下、飛散、漏水拡大等への対応では、人命・安全と損害拡大防止を優先します。保険確認だけを理由に必要な安全措置を遅らせないようにします。

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対応実施内容実施日緊急性写真・費用記録恒久工事
安全確保・立入制限     
飛散・落下防止     
養生・一時止水     
危険部位の撤去     
仮補修     
恒久修理     

一方で、緊急性のない全面改修を保険会社の確認前に開始すると、損害状態や復旧範囲を確認しにくくなる場合があります。連絡方法や必要資料を可能な範囲で事前に確認します。

 

保険会社へ連絡するときの情報を整理する

契約者、管理組合、管理会社、保険代理店等のうち、誰が事故連絡と資料提出を担当するかを決めます。

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連絡項目内容確認資料保険会社からの回答
証券番号・契約者 保険証券 
建物所在地 保険証券、建物資料 
損害概要・箇所 写真、図面、報告書 
発見日・発生時期 管理記録、写真 
事故原因 調査報告書等 
応急措置 作業報告、領収書 
修理・大規模修繕予定 工程案、工事範囲案 
受付番号・担当窓口 連絡記録 
提出を求められた資料 保険会社の案内 

施工会社だけが保険会社との連絡窓口になるとは限りません。委任の有無、連絡担当、提出資料の作成担当を確認します。

 

保険会社へ提出する修理見積は復旧範囲を分ける

大規模修繕見積の総額を、そのまま事故復旧費として扱わないようにします。事故損害の復旧、応急措置、計画修繕、改良・更新、別工事を分けます。

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見積区分工事項目数量単価金額区分根拠
事故復旧候補    損害写真、位置図、調査報告
応急措置    作業報告、領収書
計画修繕    長期修繕計画、劣化状況
改良・更新    仕様変更、範囲拡大
対象外・別工事    工事範囲表

見積書には、工事項目、数量、単価、仕様、損害位置との対応を記載します。保険会社が指定する見積書式や必要な内訳がある場合は、その案内を確認します。

大規模修繕見積の基本は、大規模修繕見積を数量・単価・仕様で確認する方法をご覧ください。

事故による損害と計画修繕が同じ工事へ含まれる場合は、損害箇所、復旧範囲、計画修繕範囲、足場範囲を分けて見積へ記載します。保険証券、損害写真、修繕履歴、見積書がある場合は、保険会社へ確認する資料項目を整理できます。

 

同じ足場を使う場合も費用を区分する

事故復旧と計画修繕を同時に施工する場合でも、事故復旧に必要な足場範囲と、大規模修繕全体で必要な足場範囲を分けます。

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足場・仮設項目事故復旧に必要計画修繕に必要共通部分区分方法
足場設置面   立面図・仮設図で確認
足場面積    
メッシュシート    
昇降設備・防護設備    
足場使用期間    
搬入・交通誘導等    

共通仮設費の区分方法は、保険会社へ確認します。同時工事であることだけを理由に、足場費全体を事故復旧費としません。

足場の内訳は、大規模修繕の足場費用・面積・付帯仮設、足場条件は、足場計画図・道路・住民動線の確認ポイントをご覧ください。

 

共用部分と専有部分等の費用負担を分ける

管理組合の保険、区分所有者の保険、入居者の保険を混同しないようにします。損害箇所、原因、管理区分、保険契約を照合します。

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損害箇所管理区分確認する保険契約修理担当候補未確認事項
屋上    
外壁    
窓・建具等    
バルコニー    
共用配管    
専有部分内    
一棟賃貸物件の室内・設備    

分譲マンションでは現行管理規約、一棟賃貸物件では所有関係、賃貸借契約、建物保険、入居者等の保険を個別に確認します。

 

免責金額・自己負担・限度額等を確認する

修理見積額と保険金支払額は同じとは限りません。自己負担、支払限度、損害額の算定方法、必要書類、支払時期等を確認します。

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確認項目契約内容今回事案への確認確定状況
免責金額・自己負担額  保険会社確認中
支払限度額等   
損害額の算定方法   
複数箇所・複数事故の扱い   
付随費用・特約   
必要書類   
確認・支払予定時期   

一般的な保険商品の条件を、対象契約へそのまま当てはめないようにします。

 

保険金は確定前に修繕資金として計上しない

保険会社の確認前は、保険金を確定収入として扱いません。保険金を見込まない基本案、確認中の案、支払内容確定後の案を分けます。

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資金項目保険確認前確認中支払内容確定後備考
総工事費    
事故復旧費    
計画修繕費    
改良・更新費    
保険金0または未計上見込・確認中  
自己負担額    
修繕積立金等    
工事後残高    

保険金の見込額を前提として工事計画が成立する状態にせず、保険金を見込まない場合の資金案も確認します。

資金の基本計算は、修繕積立金が足りているか確認する計算方法、将来収支は、長期修繕計画の年度別収支シミュレーションをご覧ください。

 

保険会社の確認結果と工事範囲が違う場合を整理する

申告した損害範囲と保険会社の確認結果が異なる場合は、事故復旧部分、計画修繕部分、管理組合等の負担を再整理します。

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工事項目申告時の区分保険会社の確認結果管理組合等の負担工事計画への反映
  確認済み  
  追加確認中  
  計画修繕  
  対象外回答  

追加資料や再見積が必要な場合は、保険会社の案内に沿って対応します。施工会社が独自に支払可否を確定したり、別の申請先なら必ず認められると説明したりしません。

工事範囲や金額の変更は、追加費用・減額・仕様変更の承認ルールで確認できます。

 

工事会社と保険代理店等の役割を分ける

事故連絡、契約確認、調査、見積作成、工事実施の担当を分けます。具体的な役割は契約や委託範囲によって異なります。

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関係者主な役割候補確認する資料行わないこと
契約者・管理組合・所有者事故連絡、意思決定、資料確認証券、規約、議事録等虚偽情報の申告
保険会社契約内容・提出資料・損害の確認約款、特約、提出資料施工会社選定の保証
保険代理店等契約内容や手続きの案内等契約情報支払可否・金額の独自保証
管理会社契約・管理記録・連絡支援等管理日報、委託契約契約外業務の一律な断定
調査者・設計者等損害位置、原因、工事範囲の資料作成調査報告書、図面保険金支払の決定
施工会社写真、数量、見積、復旧工事見積、工程、施工資料適用可否・支払額の保証

管理組合・理事会の担当整理は、大規模修繕で管理組合・理事会が確認することをご覧ください。

 

「火災保険で無料修理できる」という勧誘は契約内容を確認する

保険金の支払いを前提とした修理契約や申請支援契約を勧められた場合は、業務範囲、手数料、違約金、解約条件、保険会社へ伝える内容を確認します。

確認したい説明・契約条件

  • 保険金が必ず支払われると説明されていないか
  • 自己負担なしと断定されていないか
  • 事故日や原因を指定されていないか
  • 虚偽の原因や損害内容を申告するよう促されていないか
  • 成功報酬、違約金、解約条件が明記されているか
  • 修理契約と申請支援契約が分かれているか
  • 工事を行わない場合の費用が記載されているか

すべての申請支援事業者や施工会社を一括して評価するのではなく、契約書と説明内容を個別に確認します。不明点は、契約先の保険会社、消費生活相談窓口等の公式窓口へ確認します。

 

保険確認から工事・記録保存までの12の手順

保険証券・約款・特約を確認する 契約者、被保険者、保険期間、補償項目、免責等を整理します。
保険対象と管理区分を確認する 建物、附属設備、共用部分、専有部分等を分けます。
事故・損害を記録する 発見日、発生時期、原因、損害箇所、過去履歴を整理します。
応急措置前後の資料を残す 安全措置、写真、作業内容、領収書を保存します。
保険会社等へ連絡する 証券番号、損害概要、工事予定を伝え、受付番号を記録します。
必要資料と調査予定を確認する 写真、報告書、見積等の提出条件を確認します。
工事範囲を区分する 事故復旧、計画修繕、経年劣化、改良・更新へ分けます。
復旧範囲を分けた見積を作る 数量、単価、足場、付帯工事、区分根拠を記載します。
免責・自己負担・限度額等を確認する 修理見積額と保険金支払額を分けます。
確認結果を資金計画へ反映する 保険金を見込まない案と確定後の案を比較します。
契約・施工・変更を記録する 追加、減額、仕様変更、実施工数量を保存します。
保険・工事資料を修繕履歴へ保存する 確認結果、写真、最終精算、保証書を次回へ引き継ぎます。

 

足場施工会社を母体とする視点で確認したいこと

事故復旧と大規模修繕を同じ足場で行う場合は、事故復旧に必要な足場範囲と、大規模修繕全体で必要な足場範囲を図面上で分けます。

足場面積と、外壁塗装、防水、シーリング、下地補修等の施工面積も区別します。損害箇所は、補修前・撤去前に写真を撮影し、立面図や平面図へ位置を記録します。

下地補修等は、事故復旧分と計画修繕分の数量を分け、契約時の想定数量と実施工数量も区分します。追加・減額は、写真、位置図、数量表をもとに確認します。

足場解体前には、事故復旧範囲、未施工箇所、是正内容、高所部を確認し、解体後に確認しにくくなる部分の資料を保存します。

ワンリニューアルでは、足場施工会社を母体とする視点から、事故復旧に必要な足場範囲、本体工事範囲、施工数量、計画修繕部分を照合します。

足場解体前の確認事項は、足場解体前に確認する施工範囲・是正・記録をご覧ください。

 

大規模修繕と火災保険に関するよくある質問

大規模修繕工事に火災保険は使えますか?

大規模修繕という工事名だけでは判断できません。保険対象、事故原因、発生時期、損害範囲、契約内容を保険会社へ確認します。

外壁塗装は火災保険の対象になりますか?

塗装工事そのものではなく、事故によって生じた損害の復旧範囲があるかを確認します。通常の塗替えや計画修繕とは分けます。

屋上防水の全面改修費を確認できますか?

損害箇所の復旧に必要な範囲と、経年劣化、計画更新、性能向上の範囲を分け、契約上の取扱いを確認します。

雨漏りがあれば火災保険の対象になりますか?

雨漏りという結果だけでは判断できません。原因、損害箇所、保険対象、補償項目、免責事項等を確認します。

経年劣化か事故かは施工会社が判断しますか?

施工会社や調査者は、写真、損害位置、調査結果、修理範囲等の資料を作成できます。保険金の支払い可否は、契約内容と保険会社の確認によります。

事故が起きた日が分かりません

発見日、過去写真、管理記録、天候、点検履歴等を整理し、不明な日付を推測で確定しません。

修理前に保険会社へ連絡する必要がありますか?

安全確保と損害拡大防止を優先しつつ、可能な範囲で連絡方法、写真、必要資料、調査予定を確認します。

応急措置費も確認できますか?

対象契約によって扱いが異なります。作業内容、実施日、写真、領収書を残し、保険会社へ確認します。

足場費は火災保険の対象になりますか?

事故復旧に必要な足場範囲と、大規模修繕全体の足場範囲を分け、契約上の取扱いを確認します。

共用部分の保険請求は誰が行いますか?

保険契約者、被保険者、現行管理規約、管理委託契約等を確認し、管理組合、管理会社、代理店等の役割を整理します。

施工会社から必ず保険金が支払われると言われました

施工会社は保険金支払いを決定できません。対象契約の保険証券・約款と、保険会社の公式窓口で確認します。

保険金が支払われなかった場合はどうしますか?

保険金を見込まない資金案へ戻し、修繕積立金、工事範囲、工事時期、計画修繕の優先順位を再確認します。

 

まとめ|工事名ではなく、契約・原因・損害・復旧範囲を確認する

大規模修繕工事の費用全体が、火災保険の補償対象になるわけではありません。工事名だけで保険金の支払い可否を判断しないようにします。

最初に、対象契約の保険証券、約款、特約を確認し、契約者、被保険者、保険対象、保険期間、補償項目、免責、自己負担額等を整理します。

損害箇所については、共用部分・専有部分等の管理区分と、確認する保険契約を分けます。一棟オーナーの場合も、建物所有者、入居者等の契約を混同しません。

事故の発見日、発生時期、原因、損害範囲、過去の不具合を記録し、確認できた事実、推定、不明を分けます。事故日や原因を申請のために推測して確定しないことが重要です。

事故損害の復旧、経年劣化への修繕、計画修繕、改良・性能向上を分けます。補修前・撤去前には、写真、図面、位置、数量を記録します。

緊急時は安全確保と損害拡大防止を優先し、応急措置と恒久修理を分けます。保険会社へ連絡し、必要資料と調査予定を確認します。

修理見積は、事故復旧、応急措置、計画修繕、改良・更新、別工事へ区分します。同じ足場を使う場合も、事故復旧に必要な範囲と大規模修繕全体の範囲を分けます。

免責、自己負担、支払限度等を確認し、保険金は支払内容が確定する前に修繕資金へ計上しません。保険金を見込まない場合の資金案も準備します。

施工会社は調査、写真、数量、見積、施工資料を作成できますが、保険適用や支払額を保証する立場ではありません。保険会社、代理店等との役割を分けます。

「必ず保険金が支払われる」「自己負担なしで修理できる」という説明をそのまま受け入れず、契約書、手数料、違約金、解約条件、保険会社へ伝える内容を確認してください。