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長期修繕計画の作成費用はどう決まる?現地調査・数量・収支計算・見積比較の確認方法

費用・見積・資金計画 2026.08.04 (Tue) 更新

長期修繕計画の作成費用はどう決まる?現地調査・数量・収支計算・見積比較の確認方法

 

今回は

『長期修繕計画の作成費用はどう決まる?現地調査・数量・収支計算・見積比較の確認方法』

をご紹介させて頂きます!

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長期修繕計画の作成費用は、戸数やページ数だけでは決まりません。既存資料、現地調査、数量、概算工事費、収支計算、説明支援、修正対応のどこまでを依頼するかで変わります。

同じ「長期修繕計画作成」という見積名称でも、既存表の年度と金額を更新する業務と、現地調査・数量再算定・収支シミュレーションまで含む業務では成果物が異なります。

匿名Cマンションでは3社の総額に大きな差がありませんでしたが、含まれる業務は別々でした。管理組合は価格ではなく、何を調べ、計算し、納品する費用かを整理して再比較しました。

 

長期修繕計画の作成費用は何で決まるのか

作成費用を左右するのは、計画表のページ数より業務の深さです。既存資料を転記するだけか、現況確認、数量算定、概算工事費、収支計算、理事会説明まで含むかを確認します。

1.既存資料の整理

現行計画、旧版、竣工図、修繕履歴、設備台帳、会計資料を確認します。

2.現地調査

建物概要、外壁、防水、設備、外構と図面の差を確認します。

3.工事項目と数量

対象部位、面積、延長、台数、一式項目の根拠を整理します。

4.周期と予定年度

修繕履歴、点検、設備状況を基に計画上の時期を設定します。

5.概算工事費

数量、単価、諸経費、設計監理費、価格条件を整理します。

6.収支計算

積立収入、予定支出、残高推移、複数案の前提を計算します。

7.説明・修正

理事会・総会説明、質問回答、修正回数、納品形式を決めます。

概算工事費の作成と、実際の工事見積は同じではありません。長期修繕計画では将来収支を検討するための概算条件を設定し、実際の発注時には現地調査、設計、数量、仕様を改めて確認します。

 

見積前に決める3つのこと

見積を依頼する前に、作成目的、見直し範囲、必要な成果物を決めます。目的が曖昧なままでは、各社が異なる前提で見積を作り、総額を比較できません。

作成目的と見直し範囲

既存計画の数字だけを更新するのか、建物現況、設備、数量、収支まで見直すのかを整理します。匿名Cマンションでは、当初「計画の更新」とだけ伝えていたため、3社の業務内容が分かれました。

必要な成果物

計画表、収支表、工事項目一覧、数量根拠、前提条件、改訂履歴、理事会説明資料を指定します。作業中の案と総会承認版を区別できる納品方法も確認します。

年度・金額の更新

既存表の条件を確認し、主に年度や概算額を更新する。

資料中心

建物情報の再確認

現地調査、設備台帳、修繕履歴を反映して項目を見直す。

現況確認あり

資金計画の再構成

予定支出と積立収入を計算し、複数案を比較する。

収支計算あり

見積依頼書へ記載したい成果物
  • 長期修繕計画表と修繕積立金収支表
  • 工事項目、数量、周期、概算額の前提条件
  • 既存計画からの変更箇所と変更理由
  • 現地調査記録、設備確認表、資料不足一覧
  • 理事会・総会説明用資料と編集可能な納品データ

 

費用を左右する7つの業務

同じ見積名称でも、各業務が「含む」「別途」「対象外」のどれかで費用と成果物が変わります。特に現地調査、数量再算定、収支計算、説明・修正の範囲を確認します。

現地調査・数量・概算額

現地調査では、図面と現在の建物・設備が一致しているかを確認します。数量は既存表を継続利用するのか、図面や現況から再算定するのかを分けます。

収支計算・説明・修正

収支計算には、積立収入、工事支出、年度末残高の一案だけを作る場合と、積立条件や工事時期を変えた複数案を作る場合があります。説明会出席、議事録後の修正、納品後の質問対応も契約範囲を確認します。

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業務見積で確認する内容成果物
現地調査対象部位、設備、外構、立入り範囲調査記録、相違一覧
数量算定既存数量利用か、再算定か数量根拠、対象範囲
概算工事費価格基準、諸経費、税、除外工事項目別概算表
収支計算案の数、積立条件、残高計算収支表、前提条件
説明・修正出席回数、修正回数、回答期間説明資料、改訂版

匿名Cマンションでは、A社は既存数量を使用し、B社は主要部位を再確認、C社は収支計算を含む一方で設備調査を別途としていました。金額だけを見ても、この違いは分かりませんでした。

 

安い見積で省かれやすい項目を確認する

安い見積が品質の低い業務とは限りません。作成目的に対して不要な業務を省いている場合もあるため、除外項目と追加条件を確認します。

既存資料整理
現行計画と修繕履歴
現地調査
契約後に追加見積
数量再算定
既存数量をそのまま使用
収支計算
基本案1案
複数案作成
追加案ごとに別途
修正回数
契約前に回答を依頼

確認したいのは、現地調査、設備項目、数量再算定、価格条件、収支計算、理事会説明が除外されていないかです。必要な業務が別途であれば、追加後の総額と成果物で比較します。

「表の更新のみ」と書かれた見積で質問すること
  • どの既存資料と数量を使用するか
  • 修繕履歴や設備更新をどこまで反映するか
  • 現地と図面が違う場合に誰が確認するか
  • 概算単価と価格基準をどのように設定するか
  • 収支計算、説明資料、修正が含まれるか

修正回数と追加費用条件は契約前に確認します。「軽微な修正」の範囲、理事会後の修正、総会後の差替え、納品後の質問対応を分けておくと、追加費用の条件を共有できます。

 

3社の見積を同じ条件で比較する方法

複数社の見積は、総額ではなく業務範囲をそろえて比較します。各社へ同じ資料、作成目的、調査範囲、成果物、修正条件を提示します。

会社別の縦型比較|確認例
A社|既存表の更新が中心

年度・概算額更新現地調査数量再算定

成果物:計画表、基本収支表。設備台帳の再確認は対象外。

B社|現地調査と数量確認を含む

現地調査主要数量確認収支案数を確認

成果物:調査記録、計画表、数量根拠、収支表。

C社|収支計算を重視

複数収支案設備調査修正回数を確認

成果物:計画表、収支シミュレーション、理事会説明資料。

不足業務を追加した訂正版を取得し、各社の前提をそろえます。単価だけをそろえるのではなく、調査する範囲、再計算する数量、作成する案、納品データまで一致させます。

台帳名
長期修繕計画作成費用・業務範囲照合台帳
管理コード
LPE-344
作成目的
現況、修繕履歴、会計を反映した全面見直し
現地調査
建築・設備・外構
数量再算定
主要項目を再確認
収支計算
基本案と条件変更案を作成
説明支援
理事会説明を含む、総会出席は別途
修正対応
回数、期間、追加条件を契約へ記載
成果物
計画表、収支表、数量根拠、改訂履歴、説明資料
引継ぎ先
契約確認、理事会、総会、次回調査

見積総額ではなく、含まれる業務を比較できていますか?

現地調査、数量、収支計算、成果物、修正対応を同じ条件にそろえると、作成費用の差を業務内容から確認できます。

 

管理組合と一棟オーナーの違い

管理組合では理事会・総会説明と修繕積立金会計、一棟オーナーでは保有期間、資金繰り、賃料、借入等を追加条件として確認します。同じ収支様式をそのまま流用しません。

※👉横にスクロールできます

確認項目管理組合一棟オーナー
説明支援理事会、修繕委員会、総会所有者・法人内の決裁資料
収支条件修繕積立金収入と予定支出賃料、空室、借入、保有期間
計画案積立条件や工事時期の複数案保有・売却方針に応じた案
追加確認承認版と作業中の案を区別入居者・店舗への工事影響

管理組合では、総会承認版と作業中の案を分け、改訂理由を次期理事会へ引き継ぎます。一棟オーナーでは税務や融資上の扱いを計画作成者だけで判断せず、税理士、金融機関等へ確認します。

 

匿名Cマンションの見積比較

匿名Cマンションは3社へ長期修繕計画の見直しを依頼しました。見積総額には大きな差がありませんでしたが、調査、数量、設備、収支計算の範囲は異なっていました。

匿名Cマンション|見積訂正の経過
1.同じ名称の見積を3社から取得

A社は既存表更新、B社は現地調査と数量確認、C社は収支計算を中心としていました。

2.LPE-344台帳で業務を分解

現地調査、設備、数量、収支、説明、修正、成果物を一項目ずつ整理しました。

3.不足業務を同条件で追加

各社へ不足項目を質問し、含有範囲と別途条件を明記した訂正版を依頼しました。

4.成果物と確認範囲で選定

最安値ではなく、現在の建物と会計を反映するために必要な成果物がそろう提案を比較しました。

当初見積

「長期修繕計画見直し一式」と記載。現地調査、数量、収支案数、修正回数が不明。

質問後の確認

業務範囲不明 → 含む・別途・対象外を項目別に追記

訂正版見積

現地調査、主要数量、収支計算、説明支援、修正条件、納品形式を明記。理事会確認日も記録しました。

この事例の結論は、価格の高低で作成会社を評価したことではありません。必要業務を同じ条件へそろえ、契約後に受け取る成果物まで確認したことです。

 

よくある質問

長期修繕計画の作成費用はいくらですか?
建物規模だけでなく、現地調査、数量算定、収支計算、説明支援、修正対応等の業務範囲で変わります。
管理会社へそのまま依頼してよいですか?
依頼先だけで判断せず、使用資料、現地調査、数量、成果物、修正対応の範囲を確認します。
現地調査は必ず必要ですか?
依頼目的によって異なります。ただし、図面や既存計画と現況の一致を確認しない場合は、更新できる範囲が限定されます。
安い見積では何を確認しますか?
現地調査、数量再算定、設備項目、収支計算、理事会説明、納品後の修正が除外されていないか確認します。
修繕積立金の値上げ案も作成してもらえますか?
収支シミュレーションや複数案の作成が契約範囲に含まれるか確認します。案ごとの前提条件も明記してもらいます。
納品後の修正は無料ですか?
一律ではありません。修正回数、対象期間、軽微な修正の範囲、追加料金となる条件を契約前に確認します。

 

作成費用は総額ではなく業務範囲で判断する

長期修繕計画の作成費用は、「いくらか」だけではなく、「何を調査し、何を計算し、何を納品する費用か」で判断します。

  • 作成目的と見直し範囲を先に決める
  • 現地調査の対象部位と成果物を確認する
  • 既存数量の更新と数量再算定を区別する
  • 概算工事費の価格条件と除外項目を確認する
  • 収支計算の案数と前提条件を確認する
  • 理事会・総会説明の範囲を指定する
  • 修正回数と追加費用条件を契約前に確認する
  • 見積総額ではなく、業務範囲をそろえて比較する

長期修繕計画を、更新しただけの表で終わらせない

必要な調査、数量、収支計算、成果物を明確にし、現在の建物と会計を修繕判断へ反映できる計画を作ることが重要です。

 

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