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修繕積立金の滞納対応|管理組合が確認する未収金・督促・法的措置

修繕積立金の滞納対応|管理組合が確認する未収金・督促・法的措置

修繕積立金や管理費等の未納が確認されたときは、区分所有者を評価する前に、対象費目、支払期日、未収残高、入金履歴、連絡先、対象マンションの現行管理規約を整理します。

同じ未収金でも、初回の引き落とし不能、入金確認中、連絡済み、分割払い等の協議中、所有者情報確認中、専門家相談中では、管理組合が次に確認する事項が異なります。

この記事では、管理組合が未収金を記録し、理事会、管理会社、弁護士やマンション管理士等と情報を共有するための資料と手順を整理します。

 

目次

修繕積立金の滞納は個人評価ではなく未収金管理として確認する

未納がある場合は、支払いが遅れた理由を推測したり、区分所有者を評価語で分類したりせず、確認できた事実と記録を整理します。

1 何の費用か 管理費、修繕積立金、使用料、一時金等を分けます。
2 いつから、いくらか 対象年月、支払期日、入金額、未収残高を確認します。
3 どこまで対応したか 連絡、請求書送付、回答、支払予定を記録します。
4 誰が次を決めるか 管理会社の委託範囲、理事会決議、専門家相談を確認します。
未収金対応で確認する順番

  1. 対象費目、対象年月、未収金額
  2. 支払期日、入金履歴、経過期間
  3. 区分所有者、連絡先、所有権情報
  4. 現行管理規約、細則、管理委託契約
  5. 連絡、請求、督促等の履歴
  6. 理事会等の権限と決議
  7. 分割払い等の申出と協議記録
  8. 専門家へ確認する事項
  9. 会計、大規模修繕資金への影響
  10. 回収または所有者変更後の記録

修繕積立金と管理費の基本的な違いは、修繕積立金の仕組みと管理費との違い、修繕積立金の目的は、修繕積立金の目的と管理組合が積み立てる理由をご覧ください。

 

管理費・修繕積立金・使用料等を分ける

一つの口座からまとめて引き落とされている場合でも、未納額は費目別に整理します。遅延損害金、督促・徴収費用、弁護士費用等についても、元金と分けて記録します。

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費目対象年月支払期日元本金額入金額未収残高費用等根拠資料
管理費       
修繕積立金       
駐車場・駐輪場使用料       
専用庭等の使用料       
一時金       
借入返済に関係する負担等       
遅延損害金等     計算根拠を確認 
督促・徴収費用等     請求可否を確認 

すべての未収金を「修繕積立金の滞納額」として一括表示せず、会計区分と請求根拠を確認します。修繕積立金の使途や管理費との区分は、修繕積立金の使途・取り崩し・会計区分をご覧ください。

 

初回未納と長期未納を同じ状態として扱わない

支払期日を経過した期間だけで状況を評価せず、入金確認、連絡、相手方の回答、所有者情報、外部手続きの有無を確認します。

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状態確認する内容次の対応候補管理状態
初回未納引き落とし結果、請求額、連絡先入金確認、案内方法の確認確認中
入金確認中入金日、入金額、対象費目会計への反映確認確認中
連絡済み連絡日、方法、宛先、回答次の期限を記録連絡済み
支払予定の回答あり支払予定日、金額、対象費目期日後の入金確認連絡済み
分割払い等の協議中申出内容、権限、決議、条件理事会等で確認協議中
連絡不能登録連絡先、送付先、所有権情報情報確認、専門家相談確認中
所有者情報確認中届出情報、登記情報、相続等請求先と期限の確認確認中
専門家相談中相談内容、提出資料、期限助言に基づく検討専門家相談中
法的措置検討中目的、要件、費用、回収可能性理事会等の決議確認専門家相談中
一部・全額回収済み入金額、充当、残高、会計処理記録更新、完了確認完了

 

管理費等未収金・対応管理シートを作る

未収金額、連絡履歴、規約、理事会決議、専門家相談を別々の資料で管理すると、対応期限や残高が一致しなくなる場合があります。一つの管理シートへまとめ、個人情報を含む原本は閲覧範囲を分けて保管します。

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管理項目記録内容根拠資料状態担当期限
管理番号・対象費目・対象年月 未収金一覧   
支払期日・元金・入金額・残高 請求・入金記録   
遅延損害金等の有無・計算根拠 現行管理規約等   
現行管理規約の該当条項 現行管理規約   
区分所有者・連絡先・所有権確認日 届出・登記資料等   
初回連絡日・連絡方法 連絡記録   
請求書等の送付日・到達確認 郵送記録等   
相手方の回答・支払予定日 回答記録   
分割払い等の申出 申出書、面談記録等   
理事会報告日・決議日 理事会議事録   
管理会社の対応範囲 管理委託契約、業務報告   
専門家相談日・相談内容 相談記録   
次の対応・対応期限 決議、助言資料   
入金確認・会計への反映 入金、会計資料   
大規模修繕資金への影響 長期修繕計画、資金表   
完了日・記録保管場所 完了記録   

 

現行管理規約・細則・管理委託契約を確認する

未収金対応では、対象マンションの現行管理規約、使用細則、管理委託契約を確認します。国土交通省のマンション標準管理規約に記載があることだけで、同じ条件が対象マンションに適用されるとは限りません。

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確認事項現行管理規約細則等管理委託契約未確認事項
管理費等の負担・徴収日    
遅延損害金    
督促・徴収費用    
弁護士費用等    
弁済の充当順序    
理事長の権限    
理事会・総会決議の範囲    
管理会社の督促業務    
分割払い等の取扱い    
弁護士等への委任    
帳票・個人情報の取扱い    
所有者変更時の手続き    

遅延損害金率、督促費用、弁護士費用等の請求可否を一律に記載せず、現行管理規約、実際の費用、法的な取扱いを確認します。

 

標準管理規約は現行規約を確認するための参考資料として使う

国土交通省のマンション標準管理規約は、各マンションが管理規約を作成・見直す際のひな型です。対象マンションの現行管理規約と同じ条文、権限、費用負担が自動的に適用されるものではありません。

国土交通省は、2025年10月17日にマンション標準管理規約を改正し、改正区分所有法の施行日を2026年4月1日と案内しています。記事公開時には、最新の公式資料と対象マンションの規約改正状況を確認します。

公開前に確認する主な公式情報

規約改正の検討と、現在発生している未収金への対応を混同しません。理事長の権限、理事会決議、総会決議の要否等は、現行管理規約と個別事情を確認します。

 

未収金は現金残高・収入予算・長期修繕計画と分けて見る

未収金は、請求したものの決算時点で入金されていない金額です。予算上の収入、会計上の収益、実際の現金収入、預金残高を同じ金額として扱わないようにします。

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会計項目予算会計上の実績未収金現金収入確認事項
管理費     
修繕積立金     
駐車場・その他使用料     
一時金等     

一般区分所有者が決算書、未収金、残高を確認する方法は、区分所有者が修繕積立金の決算・残高を確認する方法をご覧ください。

 

未収金が大規模修繕へ与える影響を数字で確認する

未収金があることだけで、大規模修繕を実施できないと判断しません。現預金、今後の積立収入、契約済み支出、工事見積、支払時期、工事後残高を確認します。

回収予定額は、回収時期と確実性を確認せず、確定した工事資金として扱わないようにします。

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資金項目未収金を除く場合全額入金の場合一部入金の場合未確認事項
現在の預金残高    
今後の修繕積立金収入    
未収金の入金見込み    
契約済み・予定支出    
次回大規模修繕予定額    
工事後見込残高    

長期修繕計画の年度別収入・支出・残高は、長期修繕計画の年度別収入・支出・残高推移、将来収支の見直しは、長期修繕計画と将来収支の確認方法をご覧ください。

修繕積立金等の未収金が大規模修繕へ与える影響を確認するときは、未収金額、現在の預金残高、今後の積立収入、工事見積、支払時期を同じ表へ整理します。工事資料と会計資料がある場合は、未収金を除いた資金計画を確認できます。

 

区分所有者・所有権・連絡先の情報を確認する

請求先を確認するときは、居住者と区分所有者を混同しません。自己居住、賃貸、法人所有、相続手続き中、海外居住等については、確認できた事実と連絡先を記録します。

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確認項目登録情報確認日確認方法・資料次の確認
区分所有者  届出情報等 
個人・法人の別  届出・登記資料等 
連絡先  登録情報 
書類送付先  届出情報 
所有権情報  登記情報等 
自己居住・賃貸等  届出情報等 
国内連絡先・管理人等  現行規約・届出 
相続・所有者変更等  通知・登記資料等 

賃貸入居者に対して、区分所有者の未納額や個別事情を当然に開示できるとは限りません。連絡先や個人情報の取扱いは、現行管理規約、届出内容、専門家の助言を確認します。

 

入金・連絡・請求の履歴を時系列で残す

固定的な「1か月目は電話、2か月目は書面、3か月目は法的措置」という流れを、すべてのマンションへ適用しません。各対応の日付、方法、宛先、回答、次回期限を記録します。

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日付対応方法宛先対応内容回答・到達状況次回期限担当
 引き落とし結果確認     
 電話・電子メール等     
 請求書等の送付     
 書面による連絡等     
 面談・申出     
 管理会社からの報告     

書面を送付したことだけで支払い、時効、法的効果を一律に判断しません。送付日、送付先、到達状況、回答、専門家の確認事項を分けます。

 

管理会社へ委託している督促業務の範囲を確認する

管理会社が入金確認や初回連絡を行う場合でも、その範囲は管理委託契約によって異なります。法的措置や分割払い等の合意まで管理会社が当然に決定するとは限りません。

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業務管理会社理事長・理事会等弁護士等確認資料
入金・未収金確認   管理委託契約、業務報告
初回連絡   管理委託契約
請求書等の送付   管理委託契約、規約
書面による催告等   権限、委託範囲
分割払い等の協議   規約、決議、委任
専門家への委任   理事会・総会議事録等
法的措置   現行規約、決議、委任状等
会計への反映   決算資料

管理会社の業務範囲と回収結果は別の問題です。管理会社に委託していることだけで、未収金が回収できるとは断定しません。

 

分割払い等の申出は条件・権限・記録を確認する

分割払い等の申出があった場合は、認めるべき、または認めてはならないと一律に判断せず、現行管理規約、権限、理事会等の決議、支払条件、現在発生分の取扱いを確認します。

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確認項目申出内容管理組合案決議・専門家確認記録
未収元金    
支払開始日    
支払回数・各回金額    
現在発生分の納入    
遅延損害金・費用等    
弁済の充当順序    
再度支払いが遅れた場合    
合意内容の書面化    

個別の支払能力や生活状況を記事上で推測しません。確認できた申出内容と、管理組合が検討する条件を分けます。

 

理事会で決める事項と専門家へ確認する事項を分ける

理事長個人が独断で法的措置や分割条件を決める流れにはせず、現行管理規約、理事会・総会の権限、過去の決議、専門家への委任範囲を確認します。

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検討事項理事会等で確認専門家へ確認根拠資料期限
連絡・請求方法    
分割払い等の条件    
遅延損害金・費用等    
弁済の充当    
時効に関する事項    
法的措置    
売却・競売等への対応    
相続・所有者不明等    
個人情報の共有範囲    

管理組合、理事会、修繕委員会、管理会社等の役割は、大規模修繕で管理組合・理事会が決めることをご覧ください。

 

専門家へ相談する前に準備したい資料

弁護士やマンション管理士等へ相談する際は、未収残高だけでなく、現行管理規約、対象年月、入金履歴、連絡履歴、議事録、所有権資料、外部通知等を整理します。

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資料対象期間・作成日保管場所不足資料確認担当
現行管理規約・細則    
管理委託契約書    
未収金一覧・入金履歴    
連絡・請求・郵送記録    
相手方からの回答・申出    
理事会・総会議事録    
所有権に関する資料    
競売等の外部通知    
収支決算・会計資料    

 

法的措置は目的・要件・費用・回収可能性を確認する

未収金への法的措置には複数の選択肢がありますが、強い順、簡単な順、確実に回収できる順として並べることはできません。

対象となる債権、請求相手、証拠、時効、費用、期間、資産状況、他の担保権、回収可能性等を弁護士等へ確認します。

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選択肢確認する目的主な事前確認専門家確認検討状況
書面による請求・催告等 請求額、宛先、送付・到達状況等  
支払督促 要件、管轄、相手方の対応等  
訴訟 請求根拠、証拠、権限、費用等  
債務名義に基づく強制執行 債務名義、対象財産、費用等  
区分所有法上の先取特権に関する手続き 対象債権、担保関係、回収見込み等  
区分所有法上の競売請求等 要件、決議、他の方法との関係等  
他の債権者による競売への対応 通知、期限、債権届出、配当等  

内容証明郵便、支払督促、先取特権、競売等を利用すれば必ず回収できるとは限りません。具体的な要件、書式、期限、申立方法、回収見込みは専門家へ確認します。

 

時効に関する判断を記事だけで行わない

管理費等の時効については、固定的な年数だけを確認して判断しません。各未収金の支払期日、請求履歴、相手方の回答、一部入金、支払合意、法的手続き等を整理します。

時効の起算点、完成猶予、更新等は、公開時点の民法その他の関係法令と個別事情によって確認する必要があります。未収金一覧は対象年月・支払期日ごとに作成し、弁護士等へ相談してください。

時効確認用に整理する項目

  • 費目ごとの支払期日
  • 請求書、催告書等の作成日・送付日・到達状況
  • 相手方からの回答、支払予定の申出
  • 一部入金、分割払い等の履歴
  • 理事会等の決議と委任内容
  • 過去に行った法的手続き

 

売却・競売・相続・所有者不明の場合は期限と相手方を確認する

住戸の売却、競売、相続、法人の解散、海外居住、所有者不明等が関係する場合は、誰へ何を請求できるかを一律に判断しません。

所有権移転日、通知内容、手続き期限、請求相手、特定承継人等への請求範囲、配当手続き等を専門家へ確認します。

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状況確認する相手方確認資料期限・基準日専門家相談
通常売買・任意売却 登記、届出、売買関係通知等  
他の債権者による競売 裁判所等からの通知  
区分所有者の死亡・相続 届出、登記、相続関係資料等  
法人の解散等 法人登記、外部通知等  
海外居住 届出、送付先、連絡先等  
所有者不明・連絡不能 届出、登記、郵送記録等  
所有権移転後 登記、引継ぎ資料等  

住戸が売却されたことだけで未収金が消滅する、新所有者から必ず全額回収できるといった説明は行いません。

 

総会・区分所有者への説明では個人情報と会計情報を分ける

総会資料等では、未収金合計額、前年度からの増減、会計への影響、対応方針、専門家費用等の説明と、氏名、住戸番号、連絡履歴、個別事情等の情報を分けます。

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情報総会資料理事会資料専門家との共有確認事項
未収金合計額    
管理費・修繕積立金等の費目別金額    
前年度からの増減    
会計・資金計画への影響    
氏名・住戸番号等   開示範囲を確認
連絡・請求履歴   共有目的を確認
支払申出・個別事情   個人情報を確認

未納がある区分所有者の氏名や住戸番号を総会等で公表してよいとは一律に記載しません。説明の必要性、現行管理規約、個人情報、共有範囲を専門家へ確認します。

住民説明会で使用する修繕積立金資料は、修繕積立金の住民説明会で準備する資料をご覧ください。

 

回収・所有者変更後は会計と記録を更新する

入金や所有者変更が確認された後は、元金、遅延損害金等、弁済充当、未収残高、専門家費用、所有者情報を更新します。

一部回収の場合は、どの費目・対象年月へ充当したかを確認し、未収金一覧と会計資料を一致させます。

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確認項目対応前対応後会計への反映記録保管
元金    
遅延損害金・費用等    
入金・弁済充当    
未収残高    
所有者・連絡先情報    
対応状況・完了日    

 

管理組合が未収金対応を進める12の手順

未納費目・対象年月・金額を確認する 管理費、修繕積立金、使用料、一時金、費用等を分けます。
入金履歴と支払期日を確認する 初回未納、入金確認中、長期未納等の状態を記録します。
区分所有者・連絡先・所有権情報を確認する 居住者と区分所有者を区別し、登録情報と所有権を確認します。
現行管理規約・細則・委託契約を確認する 遅延損害金、権限、管理会社の業務範囲等を確認します。
連絡・請求履歴を記録する 日付、方法、宛先、回答、到達状況、次回期限を残します。
理事会へ未収金状況を報告する 費目別金額、経過、対応履歴、未確認事項を報告します。
分割払い等の申出を記録する 支払条件、現在発生分、弁済充当、承認方法を確認します。
権限・決議・個人情報を確認する 理事長、理事会、総会、専門家への委任範囲を整理します。
専門家への相談事項を整理する 時効、請求費用、所有権、法的措置等の確認資料を準備します。
法的措置の目的・費用・回収可能性を確認する 特定の手続きで必ず回収できるとは判断しません。
会計・長期修繕計画への影響を更新する 未収金と現預金を分け、工事後見込残高を確認します。
回収・所有者変更後の記録を保管する 入金、残高、充当、会計処理、完了日、保管場所を更新します。

 

足場施工会社を母体とする視点で大規模修繕への影響を確認する

未収金がある状態で大規模修繕を検討する場合は、帳簿上の収入、未収金、実際の預金残高を分けます。未収金の回収予定を、入金時期が確定した工事資金として扱わないようにします。

長期修繕計画の推定工事費と、現在発注できる金額も分けます。工事見積だけでなく、契約金、着工金、中間金、完成金等の支払時期を確認します。

足場工事費と、外壁、防水、シーリング、下地補修等の本体工事費を分けると、各支払時期と資金の対応を確認しやすくなります。

下地補修等の実数清算、足場の組替え、存置期間の延長、追加工事等に備える資金枠についても、契約時点の工事費とは別に確認します。

ワンリニューアルでは、足場施工会社を母体とする視点から、足場費、本体工事費、支払工程、追加精算、工事後残高の対応関係を整理します。

これは未収金の回収方法や法的措置を判断するものではありません。大規模修繕の工事範囲、数量、見積条件は、大規模修繕見積の数量・単価・仕様を確認する方法、見積が高い場合の条件整理は、大規模修繕費用の内訳と見直し方をご覧ください。

 

修繕積立金・管理費等の滞納に関するよくある質問

修繕積立金だけが未納の場合も管理費滞納と同じ対応ですか?

対象費目、会計区分、支払期日、請求根拠、現行管理規約を確認します。管理費、修繕積立金、使用料等は分けて記録してください。

一度の引き落とし不能でも滞納として扱いますか?

初回未納、入金確認中、連絡済み等の状態を分けます。引き落とし結果、支払期日、入金状況を確認して記録します。

管理会社が自動的に督促してくれますか?

管理委託契約と業務報告を確認し、入金確認、初回連絡、請求書送付等の委託範囲を整理します。管理会社が回収結果を保証するとは限りません。

遅延損害金を請求できますか?

対象マンションの現行管理規約、利率、計算方法、請求権限、対象期間等を確認します。標準管理規約の条件をそのまま適用しません。

弁護士費用や督促費用を請求できますか?

現行管理規約、実際に発生した費用、請求範囲、法的な取扱いを弁護士等へ確認します。必ず請求できるとは断定できません。

分割払いを認めてもよいですか?

現行管理規約、権限、理事会等の決議、支払回数、現在発生分、弁済充当、再度未納となった場合の取扱いを確認します。

未納がある区分所有者の氏名を総会で公表できますか?

個人情報、現行管理規約、説明の必要性、資料の閲覧範囲等を確認します。氏名や住戸番号を公表してよいとは一律に判断できません。

時効は何年ですか?

各支払期日、請求履歴、相手方の回答、一部入金、支払合意、法的手続き等を整理し、公開時点の法令に基づいて弁護士等へ確認します。固定年数だけで判断しません。

住戸が売却されたら未収金はなくなりますか?

所有権移転日、通常売買か競売か、請求相手、特定承継人等への請求範囲、配当手続き等を専門家へ確認します。

先取特権を利用すれば回収できますか?

対象債権、対象資産、他の担保権、費用、回収見込み等を確認する必要があります。全額回収を保証する制度として扱いません。

競売を申し立てれば区分所有者を退去させられますか?

区分所有法上の競売請求等には、要件、決議、他の方法との関係等の確認が必要です。記事だけで申立ての可否を判断せず、弁護士等へ相談してください。

未収額は他の区分所有者が負担するのですか?

現在の収支、未収金額、工事予定、現行管理規約、総会議案等を確認します。未収が発生しただけで、他の区分所有者へ自動的に転嫁されるとは限りません。

未収金がある場合は大規模修繕を延期すべきですか?

未収金額だけで決めず、建物状態、必要工事、現預金、今後の積立収入、資金調達、工事支払時期、工事後残高を確認します。

 

まとめ|未収金・規約・記録・決議を整理して専門家へ確認する

修繕積立金や管理費等の未納は、区分所有者の人格や支払理由を推測するのではなく、管理組合の未収金管理として整理します。

管理費、修繕積立金、駐車場等の使用料、一時金、遅延損害金、督促費用等を分け、対象年月、支払期日、元金、入金額、未収残高を記録します。

初回未納、入金確認中、連絡済み、分割払い等の協議中、連絡不能、所有者情報確認中、専門家相談中等の状態を分けます。

国土交通省のマンション標準管理規約はひな型です。対象マンションの現行管理規約、最終改正日、細則、管理委託契約を優先して確認します。

遅延損害金率、督促・徴収費用、弁護士費用等を一律に適用できるとは限りません。現行規約、実際の費用、法的な取扱いを確認します。

未収金、予算上の収入、会計上の実績、現金収入、預金残高を同じものとして扱いません。

大規模修繕への影響は、現在の預金残高、今後の積立収入、未収金の入金見込み、工事見積、支払時期、工事後残高から確認します。

区分所有者と賃貸入居者を混同せず、区分所有者情報、連絡先、送付先、所有権情報を確認します。

入金、電話、電子メール、請求書、郵送記録、面談、相手方の回答を時系列で残します。

管理会社の督促業務は、管理委託契約と業務報告で確認します。管理会社が回収結果を保証するとは限りません。

分割払い等の申出は、元金、支払回数、現在発生分、弁済充当、再度未納となった場合の取扱い、理事会等の決議を確認します。

理事長、理事会、総会、管理会社、弁護士等の権限と役割を分け、理事長個人が独断で法的措置を決める流れにはしません。

法的措置は、目的、要件、費用、期間、証拠、回収可能性を確認します。支払督促、先取特権、競売等によって必ず回収できるとは限りません。

時効は固定年数だけで判断せず、各支払期日、請求履歴、回答、一部入金、合意、法的手続きを整理して専門家へ確認します。

売却、競売、相続、法人の解散、海外居住、所有者不明等は、期限、請求相手、所有権情報、外部通知を個別に確認します。

総会等では、未収金合計額や会計への影響と、氏名、住戸番号、連絡履歴、個別事情等の個人情報を分けます。

回収または所有者変更後は、入金、弁済充当、未収残高、所有者情報、会計処理、対応完了日を更新します。

施工会社は、未収金の法的判断や回収業務を行うものではありません。大規模修繕との関係では、工事範囲、見積、支払時期、追加精算、工事後残高を整理します。