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大規模修繕で屋根工事は必要?勾配屋根・金属屋根・足場の確認

工事項目・診断・配管 2026.07.23 (Thu) 更新

大規模修繕で屋根工事は必要?勾配屋根・金属屋根・足場の確認

 

今回は

『大規模修繕で屋根工事は必要?勾配屋根・金属屋根・足場の確認』

をご紹介させて頂きます!

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マンションやアパートの大規模修繕というと、外壁塗装や屋上防水を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、低層・中層の建物には、金属屋根、スレート系屋根材、瓦、アスファルトシングルなどを使用した勾配屋根もあります。

勾配屋根の修繕では、表面の色あせや錆だけを見て、塗装、カバー工法、葺き替えのいずれかを選ぶことはできません。屋根材の割れやずれ、固定部、棟、谷、軒先、雨樋、下葺き材、下地、過去の漏水履歴まで確認する必要があります。

屋根材を撤去・開放した後に、地上調査では確認できなかった下地補修が見つかる場合もあります。大規模修繕の屋根工事では、見積前の想定範囲と、開放後の確認範囲、施工後の確定範囲を分けて管理することが重要です。

さらに、勾配屋根は高所で傾斜があるため、外周足場、屋根への昇降経路、軒先作業床、屋根上安全設備、資材の荷揚げ、雨天時の仮養生を工事本体と一体で計画します。

最初に確認する結論

大規模修繕の屋根工事は、築年数や屋根材の見た目だけで、塗装・カバー・葺き替えを決めるものではありません。屋根材、固定部、棟、谷、軒先、雨樋、板金、下葺き材、下地、漏水履歴を確認し、部分補修、塗装、重ね葺き、撤去更新等を分けて検討します。

ワンリニューアル独自の考え方

ワンリニューアルでは、屋根面だけを工事対象として切り離しません。外壁、軒裏、雨樋、笠木、設備、仮設足場、安全設備、資材搬入、施工中の雨対策、足場解体前検査まで一体で計画します。

屋根面、棟、谷、軒先、外壁取り合いなどへ共通番号を付け、調査、見積、仮設、開放後写真、施工、検査、保証を同じ屋根工事区画台帳で管理します。

 

大規模修繕の屋根工事とは

勾配屋根のあるマンション・アパート・ビルが対象

大規模修繕の対象建物には、平らな屋上だけでなく、傾斜のある屋根を持つマンション、アパート、低中層ビルがあります。建物全体に勾配屋根がある場合のほか、塔屋やエントランス、下屋だけに屋根材が使われている場合もあります。

屋根材だけでなく雨仕舞と下地を確認する

屋根工事では、表面の屋根材に加え、棟板金、谷板金、軒先、けらば、外壁取り合い、設備貫通部、雨樋など、雨水を排出するための納まりを確認します。

下葺き材や野地板等の下地は、表面から確認できる範囲が限られます。撤去や試験的な開放を行う場合は、確認位置と復旧方法を工事前に決めます。

外壁・軒裏・雨樋工事と同時に計画する

屋根端部は、外壁、軒裏、鼻隠し、雨樋、シーリング等と接しています。別々の工事として発注する場合も、施工順序と責任区分を整理します。

大規模修繕の工事内容と主要工種も参照してください。

 

屋根と屋上防水を分けて確認する

屋根と屋上防水を分けて確認します。同じ建物の最上部でも、屋根材を施工した勾配面と、防水層を施工した平場では、調査方法、工法、見積単位が異なります。

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区分主な構成主な確認対象主な工事例
勾配屋根金属、スレート系、瓦、シングル等の屋根材屋根材、固定部、棟、谷、軒先、下葺き、下地部分補修、塗装、重ね葺き、葺き替え
陸屋根・屋上アスファルト、シート、塗膜等の防水層平場、立上り、端部、ドレン、排水部分補修、保護塗装、防水改修
混在する建物勾配屋根と屋上、塔屋、ルーフバルコニー等異なる工種の境界、排水経路、施工順序屋根工事と防水工事の工区分け

陸屋根の屋上防水を全面改修・部分補修に分ける方法では、防水層、平場、立上り、ドレンの確認方法を解説しています。

 

屋根材・屋根形状を最初に確認する

屋根材の種類によって、確認しやすい劣化症状や補修方法が変わります。特定の屋根材を一律に優れている、または劣っているとは評価せず、既存仕様と施工状態を確認します。

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屋根材・形状主な確認事項追加確認しやすい部位注意点
金属屋根錆、塗膜、変形、固定部、継ぎ目棟、谷、軒先、けらば、雨押え表面と隠れた腐食を分ける
スレート系屋根材割れ、欠け、ずれ、反り、固定状態棟板金、重なり、軒先、下地既存材の仕様と年代を確認する
瓦屋根割れ、ずれ、固定、漆喰・板金等棟、谷、軒先、下葺き屋根重量と施工方法を確認する
アスファルトシングル等剥がれ、浮き、破れ、接着状態端部、棟、谷、下地風雨の影響と補修範囲を確認する
複数材料の混在材料ごとの劣化、境界、排水下屋、庇、塔屋、外壁取り合い工法と保証を材料別に分ける

 

ワンリニューアル独自|屋根を10区画に分けて調査する

屋根全体を一つの面積として扱うと、棟、谷、軒先、雨樋などの線状・局部的な工事が見積や検査から抜けやすくなります。そのため、屋根を10区画に分けます。

1屋根平面屋根材、塗膜、割れ、ずれ、固定部を確認
2棟板金、固定、継ぎ目、下地を確認
3谷板金、腐食、詰まり、水跡を確認
4軒先屋根端部、雨水、下地、雨樋との関係を確認
5けらば端部板金、固定、風雨の影響を確認
6外壁取り合い雨押え、シーリング、立上りを確認
7塔屋・立上り板金、防水、屋根材との境界を確認
8設備・貫通部配管、架台、固定部、雨仕舞を確認
9雨樋・集水器勾配、詰まり、固定、排水経路を確認
10庇・下屋主屋根と異なる材料、仮設、取り合いを確認

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屋根区画主な調査内容工事への反映記録方法
屋根平面錆、割れ、ずれ、反り、塗膜、固定補修、塗装、交換範囲屋根伏図・面番号
棟・谷板金、継ぎ目、固定、腐食、水跡板金・下地・排水工事延長・区画番号
軒先・けらば端部、下地、板金、雨樋との関係端部補修・作業床計画立面・足場区画
取り合い・設備外壁、塔屋、配管、架台、雨押え工種間調整・雨仕舞詳細図・写真番号
雨樋・下屋勾配、詰まり、固定、個別屋根材清掃、補修、交換、個別仮設系統番号・区画番号

 

屋根の劣化調査で確認すること

屋根調査では、表面から見える症状と、撤去・開放後に確認する内部状態を分けます。表面症状だけで漏水原因や下地の状態を断定しません。

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症状表面で確認すること追加確認すること工事判断への反映
錆・腐食発生位置、広がり、穴あき、塗膜裏面、重なり、固定部、下地表面処理・部分交換等を比較
割れ・欠け枚数、位置、周辺のずれ下葺き、固定、下地への影響部分交換・範囲拡大を検討
ずれ・浮き屋根材、板金、固定部の状態風雨の影響、固定方法、下地再固定・交換等を検討
塗膜剥離・退色面ごとの差、既存塗膜、素地屋根材自体の劣化、付着性塗装対象と補修対象を分ける
雨水跡・漏水履歴屋根上の水跡、室内側の履歴棟、谷、取り合い、下葺き、下地原因を屋根表面だけに限定しない
たわみ・変形屋根面の不陸、局部変形下地、構造部、過去改修専門家による追加確認を検討

大規模修繕前の建物診断・劣化調査も参照してください。

 

部分補修・塗装・カバー・葺き替えを比較する

部分補修・塗装・カバー・葺き替えを一律に優劣評価しません。屋根材、下葺き材、下地、固定部、重量、端部の納まり、既存層、保証条件を並べて比較します。

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対応方法主な内容検討する状態事前確認開放後の確認
経過観察・清掃清掃、排水確認、定期点検工事対象を限定する場合対象外理由、次回確認時期通常は限定的
局部補修板金、固定部、割れ、雨樋等を補修局部的な劣化の場合補修境界、周辺部、下地局部開放部を記録
塗装・表面保護下地処理、下塗り、上塗り等屋根材の表面保護を更新する場合既存塗膜、屋根材、付着、固定部塗装で下地問題を覆わない
部分的な屋根材交換劣化した屋根材を限定して交換交換範囲を区画化できる場合既存材との納まり、色、固定下葺き・下地を確認
カバー・重ね葺き既存屋根を残し新しい屋根層を施工既存材と下地を残せる条件の場合重量、構造、下地、端部、既存層確認可能範囲を事前に決める
撤去・葺き替え既存屋根を撤去し下葺き・屋根材を更新既存層や下地確認を含めて更新する場合撤去、廃材、仮防水、工程下地補修範囲を再判定
現況調査・修繕履歴確認
屋根材・固定部・雨仕舞の確認
下葺き・下地の確認方法を設定
部分補修・塗装・カバー・葺き替えを比較
開放後の状態に応じて工法・数量を再確認

 

屋根塗装で対応する場合の確認

屋根塗装は、既存屋根材の表面を保護する工事として検討します。屋根材の割れ、固定不良、板金の浮き、下葺き材や下地の劣化を、塗装だけで解消する工事ではありません。

  • 屋根材自体が塗装対象として適合するか
  • 既存塗膜の種類と付着状態を確認したか
  • 錆、割れ、ずれ、固定部を先に補修するか
  • 棟、谷、軒先、板金を別項目で確認したか
  • 使用材料と下地処理、塗装工程を記録するか
  • 塗装対象外の部位を見積書へ記載しているか

屋根塗装を屋上防水と同じ工事として扱わず、材料の役割と施工対象を分けます。

 

カバー工法・重ね葺きで確認すること

カバー工法では、既存屋根を残す範囲、既存下地の確認方法、新しい屋根層の重量、棟・谷・軒先の納まり、外壁や設備との取り合いを確認します。

既存屋根を撤去しないことだけを利点として評価すると、既存層の状態や将来撤去時の構成が分かりにくくなります。既存材、下地、重量、端部、換気・結露、保証を工事前に整理します。

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確認項目確認する内容記録へ残すこと
既存屋根残す範囲、劣化、固定、過去の重ね施工既存層構成・対象外範囲
下地調査方法、試験開放、補修条件確認位置・追加判断方法
重量・構造新設層による重量変化と建物条件設計者等の確認内容
端部・取り合い棟、谷、軒先、けらば、外壁、設備詳細図・施工写真
保証・将来撤去保証対象、既存部、次回改修時の層構成完成図書・保証条件

 

葺き替えでは下葺き材・下地を開放時に確認する

既存屋根材を撤去する場合は、下葺き材、野地板等の下地、固定部、腐食、変色、漏水跡、過去の重ね施工を開放時に確認します。

表面状態と下葺き・下地を分けます。完成後に見えなくなる部分は、屋根区画番号、日付、範囲、確認者を付けて撮影します。

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開放時の対象確認する内容数量変更の例閉じる前の記録
下葺き材破れ、劣化、重なり、施工範囲更新範囲・補修範囲の変更区画写真・材料記録
野地板等の下地腐食、変色、たわみ、固定状態補修面積・交換範囲の変更補修前後写真・数量
固定部抜け、腐食、下地との関係固定補強・交換数の変更施工方法・位置
既存層過去の重ね施工、材料構成撤去・処分数量の変更層構成・廃材記録
漏水跡等位置、周辺部、屋内側履歴との関係追加調査・補修範囲位置図・確認者

開放後の下地状態を記録します。追加工事へ進む場合は、位置、数量、工法、変更理由、承認者を整理します。

 

棟・谷・軒先・雨樋を屋根本体と分ける

屋根材だけでなく棟・谷・軒先・雨樋を確認します。見積書に「屋根工事一式」とだけ記載されている場合は、付帯部が含まれているかを分けて確認します。

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部位主な確認見積で分ける項目検査時の確認
板金、固定、継ぎ目、下地撤去、下地、板金、固定通り、固定、端部
腐食、排水、詰まり、重なり谷板金、下地、排水処理勾配、接合、清掃
軒先・けらば端部、下地、板金、風雨の影響端部板金、軒先材、作業床固定、納まり、雨樋との関係
外壁取り合い雨押え、立上り、シーリング板金、シーリング、外壁補修工種境界、端部
雨樋・集水器勾配、詰まり、固定、変形清掃、補修、交換、支持金物排水、継ぎ目、固定
軒裏・鼻隠し腐食、塗膜、下地、雨水跡下地補修、塗装、交換屋根端部との連続性

 

大規模修繕と屋根工事を同時に行うか

外周足場を使用する大規模修繕では、屋根、軒裏、雨樋、外壁取り合いを同時に施工できる場合があります。一方、屋根の調査・設計に時間が必要な場合や、外壁と屋根で緊急性が異なる場合は、別工事も検討します。

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検討区分条件の例確認すること
同時施工を検討外周足場を共用できる、軒裏・雨樋工事が重なる、取り合い部が共通仮設期間、施工順序、資材搬入、保証区分
別工事を検討屋根の緊急性が異なる、追加調査が必要、予算や設計を分ける将来の足場、応急対応、工事境界、次回時期
一部のみ同時施工雨樋・軒裏は同時、屋根本体は別時期等今回範囲、対象外、仮復旧、保証

同時施工による仮設や工程の共用は比較材料になりますが、工事費や工期の結果を一律には判断できません。

 

ワンリニューアル独自|外周足場と屋根上安全設備を一体で計画する

外壁・屋根を一体で修繕する場合、仮設足場を単なる昇降手段として扱いません。軒先、雨樋、屋根端部、外壁取り合いへ継続して接近し、施工、検査、是正を反復できる作業基盤として計画します。

外周足場と屋根上安全設備を分けて計画します。外周足場があっても、勾配面を移動するための屋根上安全設備や作業方法は別に確認します。

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区分主な設備・計画主な役割工事との照合
外周仮設外周足場、昇降設備、落下物養生外壁・軒先への接近、昇降、飛散対策外壁、軒裏、雨樋、屋根端部
軒先作業床軒先付近の連続した作業床端部施工、雨樋施工、検査・是正屋根端部、雨樋、けらば
荷揚げ・搬出荷揚げ設備、搬入経路、一時保管屋根材、板金、廃材の移動工程、積載、周辺養生
屋根上安全設備出入口、親綱、支点、通路、端部対策勾配面での移動と作業方法を設定屋根形状、勾配、施工区画
検査経路確認者が施工箇所へ再接近する経路自主検査、完了検査、是正確認屋根区画番号・足場解体時期
建物面・屋根形状を確認
外周足場・軒先作業床を計画
屋根への出入口・屋根上安全設備を計画
荷揚げ・資材仮置き・廃材搬出を照合
施工・検査・是正・足場解体時期を確認

屋根形状や敷地条件により外周足場の設置が難しい場合も、施工会社が提示する安全設備、作業方法、立入範囲、作業中止基準を確認します。

足場計画と本体工事・検査・是正を照合する方法大規模修繕で使用する足場の種類と選定条件も参照してください。

屋根工法・仮設足場・開放後数量を整理します

屋根伏図、立面図、竣工図、過去の修繕履歴、漏水履歴、屋根写真、調査報告書、仮設計画、見積書から確認項目を整理します。

屋根塗装、部分補修、カバー、葺き替えを工法名だけで比較せず、棟、谷、軒先、雨樋、下地、仮設、安全設備、開放後の数量変更を屋根区画ごとに確認します。

 

屋根工事の見積書で確認する項目

「屋根工事一式」だけでは、屋根面、板金、下地、仮設、安全設備、廃材、検査の条件を比較できません。項目、工法、単位、想定数量、開放後の清算方法、対象外をそろえます。

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項目工法・仕様単位想定数量開放後の扱い記録対象外
仮設・安全設備外周足場、昇降、軒先床、屋根上設備式・面・箇所等計画図による現場条件変更を確認仮設計画・点検記録別途設備等
屋根面補修、塗装、交換、重ね葺き等㎡・枚等図面・調査数量開放後に再確認区画図・施工写真未施工面等
棟・谷・端部板金、下地、固定、シーリング等m・箇所等部位別数量撤去後に再確認位置図・詳細写真既存利用部等
下葺き・下地更新、部分補修、交換㎡・枚等想定範囲開放後数量で承認開放写真・確定数量未開放部等
雨樋・軒裏清掃、補修、交換、塗装m・箇所・㎡等系統別数量足場上で再確認系統図・写真竪樋一部等
撤去・廃材分別、搬出、処分㎡・㎥・式等既存仕様による実施工範囲を確認搬出・処分記録対象外廃材等

 

想定数量・開放後数量・確定数量を分ける

想定数量・開放後数量・確定数量を分けます。屋根材の交換枚数、板金延長、下葺き材、下地補修、固定部、雨樋、軒裏、仮養生は、足場設置や開放後に数量が変わる場合があります。

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数量段階確認時期数量の根拠管理する内容
見積前の想定数量地上・図面調査時屋根伏図、外観、過去記録見積条件・想定範囲
足場設置・開放後数量近接調査・撤去時屋根上調査、開放写真、実測追加・減少・工法変更
施工後の確定数量完了検査前後施工位置、写真、納品、実測精算・完成図書・保証対象

数量が増える場合だけでなく、想定より少なかった場合や、補修方法を変更した場合も理由を記録します。変更承認については、追加工事・実数清算・数量変更の承認方法も参照してください。

 

施工中の雨・風・仮防水を確認する

既存屋根材を撤去する工事では、日ごとの施工範囲、雨天前の閉塞状態、仮防水、シート養生、資材と廃材の飛散対策を施工計画へ反映します。

  • 一日に撤去・復旧する施工区画を決めているか
  • 雨天前に屋根面を閉じる手順を確認しているか
  • 仮防水や養生の材料・固定方法を確認しているか
  • 強風時の作業中止・資材固定方法を確認しているか
  • 雨水侵入が確認された場合の連絡経路を決めているか
  • 工程変更を全体・月間・週間工程へ反映するか

雨天時の仮防水・養生を確認します。作業基準は、屋根形状、材料、施工方法、現場条件に応じて施工会社の施工計画・安全計画で確認します。

大規模修繕の全体・月間・週間工程の組み方も確認してください。

 

古い屋根材は石綿事前調査を確認する

建築物の改修工事では、工事対象部分の建材について石綿含有の有無を事前に調査します。屋根材を撤去、切断、加工する場合は、既存材の製品情報、施工年代、改修履歴を確認します。

石綿事前調査の対象・結果を確認します。古い屋根材という理由だけで含有を断定せず、書面調査、目視調査、必要に応じた分析または含有を前提とする対応を資格者へ確認します。

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確認項目管理組合・オーナーが確認すること工事資料への反映
調査対象撤去・切断・加工する屋根材や下地の範囲対象区画・建材一覧
調査者調査資格と担当者調査者情報
調査結果書面、目視、分析の結果調査結果報告書
工事方法撤去、養生、搬出、処分の方法施工計画・作業記録
報告・掲示行政等への報告対象と現場掲示報告控え・掲示写真

 

屋根工事と確認申請の関係を確認する

屋根葺き材だけの改修やカバー工法が、建築基準法上の「大規模の修繕・模様替え」に該当しない例として扱われる場合があります。一方、下地や主要構造部へ及ぶ改修、工事範囲、建物規模、用途、重量変更等によって個別確認が必要です。

  • 屋根葺き材だけの改修か
  • 下地や主要構造部まで改修するか
  • 改修範囲は建物全体のどこまでか
  • 屋根重量や構造条件に変更があるか
  • 建物規模、用途、地域による条件があるか
  • 建築士、確認検査機関、行政へ確認したか

本記事内で法的判断を完結させず、大規模修繕で確認申請が必要になるケース大規模修繕と大規模模様替えの違いも参照してください。

 

屋根工事の施工工程

図面・修繕履歴・漏水履歴の確認
現況調査・石綿事前調査
工事範囲・工法・仮設計画の決定
外周足場・屋根上安全設備の設置
施工前撮影・既存材撤去・開放
下葺き・下地確認・追加範囲承認
下地・屋根材・板金・雨樋施工
自主検査・完成検査・是正
足場解体前確認・数量確定・保証引渡し

施工工程は、採用工法、屋根材、天候、仮設条件によって変わります。屋根区画ごとの施工日、開放範囲、仮防水、検査日を工程表と台帳へ反映します。

 

施工中に残す写真

施工写真は屋根全景だけでなく、区画番号と工程が分かる状態で残します。写真を保存するだけではなく、屋根伏図、数量表、検査記録と対応させます。

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撮影段階主な撮影対象記録する情報使用する場面
施工前屋根全景、屋根材、棟、谷、端部、雨樋区画番号、日付、撮影方向既存状態・工事範囲確認
撤去・開放後下葺き、下地、固定部、既存層開放範囲、状態、確認者工法・数量変更
下地補修補修前、補修中、補修後材料、範囲、施工日閉塞前検査
屋根材・板金施工固定部、重なり、棟、谷、軒先材料、施工区画、工程完成図書・検査
完成・是正完成面、端部、雨樋、是正前後検査結果、是正番号足場解体・保証・点検

 

完成検査・足場解体前に確認すること

足場解体前に屋根端部・雨樋・取り合いを検査します。屋根面だけでなく、足場から確認しやすい軒先、けらば、雨樋、外壁取り合い、下屋を現地と台帳で照合します。

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検査対象完成検査足場解体前確認記録
屋根面施工範囲、傷、変形、固定、仕上がり未施工・是正の有無屋根区画・完成写真
棟・谷板金、継ぎ目、固定、排水端部・清掃・是正延長・位置番号
軒先・けらば板金、下地、納まり足場から端部を近接確認立面・足場区画
外壁・設備取り合い雨押え、シーリング、設備周辺外壁工事との境界を確認詳細写真・工種区分
雨樋・排水固定、継ぎ目、勾配、清掃集水器・竪樋との接続排水系統番号
数量・保証確定数量、施工記録、対象外足場撤去後に再接近する項目がないか完成図書・保証資料

 

屋根工事の保証で確認すること

保証対象と既存・未施工部分を分けます。屋根全体が一括して保証されるのか、実際に施工した屋根材、塗装、板金、雨樋、下地補修等だけが対象なのかを確認します。

  • 屋根材の材料保証と施工保証を分けているか
  • 塗装、板金、雨樋、下地補修の対象を確認したか
  • 既存屋根を残す部分の扱いを確認したか
  • 未施工・対象外区画を屋根伏図へ記載したか
  • 漏水に関する対象部位と免責条件を確認したか
  • 保証開始日、申告窓口、点検条件を確認したか

工事保証・メーカー保証・免責事項の確認も参照してください。

 

ワンリニューアル独自|屋根工事区画台帳

ワンリニューアルでは、屋根工事を「屋根面積○㎡」だけで管理しません。屋根面、棟、谷、軒先、取り合いへ共通番号を付け、仮設足場、下地、工法、数量、施工写真、検査、保証を一つの屋根工事区画台帳で管理します。

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区画番号・部位既存状態・想定工法開放後確認・数量仮設・施工・検査保証・点検
北棟-屋根A面-R012
屋根平面
金属屋根の表面・固定部を確認
表面補修と部分交換を比較
開放位置と下地状態を記録
想定数量から変更理由を登録
屋根上通路と施工日を記録
完成検査結果を登録
施工対象部と既存部を区分
次回点検位置を登録
南棟-谷部V02-03
谷板金
腐食、水跡、詰まりを確認
板金更新範囲を想定
撤去後の下地と延長を確認
確定数量を登録
仮防水、板金施工、排水確認
足場解体前に再検査
板金・下地の対象範囲を記録
清掃・点検条件を登録
東面-軒先E05
軒先・雨樋
端部板金、下地、雨樋固定を確認足場上調査後に補修範囲を確定軒先作業床、雨樋施工、是正を記録屋根端部と雨樋の保証区分を登録
屋根伏図・区画番号
仮設足場・安全設備
見積数量・開放後数量
施工写真・完成検査
保証・定期点検

上表は台帳の記入例であり、実在する建物の屋根状態、工法、数量を示すものではありません。実案件では、屋根伏図、既存仕様、現地調査、開放後確認、契約条件に基づいて登録します。

 

ワンリニューアル独自の匿名管理例

以下は、屋根工事区画台帳の使い方を説明する匿名モデルです。実在する建物の漏水や工事結果を示すものではありません。

勾配屋根と外壁を同時に修繕する計画で、屋根平面、棟、谷、軒先、雨樋を別区画に分けました。当初の見積では屋根材の表面補修と塗装を想定し、下地は試験開放後に確認する条件としました。

外周足場には軒先の作業床、昇降経路、荷揚げ区画を設定し、屋根面には別途、出入口と屋根上安全設備を計画しました。屋根材開放後は、下葺き材、下地、固定部を区画番号付きで撮影し、当初の想定数量と照合しました。

工法や数量を変更する区画は、変更理由、確認者、承認日を台帳へ記録しました。施工後は屋根面だけでなく、棟、谷、軒先、雨樋、外壁取り合いを確認し、足場解体前に是正状況を再確認しました。

完成図書には、契約数量、開放後数量、確定数量、下地写真、施工写真、保証対象、既存・未施工区画を引き継ぎました。

 

大規模修繕の屋根に関するよくある質問

大規模修繕で屋根も工事しますか

屋根材、劣化状態、修繕履歴、外壁工事との取り合い、長期修繕計画を確認して判断します。大規模修繕と同時に施工する場合と、別時期に計画する場合があります。

屋根と屋上防水は何が違いますか

勾配屋根は屋根材、棟、谷、下葺き材、下地等を中心に確認します。陸屋根の屋上防水は、防水層、平場、立上り、ドレン等を中心に確認します。

屋根塗装だけでよい場合はありますか

屋根材、塗膜、固定部、板金、下葺き、下地の状態によって異なります。塗装対象と補修・交換対象を分けて確認します。

カバー工法と葺き替えは何が違いますか

カバー工法は既存屋根を残して新しい屋根層を施工し、葺き替えは既存屋根材を撤去して更新します。重量、下地確認、端部、廃材、保証を比較します。

屋根工事には仮設足場が必要ですか

建物形状、屋根勾配、敷地、工事範囲によって計画が異なります。外壁・屋根を全面的に修繕する場合は、外周足場を施工・検査・是正の作業基盤として検討し、屋根上安全設備は別に確認します。

下地の状態はどのように確認しますか

図面、漏水履歴、室内側の状況、試験開放、既存屋根材の撤去時等に確認します。開放位置と復旧方法を事前に決めます。

足場設置後に追加費用が出ることはありますか

近接調査や開放後に、屋根材、板金、下葺き材、下地等の数量が変わる場合があります。変更位置、数量、工法、理由、承認方法を記録します。

雨の日に屋根工事はできますか

材料、施工工程、屋根形状、降雨状況等によって異なります。施工会社の施工計画と、仮防水、養生、作業中止基準を確認します。

古い屋根材は石綿調査が必要ですか

改修対象となる建材について事前調査を行います。含有の有無は年代だけで断定せず、資格者による調査結果を確認します。

屋根工事に確認申請は必要ですか

屋根葺き材だけの改修か、下地や主要構造部へ及ぶか、建物規模や重量変更等によって異なります。建築士、確認検査機関、行政等へ確認します。

屋根工事には保証がありますか

屋根材、塗装、板金、施工、下地補修等で保証条件が異なる場合があります。施工対象、既存部、対象外、点検条件を確認します。

 

まとめ|屋根材・下地・仮設・検査を区画ごとに管理する

屋根と屋上防水を分けて確認します。

屋根形状と屋根材を確認し、屋根面、棟、谷、軒先、けらば、外壁取り合い、設備、雨樋、下屋へ区画番号を付けます。

表面症状と、開放後に確認する下葺き材・下地を分けます。

部分補修、塗装、カバー、葺き替えを工法名だけで比較せず、既存材、下地、重量、端部、廃材、保証を確認します。

外周足場と屋根上安全設備を分け、軒先、雨樋、屋根端部、外壁取り合いへ再接近できる計画とします。

石綿事前調査、確認申請、構造安全性は資格者や建築士等へ確認します。

想定数量、開放後数量、確定数量を分け、変更理由と承認記録を残します。

施工中は雨天時の仮防水・養生を確認し、下地、屋根材、板金、固定部を位置番号付きで撮影します。

足場解体前に屋根端部、雨樋、取り合い、未施工、是正を確認します。

保証対象と既存・未施工部分を分け、屋根工事区画台帳を次回点検へ引き継ぎます。

ワンリニューアル独自の結論

大規模修繕の屋根工事で重要なのは、塗装、カバー、葺き替えという工法名だけではありません。屋根材、下葺き、下地、棟、谷、雨樋、仮設足場、安全設備、数量、検査を屋根区画ごとに整理することです。

屋根材・下地・仮設・検査を区画ごとに整理します

現在ある屋根伏図、立面図、修繕履歴、漏水履歴、写真、調査報告書、見積書から、屋根面、棟、谷、軒先、雨樋の工事範囲を整理します。

屋根材の表面だけで工法を決めず、全面的な外壁・屋根修繕では、仮設足場を施工・検査・是正の作業基盤として検討します。

石綿、確認申請、構造安全性は資格者・建築士等へ確認し、屋根上作業の安全計画は施工会社の計画書で確認します。漏水原因は屋根だけに限定せず、外壁や設備との取り合いも含めて整理します。

 

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