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大規模修繕の臭いはどの工事で出る?塗装・防水・シーリングと住民生活への影響を事前に確認する方法

大規模修繕の臭いはどの工事で出る?塗装・防水・シーリングと住民生活への影響を事前に確認する方法

 

今回は

『大規模修繕の臭いはどの工事で出る?塗装・防水・シーリングと住民生活への影響を事前に確認する方法』

をご紹介させて頂きます!

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大規模修繕では、塗装・防水・シーリングなど、使用する材料や施工内容によって臭いを感じることがあります。ただし、工事期間中ずっと同じ臭いが発生するわけではありません。

重要なのは「大規模修繕は臭うのか」ではなく、「何の工事を・どこで・いつ行うのか」を確認することです。

管理組合が工程と住民案内を結び付けておけば、居住者も窓・洗濯・在宅予定などを調整しやすくなります。

先に結論
臭いを確認するときは「大規模修繕の工事期間」ではなく、その日の工事項目を見ます。

臭いは4つに分けて確認する

WHAT 何の工事?
WHERE どこで施工?
WHEN いつ施工?
WHO どこへ影響?

大規模修繕で臭いが出るのはどの工事?

臭いを感じる可能性があるのは、外壁塗装・鉄部塗装・防水・シーリングなど材料を使用する工事です。ただし、同じ工事項目でも使用材料・工法・施工場所によって影響は異なります。

問題は「この工事は臭う」と工事名だけで決めることではありません。

まず、どの工事でどのような材料を使い、その工事を建物のどこで行う予定なのかを確認します。

※スマートフォンでは表を横にスクロールできます。

工事項目臭いが発生する可能性次に確認すること
外壁塗装使用する塗料等によって臭いを感じる場合がある施工面・施工予定日・使用材料
鉄部塗装使用する塗料等によって臭いを感じる場合がある施工場所・対象日・住戸との位置関係
防水工事使用材料・工法によって臭いを感じる場合がある屋上・廊下・バルコニー等の施工場所と材料
シーリング工事材料・施工条件等によって臭いを感じる場合がある施工位置・窓等との位置関係・対象住戸
洗浄・下地補修等塗装・防水とは異なる生活影響が中心になる場合がある騒音・粉じん・窓利用等も含めて確認

外壁塗装そのものの仕様・下地・塗料選定については、大規模修繕の外壁塗装|塗料仕様・下地補修・色・見積の確認ポイントをご覧ください。

「シンナーのような臭い」がしたら何の工事?

居住者が「シンナーのような臭い」と感じても、臭いだけから実際の使用材料を特定することはできません。現在の工事項目・施工場所・使用材料を施工会社へ確認します。

塗装、防水、シーリングなどの工事では、仕様に応じてさまざまな材料や副資材が使用されます。

そのため、住民から「シンナー臭がする」という連絡があった場合も、管理組合が臭いから材料名を推測する必要はありません。

施工会社へ確認する情報は、次のように整理します。

  • 現在行っている工事項目
  • 使用している材料
  • 施工場所
  • 作業時間帯
  • 材料メーカーの資料
  • 必要に応じて安全データシート等の情報
「これはシンナーですか?」だけで終わらせない

居住者が本当に知りたいのは材料名だけではなく、その作業がどこで、いつまで行われ、自分の住戸へどのような影響があり得るのかです。

臭いが強ければ危険?臭わなければ安全?

臭いの感じ方には個人差があり、臭いの強弱だけで材料の安全性を判断することはできません。管理組合や居住者が臭いだけから「危険な材料」「安全な材料」と自己判断しないことが重要です。

材料の使用条件や注意事項は、施工会社やメーカー資料で確認します。

特に確認したいのは、

  • 使用材料
  • 施工方法
  • 施工場所
  • メーカーが示している使用上の注意事項
  • 住民向けに伝えるべき注意事項

です。

臭いの強さだけで健康影響を判断することはできません。体調に異変を感じた場合は臭いのある場所から離れるなどし、必要に応じて医療機関へ相談してください。

臭いは「発生源から住戸まで」で考える

同じ材料を使用する工事でも、施工場所が違えば住民への影響は同じとは限りません。材料名だけでなく、施工位置と住戸・開口部との関係まで確認します。

臭いが住戸へ届くまで

施工材料
施工場所
外気・周辺空間
窓・開口部・給気口等
住戸内

たとえば同じ材料を使用していても、屋上で施工しているのか、自宅バルコニー側なのか、共用廊下側なのかによって、住民が確認したい内容は変わります。

また、風向や気象条件等も影響要素の一つになり得ますが、風向だけを見て「この住戸には必ず臭いが届く」と予測することはできません。

材料名が分かっても、それだけでは生活への影響は分かりません。施工場所までつなげて確認します。

大規模修繕の臭いは工事期間中ずっと続く?

大規模修繕の全工期を通して、同じ臭いが続くとは限りません。臭いを感じる可能性があるのは、塗装・防水・シーリング等の該当作業を行う期間・時間帯が中心となります。

大規模修繕には、さまざまな工程があります。

たとえば、

足場設置

下地補修

シーリング

塗装

防水

検査

足場解体

のように工事内容が移り変わります。

したがって、全体工期が数か月あるからといって、その期間すべてで同じ臭いの影響が続くと考える必要はありません。

全工期を見ると、必要な情報がぼやけます。見るべきなのは、塗装や防水など材料を使用する作業日と、その施工場所です。

工事時間全般については、別記事「大規模修繕の工事時間は何時から何時まで?作業時間・土日・騒音作業と住民案内の確認ポイント」で確認してください。

住民が本当に知りたいのは「今日どこで何をするか」

「今週は外壁塗装です」だけでは、居住者は自分の生活へどのような影響があるのか判断しにくい状態です。工事項目に、施工場所・予定時間帯・生活影響を加えて案内します。

居住者が知りたいのは、工事名そのものだけではありません。

たとえば、次の情報です。

  • 自分の住戸側で施工するのか
  • 臭いを感じる可能性がある作業なのか
  • どの時間帯に作業予定なのか
  • 窓やバルコニー等へ影響する可能性があるのか
案内情報の考え方

情報が少ない例
「○日 塗装工事」
伝えたい要素
「工事項目」+「施工場所」+「予定時間帯」+「臭い等の生活影響」+「対象住戸への注意事項」

具体的な施工日・時刻・場所は実際の工程に基づいて記載します。

施工会社が使う「工事項目」を、そのまま掲示するだけでなく、住民が生活予定を立てられる情報へ翻訳することが重要です。

工事案内全般については、大規模修繕の工事案内はどう伝える?掲示・週間工程・各戸配布で住民へ周知するポイントをご覧ください。

塗装・防水・シーリングによる生活への影響は、材料だけでなく施工場所や工程によって変わります。
住民対応まで含めて工事計画を整理したい場合は、建物ごとの工事範囲を確認したうえで検討する必要があります。

塗装・防水を含む大規模修繕を相談する →

臭いが出る日は窓を閉める?

工事期間中ずっと窓を閉めると一律に考える必要はありません。窓開けへの影響は、施工場所・工事項目・使用材料・当日の作業範囲によって異なります。

臭いや粉じん等の影響が予想される作業では、施工会社から窓の開閉について案内される場合があります。

その場合は、

  • 対象となる作業日
  • 対象となる住戸側
  • 対象時間帯
  • 窓・バルコニー等への注意事項

を確認します。

「大規模修繕中だからずっと窓を閉める」のではなく、「影響する作業日と時間を具体化する」方向で考えます。

窓・洗濯・騒音・バルコニーなど大規模修繕中の生活全般については、50~70戸マンションの大規模修繕中はどう生活する?洗濯・窓・騒音・バルコニー利用の注意点も参考にしてください。

臭いがする日のエアコン・換気はどう考える?

エアコン・換気設備・給気口は同じ仕組みではないため、「エアコンを使えば臭いが入らない」などと一律に判断することはできません。設備仕様と施工内容を確認し、工事案内に注意事項がある場合はその内容に従います。

大規模修繕中のエアコン使用可否は、室外機周辺の工事、養生、施工スペース等によっても変わります。

また、住戸の換気設備・給気口についても建物ごとに仕様が異なります。

そのためNo.410では、

  • エアコン
  • 換気設備
  • 給気口

を一つの設備として扱いません。

エアコン利用については、別記事「大規模修繕中はエアコンを使える?使用制限・室外機・停止時間と住民案内の確認ポイント」で確認してください。

住民から「臭いがする」と連絡が来たら何を確認する?

管理組合が臭いから材料や安全性を判断する必要はありません。今行っている工事・施工場所・使用材料を施工会社へ戻して確認し、予定していた影響なのかを整理します。

住民から「臭いがする」と連絡が来たら

STEP 1

今どの工事をしているか確認する
STEP 2

施工場所を確認する
STEP 3

使用材料・作業内容を施工会社へ確認する
STEP 4

予定していた臭いの発生なのか確認する
STEP 5

必要な住民案内が出ていたか確認する
STEP 6

予定外の状況であれば施工会社から説明を受ける

重要なのは、住民からの情報を現場へ戻して確認することです。

臭いの連絡を「住民クレーム」だけで処理しない

居住者から「臭いがする」と連絡があったとき、「工事だから仕方ありません」だけで終わらせないことが重要です。その連絡は、工程や案内内容が実際の施工と合っているか確認する情報にもなります。

たとえば、管理組合側では次の点を確認できます。

  • 予定されていた作業なのか
  • 事前に案内していた工程なのか
  • 想定していた施工範囲なのか
  • 必要な住民案内が届いているか
  • 予定外の状況ではないか

一方、居住者から臭いの連絡があったことだけを理由に、施工不良や材料事故等と判断することも避けます。

「苦情」ではなく「施工情報」として一度確認する

工事中の問い合わせは、住民対応だけでなく、工事計画・実際の施工・事前案内がつながっているかを確認する機会として扱えます。

工事前に「臭い対応表」を作ると住民案内が整理しやすい

「臭いが出る可能性があります」という一文だけで案内するより、工事項目・施工場所・予定日・生活影響・案内方法を並べると、住民へ必要な情報を伝えやすくなります。

※スマートフォンでは表を横にスクロールできます。

工事項目施工場所施工予定日臭い等の生活影響住民案内の方法
外壁塗装実際の施工面を記載工程表に基づき記載材料・施工位置に応じて整理掲示・各戸案内等を検討
防水工事屋上・廊下・バルコニー等工程表に基づき記載工法・材料・施工位置に応じて整理対象住戸等への案内を検討
シーリング外壁目地・窓周辺等工程表に基づき記載開口部との位置関係等を整理対象範囲が分かる案内を検討

この表の目的は「臭いを予測し切ること」ではありません。

施工予定と、住民が生活上知っておきたい情報を一つにつなげることが目的です。

材料は「臭いが少ない」という理由だけで決めない

塗料や防水材などの材料選定では、臭いへの配慮だけでなく、施工部位・既存仕様・要求性能・施工条件・メーカー仕様等を総合して確認します。臭いの少なさだけで仕様変更を判断するものではありません。

居住者への影響を考えると、臭いは重要な確認項目です。

一方で、材料は建物を保護するための性能や、既存下地との適合性等も含めて選定します。

したがって、

  • 水性材料だから必ず無臭
  • 溶剤系だから一律に危険
  • 臭いが少ない材料だから必ず最適

という単純な判断は避けます。

外壁塗装の材料・仕様については、大規模修繕の外壁塗装|塗料仕様・下地補修・色・見積の確認ポイントで確認してください。

防水工事でも臭いを感じることはある?

使用する材料や工法によっては、防水工事でも臭いを感じる場合があります。すべての防水工事が同じ臭いになるわけではないため、施工部位・工法・使用材料・作業予定を確認します。

防水工事は、屋上だけとは限りません。

建物によっては、バルコニー・共用廊下・庇など複数の場所が対象になる場合があります。

そのため、住民生活への影響を考えるときは、工法名だけでなく、どこで施工するのかを見ることが重要です。

防水工事全体については、大規模修繕の防水工事とは?対象部位・工事内容・費用・見積の確認ポイントをご覧ください。

シーリング工事の臭いはどこまで影響する?

シーリング工事でも、使用材料や施工場所等によって臭いを感じる可能性があります。特に窓・サッシ周辺など住戸開口部に近い位置で施工する場合は、施工場所と対象住戸を結び付けて案内します。

シーリングは外壁目地だけでなく、建物の仕様に応じて窓まわり等も施工対象になります。

このため、「マンション全体でシーリング工事中です」と案内するだけでは、各住戸への影響が分かりにくい場合があります。

どの立面・どの位置で作業するのかを工程と結び付けて伝えることで、住民はその日の影響を判断しやすくなります。

シーリング工事そのものについては、マンション大規模修繕のシーリング工事に関する記事をご覧ください。

臭いについて住民へ案内する前に確認したい4問

「大規模修繕では臭いが出ることがあります」という曖昧な案内から一歩進めるには、工事・場所・時間・影響範囲の4点を確認します。

住民へ案内する前の4問

1

何の工事をする?
2

どこで施工する?
3

いつ施工する?
4

どの住戸・生活行動へ影響する可能性がある?

この4つが分かれば、

「大規模修繕では臭いが出ます」

という説明から、

「この工程で、この場所を施工するため、対象となる住戸は当日の案内を確認してください」

という実用的な住民案内へ変えやすくなります。

ワンリニューアルでは「臭いを我慢してもらう」ことを住民対応のゴールにしません

臭いを完全になくせるかどうかだけを考えるのではなく、工事項目・施工場所・予定時間・対象住戸を整理し、居住者が生活予定を立てられる情報へ変えることを重視します。

施工会社が持っている工程情報を、住民が必要とする言葉へ翻訳することが、管理組合の住民対応を進めやすくします。

まとめ|臭い対策は「我慢する方法」より「いつ・どこで出るか」を見える化する

マンション大規模修繕では、外壁塗装・防水・シーリングなど、使用する材料や施工内容によって臭いを感じることがあります。

しかし、工事期間中ずっと、マンション全体が同じ状態になるわけではありません。

確認する順番は、

何の工事?

どこで施工?

いつ施工?

どの住戸へ影響?

何を事前に案内する?

です。

管理組合に必要なのは「臭いは工事なので仕方ありません」という説明ではなく、施工情報を、居住者が生活予定を立てられる情報へ変換することです。

大規模修繕全体の工事内容や進め方を確認したい方は、マンション大規模修繕の工事内容と全体の進め方も併せてご覧ください。

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「塗装・防水工事が住民生活へどのように影響するか整理したい」「工事案内にどこまで記載すればよいか分からない」「施工内容と住民対応を合わせて確認したい」など、建物ごとの工事範囲・工程を踏まえてご相談いただけます。

大規模修繕の臭いに関するよくある質問

Q.大規模修繕では臭いがしますか?

A.大規模修繕では、塗装・防水・シーリングなど使用する材料や工事内容によって臭いを感じることがあります。ただし、工事期間中ずっと同じ状態が続くわけではなく、施工する工事項目・場所・時間によって影響は異なります。

Q.大規模修繕の臭いはいつまで続きますか?

A.臭いの発生期間は使用材料や施工工程によって異なるため、大規模修繕の全工期から一律には判断できません。全体工期ではなく、塗装・防水など臭いが発生する可能性のある作業日を工程表や工事案内で確認します。

Q.大規模修繕でシンナーの臭いがするのはなぜですか?

A.塗装・防水・シーリング等ではさまざまな材料が使用されるため、施工時に特有の臭いを感じることがあります。臭いだけから使用材料を特定せず、現在の工事項目と使用材料を施工会社へ確認することが重要です。

Q.大規模修繕で臭いがする日は窓を閉めた方がよいですか?

A.窓の開閉への影響は施工場所・工事項目・使用材料によって異なります。臭いなどの影響が予想される作業日には施工会社から案内される内容を確認し、対象となる時間帯・住戸に応じて対応します。

 

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