大規模修繕の塗装工事とは?外壁・鉄部・共用部の塗装範囲と見積の確認ポイント

『大規模修繕の塗装工事とは?外壁・鉄部・共用部の塗装範囲と見積の確認ポイント』
をご紹介させて頂きます!
マンションの大規模修繕では、外壁だけでなく、手すりや扉などの鉄部、共用廊下・階段の壁や天井などにも塗装工事を行います。
ただし、すべての場所を同じ塗料・同じ方法で塗るわけではありません。
塗装する場所や既存下地の状態、必要な性能などを確認し、下地補修を行ったうえで、それぞれの場所に合った塗装仕様を決めます。
この記事では、大規模修繕における塗装工事について、塗装範囲、場所ごとの違い、下地補修、塗装仕様、費用、見積で確認したいポイントを管理組合・理事会・修繕委員会向けに整理します。
塗装工事というと、建物の色を塗り直し、見た目をきれいにする工事をイメージしやすいかもしれません。
しかし、大規模修繕における塗装の役割は美観だけではありません。
一方で、塗装を行えばすべての劣化が直るわけではありません。
ひび割れ、浮き、サビ、塗膜の剥がれなどがある場合は、その状態に必要な補修や下地処理を行ったうえで塗装します。
塗装工事は、大きく「外壁」「鉄部」「共用部」の3つに分けて考えると分かりやすくなります。
塗装仕上げの外壁、柱、梁、軒裏などは、大規模修繕で塗装対象になる代表的な部分です。
既存仕上げの種類や劣化状態を確認し、ひび割れなどがあれば必要な下地補修を行ったうえで塗装します。
No.513では外壁塗装の全体像までとし、塗料仕様や外壁下地などの詳細は既存の外壁塗装記事で確認します。
マンションには、手すり、鉄骨階段、扉、メーターボックスなど、多くの鉄製・金属製部分があります。
鉄部では、表面の塗膜が劣化するとサビが発生し、状態によっては腐食へ進む可能性があります。
↓
サビの発生
↓
腐食の進行
そのため、鉄部塗装では表面を塗るだけでなく、サビや既存塗膜の状態を確認し、必要な下地処理や防錆処理を行います。
共用廊下や階段では、壁、天井、柱などが塗装対象になる場合があります。
外壁とは下地や使用環境が異なるため、共用部の状態に適した仕様を確認します。
このように、「塗装工事」という同じ名称でも施工内容は同一ではありません。
見積では、外壁・鉄部・共用部をまとめて総額だけを見るのではなく、それぞれの場所にどのような仕様が設定されているかを確認します。
塗装は表面を仕上げる工事ですが、その下にある部分の状態が悪ければ、仕上げだけを新しくしても根本的な問題が残る場合があります。
ひび割れ・浮き・欠損など
サビ・旧塗膜の劣化・剥がれなど
塗膜の剥がれ・汚れ・下地劣化など
見積では、塗装工事だけでなく、必要な下地補修がどこまで含まれているかを確認します。
塗料には多くの種類がありますが、管理組合がメーカーや製品名をすべて比較し、専門的に選定する必要はありません。
重要なのは、「なぜこの場所にこの仕様を使うのか」という根拠が説明されていることです。
塗装工事では「3回塗り」という表現を目にすることがあります。
ただし、すべての場所・すべての塗料が必ず同じ回数になるわけではありません。
・中塗り
・上塗り
・鉄部のさび止め
・使用材料に定められた施工仕様
「回数が多ければ良い」と判断するのではなく、使用する材料と下地に合った工程になっているかを確認します。
塗装見積を見る際に「1㎡あたりの単価」だけを比較すると、実際の工事内容の違いを把握できない場合があります。
見積金額に差がある場合は、単価だけを見るのではなく、この条件のどこが違うのかを確認します。
外壁・鉄部・共用部のどこまで塗装するか
何㎡・何m・何枚・何箇所を施工するか
どの材料・工程で施工するか
塗装前に何を補修・処理するか
周辺工事との範囲をどう分けるか
足場条件や仮設範囲がどう反映されているか
漫画でも整理している通り、塗装工事の見積は「合計金額」だけを見るのではなく、その中に何が含まれているかを確認することが重要です。
塗装する場所によって、数量の表し方は異なります。
見積に「一式」という表現があること自体が問題というわけではありません。
ただし、複数社を比較したり工事内容を確認したりできるように、塗装する範囲や数量の根拠を確認できる状態が望ましいといえます。
塗装する表面の周辺に別の劣化がある場合は、塗装以外の工事が必要になることがあります。
たとえば、外壁にひび割れやタイルの浮きがある場合は、塗装だけを行うのではなく、必要な補修との関係を確認します。
また、シーリングや防水などと施工範囲・施工順序が重なる場合もあるため、「塗装工事に何が含まれているか」を整理して見積を見ることが重要です。
管理組合・理事会・修繕委員会が、塗料メーカーや塗装技術を施工会社と同じレベルで判断する必要はありません。
確認したいのは、塗装範囲・数量・仕様・下地補修の根拠がつながっているかです。
「この数量はどの図面・実測値から算出していますか?」
「塗装前に必要な下地補修はどこまで含まれていますか?」
「鉄部のサビ処理はどの工程に含まれていますか?」
「外壁・鉄部・共用部で使用する仕様はどう違いますか?」
大規模修繕の塗装工事では、金額だけではなく、塗装範囲・数量・下地状態・仕様を確認することが重要です。
ワンリニューアルでは、建物の状態を確認したうえで、必要な塗装範囲や見積内容についてご相談いただけます。
大規模修繕の塗装工事は、「外壁を塗り直す工事」だけではありません。
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下地・劣化状態を確認
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必要な補修を行う
↓
場所に合った仕様で塗装
↓
完了時に仕上がりを確認
管理組合が塗装材料や施工技術を専門的に判断する必要はありません。
重要なのは、どこを・どのくらい・どの仕様で塗装し、その前に何を補修するのかが確認できる状態にすることです。
「どこまで塗装するのか分からない」
「見積ごとに数量や仕様が違う」
「下地補修がどこまで含まれているのか確認したい」
といった場合は、建物の状態と見積内容を整理して確認することが重要です。
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