積立金不足を防ぐための資金計画|長期修繕計画を成功させる方法
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『積立金不足を防ぐための資金計画|長期修繕計画を成功させる方法』
をご紹介させて頂きます!
目次
積立金不足を防ぐための資金計画|長期修繕計画を成功させる方法
多くの管理組合が直面する大きな課題が、「修繕積立金が将来不足するリスク」です。
長期修繕計画に基づいて運営しているにもかかわらず、築20〜30年のどこかで赤字化するケースが非常に多く、次のような声がよく挙がります。
- このままだと積立金が足りないと言われた
- 長期修繕計画を見ても理由が分からない
- どうすれば破綻を回避できるのか知りたい
結論から言うと、積立金不足は“防げる問題”です。
ただし、そのためには正確な資金計画と、現実に即した長期修繕計画が必須です。
本記事では、管理組合が今日から取り組める「積立金不足を防ぐための資金計画」と「長期修繕計画を成功させる方法」を徹底的に解説します。
なぜ積立金不足が起こるのか?資金計画の前提を理解する
資金計画の前に、まず理解すべきは積立金不足が起こる“構造”です。
理由①|新築時の積立金が低く設定されている
新築マンションは販売しやすさを優先し、積立金が低く設定される傾向があります。
結果として、築10〜15年の初回大規模修繕で不足が発覚するケースが多いのです。
理由②|長期修繕計画が現実に合っていない
古い計画では以下のズレが目立ちます。
- 工事周期が実態と違う
- 工事費単価が市場価格より低い
- 物価上昇が反映されていない
理由③|劣化進行と工事費高騰が計画を上回る
特に近年は工事費の上昇が著しく、積立ペースが追いつかないことが急増しています。
積立金不足を“防ぐ”資金計画のつくり方
積立金不足を防ぐには、次の4つの要素を組み合わせた資金計画が必要です。
- ① 適正な積立金額の設定
- ② 工事費の正確な予測
- ③ 収支シミュレーション
- ④ 合意形成のプロセス
順番に説明していきます。
① 適正な積立金額を設定する
適正額の算出方法は?
基本的には、
「将来必要となる修繕費 ÷ 修繕までの年数」
で導きます。
しかし現実には、
- 工事周期ごとの補修範囲
- 劣化進行の速度
- 物価上昇
- 過去の工事履歴
などが絡むため、この単純計算だけでは不十分です。
そのためワンリニューアルでは、実際の建物診断に基づき、
「その物件専用の積立シミュレーション」を作成しています。
適正積立金の“目安”は?
国土交通省のガイドラインでは、専有面積あたりの積立金目安が示されていますが、
現場では以下のような範囲が実務に近いです。
| 築年数 | ㎡あたり積立金の目安 |
|---|---|
| 〜10年 | 120〜180円 |
| 10〜20年 | 180〜250円 |
| 20年以上 | 250〜350円 |
この目安を大きく下回っている場合は、積立不足となる可能性が高いです。
② 工事費を正確に予測する(最新相場に必ず更新)
古い計画は“単価が低すぎる”
例えば、外壁補修が10年前は1㎡あたり4,000円だったものが、
現在では6,000〜8,000円台になることも珍しくありません。
同様に、足場や防水工事も1.3〜1.8倍に高騰しています。
古い単価のまま計画を立てていると、必ず積立不足になります。
工事費は“劣化状況”によって大きく変動する
同じ築年数のマンションでも、以下によって工事費は2〜3割変わります。
- 日当たり・風当たり
- 水はけの良さ
- タイルの種類
- 過去の施工品質
- 塩害・積雪などの地域特性
そのため、建物の実態調査を踏まえない計画は“机上の空論”になります。
③ 収支シミュレーションで“将来の赤字”を見える化する
積立金不足を防ぐには、早い段階で“赤字の発生タイミング”を可視化することが重要です。
収支シミュレーションで見るべきポイント
- 何年後に残高がマイナスになるか
- どのタイミングで値上げが必要か
- どの工事費が不足を招いているか
この可視化ができれば、理事会・住民説明でも非常に説得力が増します。
ワンリニューアルの収支シミュレーション例
- 工事時期と積立残高のグラフ化
- 積立額変更時の将来予測
- 工事仕様変更による費用比較
これにより、“どの選択肢なら破綻しないか”が明確になります。
④ 合意形成を成功させるプロセスをつくる
資金計画が正しくても、住民の合意が得られなければ実行できません。
住民の理解が進まない理由
- 目的がよく分からない
- 金額の根拠が説明されていない
- 資料が難しい(専門用語だらけ)
- 負担増への不安
そこで必要なのが、分かりやすい説明と“数字の根拠”です。
住民説明で必要な5つの要素
- ① 劣化状況の写真
- ② どこにいくら必要かの図解
- ③ 現在の積立金が足りない理由
- ④ 値上げをしない場合のリスク
- ⑤ 値上げ後のメリット(将来赤字の解消)
ワンリニューアルのサポート
ワンリニューアルでは、“住民説明会用のスライド”まで作成しています。
理解促進のスピードが段違いで、合意形成率も高くなります。
積立金不足を防ぐための“長期修繕計画づくりのポイント”
成功する長期修繕計画には共通点があります。
ワンリニューアルが現場で見てきた“成功する計画の条件”をまとめます。
① 建物診断を必ず反映している
診断なしの計画は、ほぼ確実にズレます。
国家資格者の診断を入れることで、
- 本当に必要な工事
- 優先度の低い工事
- 先送りできる工事
が明確になります。
② 工事仕様・範囲を“適正化”している
過剰仕様・過剰補修は積立不足の大きな要因です。
必要な範囲だけに絞れば、工事費は大幅に適正化できます。
③ 複数パターンの工事シナリオを用意する
成功している管理組合は、次のような複数案を比較しています。
- A案:標準仕様
- B案:費用重視
- C案:劣化優先
- D案:将来負担を最小化する案
選択肢があることで、住民の理解と納得が大きく進みます。
④ 5年に1度は計画を見直す
物価上昇・劣化・工事費相場は常に変化します。
5年放置すると、ほぼ確実にズレが生じます。
資金計画と長期修繕計画を“成功”させるための3つの鍵
最後に、積立不足を防ぐうえで最重要となる3つのポイントを紹介します。
鍵①|数字で説明する(感情的反対を減らす)
住民説明で最も効果的なのは、“数字を見せること”です。
グラフや表を用いた説明は、反対派の理解を促し、冷静な議論が可能になります。
鍵②|住民に“選択肢”を提示する
値上げ案を1つだけ提示すると反発されがちですが、選択肢を提示すると合意が進みます。
例:
- 月額3,000円増なら10年後の赤字解消
- 月額5,000円増なら20年後の工事まで余裕あり
鍵③|第三者の専門家を入れる
管理組合内だけで調整すると対立しやすいテーマです。
第三者の専門家が入ることで、議論は事実ベースとなり、感情論が減ります。
まとめ|積立金不足は“正しい資金計画”で確実に回避できる
積立金不足は、決して避けられない問題ではありません。
適切な資金計画を立て、現実的な長期修繕計画に基づいて運営すれば、
マンションは確実に健全な状態を維持できます。
そのためのポイントは次のとおりです。
- 劣化診断で現状を把握する
- 工事費を最新相場に更新する
- 積立金の適正額を数値で示す
- 収支シミュレーションで未来を可視化する
- 住民説明で合意形成を成功させる
ワンリニューアルでは、これらすべてを専門家がサポートし、
管理組合が「未来の赤字」を未然に防ぐための仕組みづくりに取り組んでいます。
町田市相模原市の大規模修繕専門店ワンリニューアルでは、
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