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大規模修繕前の劣化診断とは?|赤外線調査・中性化試験で劣化を見極める

2025.10.27 (Mon) 更新

町田市・相模原市のオーナーの皆様、こんにちは! マンション/アパートの事なら ワンリニューアル☆

 

大規模修繕前の劣化診断イメージ

 

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今回は

【2026年版】大規模修繕前の劣化診断とは?|赤外線調査・中性化試験で劣化を見極める

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結論: 劣化診断は、「どこを・どの工法で・どれだけ直すか」を根拠データで決めるための調査です。
赤外線調査は外壁タイルの浮き、中性化試験は鉄筋腐食リスクを見極め、 過剰工事や見積のブレを防ぐことが目的です。

大規模修繕を成功させるうえで重要なのは「正確な劣化診断」です。
見た目がきれいでも、内部では鉄筋の腐食やコンクリートの中性化が進行していることがあります。

「前回から10年以上経ったけど、もうやるべき?」「どこまで傷んでいるか分からない」──そんな不安を抱えるオーナー様・管理組合は少なくありません。
本記事では、赤外線調査・中性化試験などの非破壊検査で劣化を“可視化”する方法を解説し、 調査報告書の見方や修繕計画への反映まで、わかりやすくまとめます。


劣化診断の目的と実施タイミング

● 劣化診断の目的

  • 建物の現状を正確に把握する(内部劣化:鉄筋腐食・空隙・漏水経路の把握)
  • 修繕の必要性と優先順位を決める(どこを・どの程度・どんな方法で直すか)
  • 見積精度を高める(過剰・過少な見積を防ぎ、比較の軸を作る)

● 実施タイミング

目安は築10〜15年ごと。タイル浮き・ひび割れ・雨漏りなどの兆候がある場合は、早めの診断が推奨されます。

● 実施主体

管理組合・オーナーが依頼し、建築士・劣化診断技術者など専門家が調査を行います。
診断結果は「劣化調査報告書」としてまとめられ、修繕計画の基礎資料になります。

📌 ポイント
劣化診断は“治療”ではなく“健康診断”です。早期発見で重症化を防ぎ、結果的に修繕費を抑えられる可能性があります。

劣化の主な種類と発生原因

建物の劣化は、外観だけでなく構造内部でも進行します。代表的な劣化症状を整理します。

劣化現象主な原因放置リスク
クラック(ひび割れ)乾燥収縮・地震・温度差・凍結膨張雨水浸入→鉄筋腐食→漏水・爆裂
タイル浮き・剥離接着劣化・下地劣化・水分侵入剥落事故・補修範囲拡大
中性化CO₂侵入(保護性能低下・ひび割れ)鉄筋腐食→爆裂・剥落・耐久性低下
防水層劣化紫外線・経年・施工不良・排水不良漏水・内部結露・カビ・設備損傷

外観に小さなクラックがあるだけでも、内部で腐食が進んでいるケースがあります。
目視だけでは不十分なため、赤外線・非破壊検査などの科学的調査が有効です。


赤外線調査でわかる「見えない浮き」

● 赤外線調査とは

外壁の温度分布を赤外線カメラで撮影し、タイルやモルタルの浮き・剥離を可視化する非破壊検査です。
浮いた部分は熱伝導率が低く、周囲と温度が異なるため、画像上で識別できます。

● メリット

  • 非接触・短時間で広範囲を調査できる
  • 高所でも足場不要で対応可能(ドローン調査に対応するケースも)
  • 客観的データとして保存でき、経年比較もしやすい

● 注意点

  • 天候・日射条件で精度が変わる(条件が合う日を選定)
  • 確定には打診調査など併用が理想

● 費用目安

1㎡あたり 300〜600円程度(規模・条件により変動)

よくある誤解:赤外線だけで「確定診断」できるわけではありません。
温度差の出方は条件に左右されるため、必要に応じて打診調査などと組み合わせると精度が上がります。

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中性化試験と鉄筋腐食の関係

● 中性化とは

コンクリートは本来アルカリ性(pH12〜13)ですが、空気中のCO₂が侵入すると中性化が進行します。
中性化が鉄筋に到達すると防錆機能が失われ、錆・爆裂・剥落の原因になります。

● 試験方法

  • コンクリートを少量採取
  • フェノールフタレイン溶液を吹き付け
  • アルカリ性は赤色、中性化部分は無色
  • 中性化深さを測定し、鉄筋位置(かぶり厚)と比較

● 判定の考え方

中性化深さ < かぶり厚 → リスク低
中性化深さ ≧ かぶり厚 → 鉄筋腐食リスクが高い

● 費用目安

1箇所あたり 5,000〜8,000円程度(採取・分析含む)

よくある誤解:築年数だけで中性化リスクは判断できません。
かぶり厚やひび割れ状況で進行度が変わるため、試験結果で優先順位を決めるのが安全です。


非破壊検査・付帯調査

劣化診断は、赤外線・中性化以外の調査を組み合わせると精度が高まります。

  • 打診調査:タイルやモルタルの浮きを打音で確認
  • 鉄筋探査:鉄筋位置とかぶり厚を測定(中性化リスク把握に有効)
  • 塩分濃度試験:海沿い物件などで塩害リスクを確認
  • 漏水調査:散水・赤外線・目視を併用して原因箇所を特定

劣化調査報告書の見方と活用法

「劣化調査報告書」は、修繕範囲・工法・見積比較の判断基準になります。

● 報告書で必ず確認するポイント(チェックリスト)

  • 部位別の劣化範囲(面積・数量)が明記されているか
  • 写真・図面で場所が特定できるか(再現性)
  • 赤外線・中性化など調査条件と結果が整理されているか
  • 優先度(緊急・短期・中長期)が示されているか
  • 補修提案が“過剰”または“不足”になっていないか

ワンリニューアルでは、写真付きでわかりやすい資料化を行い、必要に応じて修繕計画へ落とし込みまでサポートします。


劣化診断の費用相場と進め方

  • 30〜50戸:外壁・屋上・バルコニー中心 約30〜50万円
  • 50〜100戸:赤外線+中性化を含む 約60〜100万円
  • 100戸以上:複合調査 100万円〜150万円前後

調査期間は1〜2週間が目安。結果をもとに、修繕範囲・工法・概算予算を固め、住民説明へ進みます。
「本当に必要な工事だけを見極める」ことで、結果的にコスト最適化につながります。


まとめ

大規模修繕の品質を決めるのは「工事」だけではなく、劣化診断の精度です。
赤外線調査・中性化試験などの科学的データに基づく判断は、無駄のない修繕の第一歩になります。

まずは「診断」から。建物の未来と資産価値を守るために、早めに現状を把握しておきましょう。

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