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大規模修繕で補修タイルの色が違うのはなぜ?既存色・特注タイル・見本確認のポイント

工事項目・診断・配管 2026.10.05 (Mon) 更新

大規模修繕で補修タイルの色が違うのはなぜ?既存色・特注タイル・見本確認のポイント
今回は

『大規模修繕で補修タイルの色が違うのはなぜ?既存色・特注タイル・見本確認のポイント』

をご紹介させて頂きます!

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マンションの大規模修繕で外壁タイルを張り替えたあと、「補修した部分だけ色が違って見える」と感じることがあります。

しかし、補修タイルと既存タイルに色差があるからといって、それだけで施工不良と判断できるわけではありません。

先に結論 大規模修繕で補修したタイルは、既存タイルの経年変化や汚れ、製造時期による色差、廃番、表面の質感などにより、完全に同じ色にならない場合があります。施工前に現物見本を既存壁と並べて確認し、張り替え範囲まで含めて管理組合で認識を合わせることが重要です。

大切なのは、「完全に同じ色にできるか」だけを求めることではなく、施工前にどの程度の色差が想定されるのか、どの見本を採用するのか、どの範囲まで張り替えるのかを確認しておくことです。

大規模修繕で補修したタイルの色が違うのはなぜ?
補修タイルの色が違って見える主な理由は、既存タイルの経年変化や製造時期の違い、焼きムラ、表面の質感などです。同じ系統の色を選んでも、完全に同じ見た目にならない場合があります。

既存マンションのタイルは、新築時から長い年月にわたって紫外線や雨風にさらされています。

そのため、施工当初の色や表面状態がそのまま残っているとは限りません。

一方、補修に使用する新しいタイルは製造直後の状態です。既存側と新しい側で時間の経過が異なるため、同じ色番号であっても見え方に差が出る場合があります。

施工直後は新しいタイルが目立ちやすい

既存タイルには汚れや表面の変化があり、新しいタイルは比較的均一で新しい表情をしています。

そのため、張り替え直後には新しい部分だけ明るく見えたり、ツヤが強く感じられたりする場合があります。

大規模修繕で補修タイルの色が違って見える理由を解説する漫画

補修タイルの色差が生じる主な4つの原因
タイルの色差には、既存タイルの経年変化、製品の廃番、製造時期による焼きムラ、表面のツヤや凹凸などが影響します。単純に色番号だけを合わせても、見た目が一致しないことがあります。

原因色差が生じる理由管理組合の確認
経年変化紫外線、雨風、汚れ等で既存側の見え方が変化する現在の既存壁と見本を比較する
廃番新築時と同じ製品を入手できない場合がある近似品・特注品の選択肢を確認する
焼きムラ製造時期や焼成条件で微妙な色差が生じることがある品番だけで決めず現物を見る
表面の質感ツヤ・凹凸・粒感等で同じ色でも見え方が変わる色以外の表面状態も確認する

※表は横にスクロールできます。

1.既存タイルの経年変化

既存タイルは、長年の紫外線、雨風、排気ガス、土埃などの影響を受けています。

また、過去の外壁洗浄や補修履歴によっても表面状態が異なる場合があります。

そのため、新築時と同じ品番を入手できたとしても、現在の既存タイルと並べたときに色が違って見えることがあります。

2.既存タイルが廃番になっている

築年数が経過したマンションでは、新築当時に使用されたタイルがすでに製造終了となっている場合があります。

その場合は、現在販売されている近い製品を探す、別メーカーの製品を検討する、補修用として特注製作する、といった方法を検討します。

3.焼きムラ・製造時期の違い

タイルは焼成して製造されるため、同じ品番や同系色であっても、製造時期や焼成条件によって微妙な色差が生じる場合があります。

そのため、「同じ品番だから見た目も完全に同じ」とは限りません。

4.表面のツヤ・凹凸・質感の違い

タイルの印象は色だけで決まりません。

ツヤの強さ、マットな質感、表面の凹凸、粒感、目地色との組み合わせによっても、外壁全体の見え方は変わります。

見本確認では、色番号だけでなく表面の質感まで確認します。

同じ品番のタイルなら色は合う?
同じ品番のタイルを入手できても、既存タイルの経年変化や製造時期の違いにより、完全に同じ色に見えるとは限りません。品番だけで判断せず、実物を既存壁と並べて確認することが重要です。

既存と同じ品番が残っている場合は、有力な候補になります。

しかし、確認したいのは「品番が同じか」だけではありません。

同じ品番でも確認したいこと
□ 現在の既存壁と並べたときの色
□ 明るさ・濃淡
□ ツヤの違い
□ 表面の凹凸・質感
□ サイズ・厚み

実際の建物で確認することで、カタログだけでは分からない見え方を把握しやすくなります。

既存タイルが廃番の場合はどうする?
既存タイルが廃番の場合は、色・サイズ・質感が近い既製品を探す方法や、既存タイルを参考に特注タイルを製作する方法があります。どの方法が適切かは、補修範囲や数量、費用、納期を含めて判断します。
近い既製品を探す

現在販売されている製品の中から、既存タイルに近い色、寸法、質感のものを選ぶ方法です。

補修数量が少ない場合や、近い製品が存在する場合には選択肢となります。

特注タイルを検討する

既製品では近い外観を確保しにくい場合、既存タイルを参考に補修用タイルを製作する方法があります。

ただし、特注すれば必ず完全一致するという意味ではありません。

既存側の経年変化や焼成条件などにより、実際の外壁とわずかな差が生じる可能性はあります。

張り替え範囲も合わせて検討する

一枚だけ張り替えるのか、一定のまとまりで張り替えるのかによって、色差の見え方が変わる場合があります。

そのため、製品選定だけでなく、補修範囲も合わせて検討します。

特注タイルとは?
特注タイルは、既存タイルの色・サイズ・表面形状などを参考に、補修用として製作するタイルです。既製品より近い外観を目指せますが、完全一致を保証するものではなく、費用や納期も確認する必要があります。

特注製作では、既存タイルの現物などを参考に、色、寸法、厚み、表面の凹凸、ツヤなどを確認しながら補修用タイルを製作します。

特注タイルで管理組合が確認すること ・製作費はいくらか
・最低製作数量があるか
・必要数量より多く製作するか
・納期はどの程度か
・製作前後にどの見本を確認するか
・余ったタイルを将来補修用として保管するか

特に、最低製作数量と実際の補修数量が一致するとは限らないため、余剰分の扱いも確認しておくと将来の部分補修へ活用しやすくなります。

補修タイルの見本はどう確認する?
補修タイルの見本は、写真やカタログだけではなく、現地で既存タイルと並べて確認するのが基本です。自然光の下で色・ツヤ・表面の凹凸を確認すると、施工後の見え方を判断しやすくなります。

補修タイルの候補が決まったら、できるだけ実物を既存外壁と並べて確認します。

確認項目見るポイント確認方法
色濃さ・明るさ・色味既存壁の横で現物比較
ツヤ光の反射・マット感自然光で角度を変えて確認
凹凸表面模様・質感近くと離れた位置で確認
サイズ縦横寸法・厚み既存品との並びを確認
張り替え範囲一枚か一定範囲か図面・現地で位置を確認

※表は横にスクロールできます。

見本確認は「近く」と「離れて」の両方で タイル単体を近くで見るだけでなく、実際に補修する外壁の位置を想定して少し離れた場所からも確認すると、建物全体としての見え方を把握しやすくなります。

写真だけでタイルの色を決めてもよい?
写真は候補を絞る参考にはなりますが、最終判断を写真だけで行うのは避けた方が安全です。撮影時の光や画面設定によって色が異なって見えるため、現物見本で確認します。

同じタイルを撮影しても、晴天、曇天、日陰、夕方では写真の色が変わって見えることがあります。

さらに、撮影機器の自動補正や、見る画面の明るさ・色設定によっても見え方が変わります。

写真で色が変わって見える主な理由
撮影時の日差し・影
撮影機器による自動補正
画面の明るさ設定
見る機器による色表示の違い

写真は施工会社や理事会内で候補を共有するためには便利ですが、最終承認はできるだけ現物で行います。

張り替え範囲で色差の見え方は変わる?
補修するタイルの枚数や位置によって、色差の目立ち方は変わります。1枚だけ交換する場合と一定範囲をまとめて交換する場合では見え方が異なるため、色だけでなく張り替え範囲も施工前に確認します。

例えば、広い既存壁の中央に一枚だけ新しいタイルを張ると、その一枚が目立つ場合があります。

一方で、縦方向・横方向や建物の区切りなど、一定のまとまりを持って補修すると、外観上の印象が変わることがあります。

張り替え範囲を考えるときの条件 ・実際の劣化範囲
・安全上必要な補修範囲
・補修タイルと既存壁の色差
・外壁の区切りや配置
・追加となる工事費
・今後の維持管理

ただし、色差を目立たなくするためだけに、必要以上の範囲を張り替えるという意味ではありません。

劣化状態、安全性、意匠、費用を総合して施工範囲を確認することが重要です。

色合わせで追加費用が発生することはある?
特注タイルの製作や張り替え範囲の変更、見本の再製作などによって追加費用が発生する場合があります。施工前に、どこまでが当初見積に含まれているかを確認しておくことが重要です。

色合わせに関係する費用は、選択するタイルや製作条件によって異なります。

見積で確認したい内容
□ 特注タイルの製作費
□ 見本製作に別途費用が必要か
□ 張り替え数量が増えた場合の扱い
□ 張り替え範囲を変更した場合の費用
□ 運搬等の費用が含まれているか
□ 納期変更が工程へ影響するか

タイル補修費用全体や、数量が変わった場合の精算方法は別の記事で詳しく確認し、本記事では色・見本・意匠確認に必要な範囲に留めます。

補修タイルの色違いを減らすために現地見本・特注タイル・張り替え範囲を確認する漫画

管理組合は何を確認すればよい?
管理組合は、既存タイルとの色差だけでなく、特注対応の有無、張り替え範囲、見本の承認方法、追加費用の条件まで確認します。工事後ではなく、施工前に認識を合わせておくことが重要です。

管理組合がタイル製造の専門的な技術まで判断する必要はありません。

施工会社から候補と条件の説明を受け、どの見本を、どの場所で、誰が確認して承認するのかを明確にします。

補修タイルの確認一覧
□ 既存タイルと現物見本を並べて確認した
□ 色だけでなくツヤ・凹凸も確認した
□ 既存タイルが廃番か確認した
□ 近似品と特注品のどちらを使うか確認した
□ 張り替え範囲を現地・図面で確認した
□ 特注・見本・数量変更に伴う費用条件を確認した
□ 見本の最終承認者を決めた
□ 承認した見本や内容を記録として残した

補修後に色が違って見えたら施工不良?
補修タイルの色差だけで、直ちに施工不良と判断できるわけではありません。施工前に承認した見本や仕様、張り替え範囲と一致しているかを確認したうえで、施工会社へ状況を確認します。

施工後に想定していた以上の色差を感じた場合は、まず事前に確認した内容と照合します。

施工後に確認する順序 承認した現物見本を確認
↓
採用したタイルの仕様を確認
↓
承認した張り替え範囲を確認
↓
施工写真・現地を確認
↓
施工会社へ差が生じた理由を確認

承認した見本と明らかに異なるものが使われている場合と、承認見本どおりではあるものの既存壁との経年差が目立っている場合では、確認すべき内容が異なります。

そのため、「色が違うから施工不良」「タイルだから色差は仕方がない」のどちらかに決めつけず、事前の承認内容と施工結果を照合します。

補修タイルの色違いについてよくある質問
既存タイルと全く同じ色にできますか? 完全一致が難しい場合があります。既存タイルの経年変化や製造時期、焼きムラ、表面状態などが影響するため、施工前に現物見本で確認します。
特注タイルなら同じ色になりますか? 既存タイルに近い外観を目指して製作できますが、完全一致を保証するものではありません。色だけでなくツヤ、凹凸、寸法なども現物見本で確認します。
同じ品番なら色合わせは不要ですか? 同じ品番でも既存側の経年変化や製造時期の違いで見え方が異なる場合があります。品番確認に加えて、現在の外壁と現物を比較します。
見本は写真だけで確認できますか? 候補を絞る参考にはできますが、最終判断は現物確認が適しています。光の条件や画面設定によって写真の色が異なって見えるためです。
補修した部分だけ色が違うのは施工不良ですか? 色差だけで施工不良とは判断できません。施工前に承認した見本、仕様、張り替え範囲と施工結果を照合し、必要に応じて施工会社へ確認します。

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まとめ|タイルの色差は施工前の見本確認が重要
補修タイルは、既存タイルの経年変化や製造時期、廃番、表面の質感などによって色差が生じる場合があります。完全一致だけを求めるのではなく、現物見本と張り替え範囲を施工前に確認することが重要です。
最後に確認したいこと ・既存タイルの現在の色と質感
・同じ品番を入手できるか
・廃番の場合の代替方法
・特注製作が必要か
・現物見本を確認したか
・張り替え範囲を確認したか
・追加費用や納期への影響
・誰が見本を承認したか

施工後の認識違いを減らすためには、「近い色だと思う」という口頭確認だけで進めるのではなく、現物見本と施工範囲を事前に確認し、その内容を記録として残しておくことが重要です。

「完全に同じ色か」だけでなく、
「どの見本を、どの範囲に使うか」を確認する

タイル補修や見本確認について不明点がある方へ

補修タイルは、既存タイルの経年変化や製造条件によって色差が生じる場合があります。施工後の認識違いを防ぐためには、見本・張り替え範囲・費用条件を事前に確認することが重要です。

タイル補修や見本確認について不明点がある場合は、ワンリニューアルへご相談ください。

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