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50~70戸マンションの大規模修繕とは?管理組合が最初に確認すべき費用・工事内容・進め方

時期・周期・進め方 2026.08.21 (Fri) 更新

50~70戸マンションの大規模修繕とは?管理組合が最初に確認すべき費用・工事内容・進め方

今回は

『50~70戸マンションの大規模修繕とは?管理組合が最初に確認すべき費用・工事内容・進め方』

をご紹介させて頂きます!

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マンションの大規模修繕を調べるとき、「60戸ならどのくらいの工事になる?」「50戸と80戸では何が違う?」と、まず戸数から考える方は多いでしょう。大規模修繕は戸数だけで工事費や工事内容が決まるわけではありません。ただし、戸数は自分のマンション規模を把握する分かりやすい入口です。本記事では、50戸未満・50~70戸・71~100戸に分け、費用の見え方、見積、足場、設備、住民対応などの違いを整理します。

最初に確認したいこと
「50戸未満・50~70戸・71~100戸」は、マンションの規模を比較しやすくするための本記事上の区分です。法令や国土交通省が定める公的な戸数区分ではありません。また、大規模修繕に「○戸以上なら必要」という一律の戸数基準もありません。

大規模修繕が何戸から必要なのかを確認したい場合は、大規模修繕は何戸から必要?戸数だけでは決まらない判断基準で詳しく整理しています。

 

結論|大規模修繕は戸数だけでは決まらないが、戸数別に見ると確認ポイントが分かりやすい

結論:戸数はマンション規模を見る一つの判断材料です。50戸未満、50~70戸、71~100戸では、共通仮設など固定的な費用の見え方、住民への連絡、見積数量、設備、施工会社に求める現場体制などで確認項目が変わりやすくなります。

一方で、同じ60戸のマンションでも建物条件は同じではありません。実際の工事費や施工難易度を考えるときは、戸数に加えて次の情報を確認します。

延床面積・外壁面積塗装、防水、シーリング、補修などの施工数量を考える材料になります。
階数・建物形状足場の組み方、搬入、作業動線などの仮設条件に関係します。
設備・駐車場給排水設備やエレベーター、機械式駐車場など、建築工事以外の検討項目もあります。
工事範囲・劣化状況今回どこまで修繕するのかによって、見積数量や工事項目が変わります。

「戸数は入口、実際の判断は建物条件で行う」と考えると、自分のマンションと他物件を比較しやすくなります。

 

50戸未満・50~70戸・71~100戸で何が変わる?

まずは3つの戸数帯で、大規模修繕の確認ポイントを横断的に比較します。

※👉横にスクロールできます

比較項目
50戸未満
50~70戸
71~100戸
費用
総額だけでなく、固定的な仮設・管理費用の影響も確認
戸数と施工数量を分け、建物条件ごとに確認
施工数量や設備範囲が広がっていないか確認
見積
一戸当たりだけで判断しない
数量・仕様・足場条件をそろえて比較
工事項目と数量の増加を分けて確認
住民対応
判断理由と負担の説明を整理
工事説明・質問受付・周知方法を整理
連絡対象や生活動線への影響を計画的に整理
設備
設置設備の種類を個別確認
建築工事と設備更新を同時に行うか確認
設備数・更新範囲・工程への影響を確認
現場管理
足場・敷地・搬入条件を確認
工事範囲に合った管理体制か確認
複数工種と住民動線を管理できる体制か確認
戸数が増えるほど工事費が必ず高くなるわけでも、1戸当たりの負担が必ず安くなるわけでもありません。戸数と施工数量を切り分けて確認することが重要です。

 

戸数と延床面積はどちらを重視する?

結論として、両方を確認します。ただし役割が違います。戸数は管理規模や区分所有者への説明範囲を把握する入口です。一方、延床面積や外壁面積は、実際の工事数量を考えるうえで重要な材料になります。

戸数

規模把握の入口

区分所有者数、住民周知、戸当たり負担の見え方などを確認します。

延床面積・外壁面積

施工数量の確認材料

外壁、塗装、防水、シーリングなどの数量を見るときに確認します。

階数・設備・現場条件

施工条件の確認材料

足場、搬入、設備更新、敷地条件、住民動線などを確認します。

たとえば同じ60戸でも、5階建てで敷地に余裕がある建物と、10階建てで敷地が狭く機械式駐車場を備える建物では、仮設や設備、施工管理の条件が変わります。

 

50戸未満のマンションで確認したいこと

50戸未満では、「戸数が少ないから工事規模も小さい」と先に判断しないことが重要です。外壁面積、階数、足場、設備、工事範囲によって必要な修繕は変わります。

固定的な費用を見る現場事務所、仮設設備、現場管理など、施工数量だけでは決まらない項目を確認します。
修繕範囲を削りすぎない戸当たり負担だけを見て、本来必要な工事が外れていないか確認します。
次回修繕まで考える今回の修繕積立金残高だけでなく、長期修繕計画と次回以降の工事も確認します。

20~50戸前後の考え方は、中規模修繕とは?20戸~50戸マンションの費用・工事範囲・大規模修繕との違いも参考になります。

 

50~70戸マンションで確認したいこと

50~70戸では、戸数だけで概算金額を求めるより、費用・見積・修繕積立金・工事範囲・設備・住民対応を一度同じ画面に並べることが重要です。

費用と見積総額だけでなく、数量・仕様・足場・諸経費など、見積条件をそろえて比較します。
修繕積立金現在残高だけでなく、長期修繕計画と次回以降の支出も確認します。
工事範囲と設備外壁・防水などの建築工事と、設備更新を同時に行うか整理します。
住民対応工事説明会、質問受付、バルコニー使用制限、車両・動線などの周知方法を整理します。

この戸数帯でも、「60戸だから○○万円」という判断はできません。まず延床面積、階数、外壁面積、設備、敷地、修繕履歴をそろえてから見積内容を確認します。

50戸そのものの工事範囲や進め方を確認したい場合は、50戸マンションの大規模修繕|費用・工事範囲・進め方の確認ポイントへ進んでください。

 

71~100戸マンションで確認したいこと

71~100戸でも基本的な判断軸は同じですが、工事項目や設備、居住者への連絡対象が増える場合があるため、施工会社の現場体制と工程管理をより具体的に確認します。

施工体制

複数工種が重なる期間に、現場管理と品質確認をどのように行うか確認します。

住民連絡

掲示、配布、説明会、質問受付など、情報を行き渡らせる方法を整理します。

設備・工程

建築工事と設備更新が重なる場合は、工程や生活への影響も確認します。

なお、本記事では一般的な50~100戸程度の分譲マンションを主対象としており、超高層マンションは同じ戸数帯として単純比較しません。階数、工法、設備などの条件差が大きいためです。

 

同じ戸数でも見積が変わる8つの条件

戸数が同じでも見積金額が異なる理由を確認するときは、次の8項目を順番に見ます。

延床面積建物全体の規模を確認します。
階数高さによる足場や搬入条件を確認します。
建物形状凹凸、棟構成、バルコニーなどによる施工範囲の違いを確認します。
足場条件敷地、道路、隣地、資材搬入、仮設ヤードを確認します。
劣化状況下地補修などの数量がどの程度見込まれているか確認します。
設備給排水、エレベーター、駐車設備などの更新有無を確認します。
敷地・住民動線工事車両や居住者の通行をどのように分けるか確認します。
今回の工事範囲外壁、防水、鉄部、設備などのどこまでを今回施工するか確認します。
固定的な費用に関係する要素

現場事務所、仮設設備、現場運営・管理など、戸数や施工面積だけに比例しない費用があります。

施工数量に関係する要素

外壁、塗装、防水、シーリング、下地補修などは、施工面積や実数量による影響を受けます。

※実際の見積書での費目区分や計上方法は、契約・施工条件によって異なります。

戸数だけでは、自分のマンションの修繕規模は判断できません

50~70戸程度でも、階数、延床面積、外壁、設備、足場、敷地条件によって必要な工事は変わります。長期修繕計画、修繕履歴、現在の見積書などをそろえると、今回確認すべき工事範囲を整理しやすくなります。

 

戸数・建物条件比較シートで自分のマンションを整理する

戸数だけで比較しないために、「戸数・建物条件比較シート」の考え方で条件を並べてみます。以下は確認方法を説明するための架空モデルであり、実在する施工事例や費用事例ではありません。

※👉横にスクロールできます

比較項目
40戸の例
60戸の例
85戸の例
階数
5階
10階
7階
敷地条件
比較的余裕あり
狭く搬入制約あり
標準的
設備
基本設備中心
機械式駐車場あり
複数設備あり
今回の確認点
固定費と修繕範囲
階数・足場・搬入・設備
施工数量・住民対応・工程

この例では、85戸の建物より60戸の建物の方が階数が高く、敷地が狭く、機械式駐車場もあります。そのため、戸数の多い85戸の建物の方が必ず工事費や施工難易度が高いとは判断できません。

「戸数・建物条件比較シート358」の目的は「60戸ならいくら」を出すことではありません。
同じ戸数でも、建物条件のどこが違うのかを確認できる状態にすることが目的です。
自分のマンションでそろえたい情報
建物情報戸数・階数・棟数・延床面積・外壁・設備
修繕情報前回工事・修繕履歴・今回予定工事・建物状態
現場条件足場・搬入・敷地・駐車場・住民動線
資金情報長期修繕計画・修繕積立金残高・今回予算・見積

 

マンション大規模修繕の戸数に関するよくある質問

戸数別の考え方についてよくある質問
質問1|マンションは何戸以上なら大規模修繕が必要ですか?

「○戸以上なら大規模修繕が必要」という一律の戸数基準では決まりません。戸数は建物規模を見る一つの判断材料です。建物状態、工事範囲、階数、足場、修繕履歴、資金計画などを確認して、今回必要な修繕範囲を整理します。

質問2|戸数が多いマンションほど大規模修繕費用は高くなりますか?

戸数だけでは判断できません。戸数が多くても建物が低層で施工条件が比較的単純な場合もあれば、戸数が少なくても高層で外壁面積が大きく、足場や設備の条件が複雑な場合もあります。延床面積、工事範囲、階数、設備などを併せて確認します。

質問3|戸数が多いほど1戸当たりの負担は安くなりますか?

共通仮設や現場運営など固定的な費用が複数戸へ分散される場合はありますが、戸数が増えることで施工面積や設備、工事項目が増える場合もあります。そのため、戸数が多いほど戸当たり負担が必ず低くなるとは判断せず、見積条件を確認します。

質問4|50~70戸マンションでは何を確認すればよいですか?

費用、見積、修繕積立金、工事範囲、足場、設備、住民対応を整理します。特に「60戸だから○○万円」と考えるのではなく、延床面積、階数、外壁面積、設備、敷地条件をそろえ、見積数量や仕様と照合することが重要です。

質問5|戸数と延床面積ではどちらを見ればよいですか?

両方を確認します。戸数はマンション規模、区分所有者数、負担の見え方などを把握する入口です。延床面積や外壁面積は工事数量を考える材料になります。さらに階数、設備、足場、工事範囲を加えて判断します。

質問6|100戸を超えるマンションも同じ考え方ですか?

戸数だけで判断しないという基本的な考え方は共通します。ただし、戸数・階数・設備・棟数などが大きくなるほど建物ごとの条件差も確認する必要があります。本記事では、一般的な50~100戸程度の分譲マンションを主な比較対象としています。

 

まとめ|戸数を入口にし、建物条件をそろえて次の判断へ進む

マンション大規模修繕を戸数別に見ると、自分のマンションで何を確認すべきか整理しやすくなります。しかし、戸数だけでは工事費や工事内容は決まりません。

判断の順序
戸数を確認する → 延床面積・階数を確認する → 長期修繕計画と修繕履歴を見る → 今回の工事範囲を整理する → 足場・設備・敷地条件を確認する → 修繕積立金と見積条件を確認する

最終的には「うちは60戸だからいくらか」ではなく、「60戸で、延床面積・階数・設備・足場・工事範囲がこの条件だから、見積のここを確認する」という状態を目指します。

次に確認したい内容から選ぶ
公的資料も併せて確認しましょう
長期修繕計画や修繕積立金を検討するときは、国土交通省が公表する「長期修繕計画作成ガイドライン・同コメント」「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」「マンションの大規模修繕工事に関する実態調査」なども参考にしながら、自分のマンションの最新の長期修繕計画、修繕履歴、建物状態、見積書を確認してください。
戸数ではなく、あなたのマンションの条件で大規模修繕を整理する

50~70戸前後を含め、同じ戸数でも建物状態や工事条件は異なります。長期修繕計画、建物状態、見積条件、工事範囲を整理したうえで、自分のマンションに必要な修繕を確認していきましょう。

 

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