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大規模修繕の塗装工程とは?下地処理・下塗り・中塗り・上塗りの確認ポイント

工事項目・診断・配管 2026.10.05 (Mon) 更新

大規模修繕の塗装工程とは?下地処理・下塗り・中塗り・上塗りの確認ポイント
今回は

『大規模修繕の塗装工程とは?下地処理・下塗り・中塗り・上塗りの確認ポイント』

をご紹介させて頂きます!

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マンションの大規模修繕で行う塗装工事は、仕上げ塗料を一度塗って終わる工事ではありません。

塗る前の下地処理を行い、そのうえで下塗り・中塗り・上塗りと工程を重ね、それぞれの役割を積み上げながら仕上げていきます。

先に結論 大規模修繕の塗装工事は、一般に下地処理を行ったうえで、下塗り・中塗り・上塗りの順に進めます。それぞれに密着性の確保、塗膜厚の形成、仕上げなど異なる役割があるため、塗り回数だけでなく各工程が適切に行われているかを確認することが重要です。

ただし、すべての塗装が必ず同じ工程数になるわけではありません。

使用する塗料、施工する部位、下地の状態、設計仕様、塗料メーカーの施工条件などによって工程は変わります。

大規模修繕の塗装工程はどのように進む?
大規模修繕の塗装工事は、塗る前の下地処理を行い、その後に下塗り・中塗り・上塗りと進めるのが基本です。各工程には異なる役割があり、順番を守って施工することで塗膜の性能と仕上がりを確保します。
下地処理
↓
下塗り
↓
中塗り
↓
上塗り
↓
仕上がり確認

この順番は塗装工程を理解する基本になりますが、塗料によっては工程構成が異なる場合があります。

そのため、管理組合では「何回塗ったか」だけでなく、今回採用する仕様では、どの工程が必要とされているかを確認します。

工程主な役割管理組合が確認すること
下地処理汚れ・サビ・劣化塗膜・ひび割れ等を整えるどの下地処理を行う仕様か
下塗り下地と仕上げ塗料を密着させる使用する下塗り材・施工記録
中塗り必要な塗膜厚をつくり仕上げの土台を整える使用材料・塗布状況・工程写真
上塗り色・ツヤを整え塗膜を完成させる仕上がり・使用材料・施工記録

※表は横にスクロールできます。

大規模修繕の塗装工程で下地処理・下塗り・中塗り・上塗りの流れを解説する漫画

塗装前の「下地処理」とは?
下地処理は、塗装する面のひび割れや汚れ、サビ、旧塗膜などを整える工程です。塗料をきれいに塗るためだけでなく、塗膜を下地へ適切に密着させるための重要な準備工程です。

塗装では、仕上げ塗料そのものに注目しやすいですが、塗る前の状態が整っていなければ、その後の塗膜が十分に性能を発揮できない可能性があります。

そのため、下地処理は塗装工程の中でも重要な工程です。

主な下地処理
ひび割れや欠損部分の補修
汚れ・粉化した部分の除去
サビの除去
劣化した旧塗膜の処理
凹凸・段差などの調整

実際にどの処理が必要かは、外壁、鉄部、共用部分など施工部位と劣化状態によって異なります。

塗装は「塗る前」から始まっています 完成後は塗料の色やツヤが目につきますが、塗膜の密着や仕上がりを考えるうえでは、その前に下地をどのように整えたかも重要な確認項目です。

ケレンとは何をする作業?
ケレンは、鉄部などに発生したサビや劣化した旧塗膜を除去し、塗料が密着しやすい状態に整える作業です。劣化状況に応じて処理方法が変わるため、施工部位と下地状態に合わせた作業が必要です。

鉄部では、サビや浮いた旧塗膜をそのまま残した状態で新しい塗料を塗るのではなく、必要な処理を行ってから塗装へ進みます。

ケレンには、主に次のような役割があります。

・サビを除去する
・密着していない旧塗膜を除去する
・表面を整える
・次に塗る材料が密着しやすい状態をつくる

どの程度まで処理するかは鉄部の状態や施工仕様によって異なるため、管理組合が処理方法そのものを技術判定する必要はありません。

見積や仕様書でどの下地処理を予定しているか、工事中の記録が残るかを確認します。

鉄部塗装を詳しく確認したい方:
大規模修繕の鉄部塗装について確認する

下塗りにはどんな役割がある?
下塗りは、下地とその後に塗る塗料を密着させる役割を持つ工程です。下地の種類や状態に応じた下塗り材を使用することで、中塗り・上塗りの塗膜を安定させます。

下塗りは、最終的な色を仕上げるための工程ではありません。

施工する下地に合わせて、その後の中塗り・上塗りを適切に密着させるための土台をつくります。

下地によって下塗り材は異なる

外壁と鉄部では下地の材質が異なるため、同じ下塗り材を使うとは限りません。

例えば、下地の吸い込みを調整する役割を持つ材料や、鉄部でサビ止め機能を持つ材料など、目的に応じて選定されます。

「下塗りは何色か」ではなく、どの下地へ、どの材料を、どの仕様で使用するのかを確認します。

中塗りは何のために行う?
中塗りは、仕上げ塗料を規定量塗布し、必要な塗膜厚を形成するための工程です。上塗りと同じ塗料を使う場合もありますが、施工仕様に従って適切な材料・塗布量で施工することが重要です。

中塗りは、単に「色を一度付ける工程」ではありません。

必要な塗膜を形成し、上塗りへつなげる役割があります。

中塗りで確認したい考え方 ・施工仕様どおりの材料を使用しているか
・必要な塗布量で施工する計画か
・次工程へ進む前に必要な乾燥時間を確保するか
・工程写真や施工記録が残るか

中塗りと上塗りに同じ仕上げ塗料を使用する仕様もありますが、すべての塗装が同じとは限りません。

上塗りにはどんな役割がある?
上塗りは、塗装工程の最終仕上げとして、色やツヤを整えながら塗膜を完成させる工程です。見た目だけでなく、塗料本来の耐候性や保護性能を発揮するためにも適切な施工が必要です。

上塗りは完成後に見えるため、色やツヤに目が向きやすい工程です。

しかし、上塗りの役割は見た目を整えるだけではありません。

仕様どおりに施工することで、外部環境から下地を保護する塗膜を完成させます。

上塗りだけ見ても工程全体は分かりません 完成後にきれいに見えていても、その前の下地処理・下塗り・中塗りがどのように施工されたかは外から見えにくくなります。そのため、塗装工事は工程記録と合わせて確認することが重要です。

塗装は何回塗るのが一般的?
下塗り・中塗り・上塗りの3工程で施工する仕様は多くありますが、すべての塗装が必ず3回塗りとは限りません。使用する塗料や下地、メーカー仕様によって工程や塗り回数が異なります。

「3回塗りだから安心」「2回だから不足」と、回数だけで品質を判断することはできません。

確認するべきなのは、採用した塗料と施工部位に対して、どの工程が指定されているかです。

塗り回数を確認するときに見るもの
塗料メーカーの施工仕様
設計仕様・工事仕様
見積書の工程表記
施工要領
施工報告書・工程写真

下塗り・中塗り・上塗りは見た目で確認できる?
完成後の見た目だけで、各工程が適切に行われたかを判断するのは難しい場合があります。そのため、工程写真や施工報告書、使用材料などの記録と合わせて確認することが重要です。

塗装が完成すると、中塗り以前の工程は上塗りの下に隠れます。

そのため、完成後に現場を見るだけでは「下塗りが施工されたか」「中塗りがどのように行われたか」を確認しにくくなります。

確認方法確認できる内容確認の目的
工程写真各施工段階の状況途中工程を記録で確認する
施工報告書施工日・場所・工程等仕様どおりの施工記録を確認する
使用材料下塗り材・仕上げ材等予定材料との照合
仕上がり確認色・ツヤ・ムラ・塗り残し等完成状態を確認する

※表は横にスクロールできます。

途中工程は記録、完成後は現地というように、複数の確認方法を組み合わせます。

塗装工程では乾燥時間も重要?
塗料には工程間の乾燥時間が設定されており、適切な時間を確保して次の工程へ進む必要があります。乾燥時間は塗料の種類や気温、湿度などによって異なるため、製品仕様に従って施工します。

下塗り後すぐに中塗り、中塗り後すぐに上塗りへ進めばよいわけではありません。

塗料ごとに次工程へ進める条件が設定されており、施工時の気温や湿度なども影響します。

乾燥時間で確認する考え方 ・塗料ごとの施工条件を確認する
・気温や湿度を考慮する
・予定工程だけを優先して次工程へ進めない
・施工記録で日付や工程を確認できる状態にする

必要な時間は製品や施工条件によって異なるため、「必ず何時間」と一律には判断しません。

雨の日でも塗装できる?
外部塗装は、雨や高湿度などの条件によって施工できない場合があります。施工可能な気温・湿度・天候条件は塗料によって異なるため、メーカー仕様や施工計画に沿って判断します。

外部の塗装工程は天候の影響を受けます。

雨だけでなく、高湿度、低温、強風などが施工条件へ影響する場合があります。

管理組合が「雨なら必ず中止」「曇りなら必ず施工可能」と判断するのではなく、使用塗料の施工条件と現場状況を施工会社へ確認します。

工程変更があった場合 天候によって塗装日が変更された場合は、次工程との間隔や全体工程への影響も含めて施工会社から説明を受けます。

大規模修繕の塗装工程で工程写真・使用塗料・施工報告書を確認するポイントを解説する漫画

管理組合は塗装工程のどこを確認すればよい?
管理組合は完成後の見た目だけでなく、下地処理、使用した塗料、塗り回数、工程写真、施工報告書を確認します。各工程が仕様どおり行われたことを記録で確認できる状態が重要です。

管理組合が職人の作業を一日中確認したり、塗膜の専門判定を行ったりする必要はありません。

確認したいのは、契約・仕様で予定した工程が実施され、その記録が残っているかです。

塗装工程の確認一覧
□ 下地処理の内容・記録を確認できる
□ 使用する塗料が仕様どおりか確認できる
□ 下塗り材が確認できる
□ 中塗り・上塗りの施工記録がある
□ 塗り回数が仕様と合っている
□ 工程写真が残っている
□ 施工報告書を確認できる
□ 気になる仕上がり箇所を施工会社へ確認した

塗装の仕上がりでは何を見る?
仕上がり確認では、色やツヤだけでなく、塗りムラ、塗り残し、垂れ、周囲への付着などを確認します。ただし、施工品質全体は見た目だけでは判断せず、工程記録と合わせて確認します。

完成後は、管理組合でも目視できる範囲を確認します。

仕上がりで確認する例
塗りムラが目立たないか
塗り残しがないか
塗料の垂れなどがないか
色・ツヤが仕様と合っているか
養生周辺や隣接部へ不要な付着がないか

気になる箇所があった場合は、管理組合だけで施工不良と判定するのではなく、場所と状態を記録し、施工会社や監理者へ確認します。

大規模修繕の塗装工程についてよくある質問
塗装は必ず3回塗りですか? 必ずしも3回とは限りません。下塗り・中塗り・上塗りの3工程で施工する仕様は多くありますが、使用する塗料や下地、メーカー仕様によって工程数や塗り回数は異なります。
中塗りと上塗りは同じ塗料ですか? 同じ仕上げ塗料を使用する仕様もありますが、すべて同じとは限りません。今回採用する施工仕様と使用材料を確認します。
下地処理を省くとどうなりますか? 下地の汚れ、サビ、劣化塗膜などが適切に処理されていないと、塗膜の密着や仕上がり、耐久性へ影響する可能性があります。
塗装工程は完成後に確認できますか? 完成後には途中工程が見えなくなるため、工程写真、施工報告書、使用材料の記録などで確認します。完成状態は現地で確認します。
雨の日は塗装できませんか? 施工できない場合があります。雨だけでなく気温、湿度、風なども影響するため、使用する塗料の施工条件と現場状況に基づいて判断します。

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まとめ|塗装工程は回数だけでなく役割と記録を確認する
大規模修繕の塗装工事では、下地処理・下塗り・中塗り・上塗りにそれぞれ役割があります。塗り回数だけで品質を判断せず、採用した仕様、使用材料、工程写真、施工報告書まで確認することが重要です。
塗装工程で押さえたいポイント ・下地処理で塗る面を整える
・下塗りで下地との密着を確保する
・中塗りで必要な塗膜を形成する
・上塗りで仕上げと保護性能を整える
・塗り回数は施工仕様で確認する
・工程間の乾燥条件を確認する
・途中工程は写真や報告書で確認する
・完成後は仕上がりも確認する

「何回塗ったか」だけではなく、
「各工程が何のために行われたか」を確認する

ことが、塗装工程を管理組合が理解するうえで重要です。

塗装仕様や施工内容を確認したい方へ

大規模修繕の塗装工事では、完成後の見た目だけでなく、下地処理から下塗り・中塗り・上塗りまでの工程を確認することが重要です。

塗装仕様や施工内容について確認したい場合は、ワンリニューアルへご相談ください。

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