大規模修繕の防水工事の見積はどこを見る?数量・単価・仕様の確認ポイント

『大規模修繕の防水工事の見積はどこを見る?数量・単価・仕様の確認ポイント』
をご紹介させて頂きます!
防水工事の見積を複数社から取得すると、総額が近くても、数量・単価・工法・下地処理などの中身が異なることがあります。
そのため、単純に「一番安い会社」を選ぶだけでは、同じ条件を比較しているとは限りません。
本記事では、防水工事の見積で確認したい数量、単価、仕様、別途項目、保証などを整理し、管理組合が比較する際のポイントを解説します。

※防水工事の見積内容や単価は、施工範囲、工法、下地状態、使用材料、既存防水層、建物条件などによって異なります。単価だけでなく見積条件全体を確認してください。
目次
防水工事の見積は総額だけ見ればよい?
防水工事の見積は、総額だけでは正確に比較できません。施工範囲、数量、単価、工法、下地補修、使用材料、保証などの条件が同じか確認する必要があります。
たとえば、3社から次の見積が出たとします。
A社:400万円
B社:390万円
C社:350万円
総額だけを見ると、C社が最も安く見えます。
しかし、C社だけ、
- 施工面積が少ない
- 立ち上がりを含んでいない
- 下地補修が別途
- 使用材料の仕様が異なる
- 既存防水撤去が除外
- 保証条件が短い
といった条件であれば、同じ工事を比較しているとはいえません。
防水工事では「総額差」より先に、「何をどこまで施工する見積なのか」を確認することが重要です。
防水工事の見積で最初に確認したい3項目
防水工事の見積を比較するときは、まず「数量」「単価」「仕様」の3項目をそろえて確認します。
何㎡・何m・何箇所を施工する見積なのか確認します。
1㎡あたり等の単価と、その中に何が含まれているかを確認します。
工法、材料、下地処理、仕上げ、トップコート等の施工内容を確認します。
この3項目をそろえたうえで、
- 一式表記
- 別途・除外項目
- 保証
- 提出資料
まで確認すると、各社の条件差が整理しやすくなります。
①数量は同じ条件になっている?
防水工事の数量は、施工する面積・長さ・箇所数などを確認します。数量が異なる場合は、施工範囲そのものが違っていないか確認することが重要です。
防水工事では、たとえば、
- 屋上平場
- 立ち上がり
- 側溝
- 端部
- 設備基礎
- ドレン周辺
- ルーフバルコニー
などをどこまで含めるかによって数量が変わります。
たとえば、
A社:500㎡
B社:420㎡
となっている場合、単純にA社の数量が多い、B社の数量が少ないとは判断できません。
確認すべきなのは、
- どこからどこまでを測ったか
- 立ち上がりを含むか
- 設備基礎を含むか
- 側溝を含むか
- 除外箇所があるか
です。
数量が違えば、同じ単価でも総額は変わるため、まず施工範囲をそろえて比較します。
②単価には何が含まれている?
防水工事の単価は、1㎡あたりの金額だけでなく、下地処理、材料、施工工程、仕上げなど何が含まれているかを確認します。
単価の中に含まれる可能性がある項目は、
- 防水材料
- 施工人件費
- 下地処理
- プライマー
- トップコート
- 端部処理
- 養生
- 施工工程
- 清掃
などです。
たとえば、
A社:7,000円/㎡
下地処理・トップコート別途
B社:8,000円/㎡
下地処理・トップコート込み
であれば、A社の単価が安く見えても、最終的な工事費は逆転する可能性があります。
「単価が安い=お得」とは限らないため、単価の中身まで確認します。
③仕様・工法は同じ?
同じ「防水工事」でも、工法、使用材料、下地処理、トップコートなどの仕様が違えば、価格や施工内容も変わります。
確認したい主な内容は、
- ウレタン防水かシート防水か
- 具体的な施工方法
- 使用材料
- メーカー
- 製品名
- 施工仕様
- 仕上げ方法
- トップコート
- 下地処理
です。
たとえば、同じ「ウレタン防水」であっても、密着工法と通気緩衝工法では施工内容が異なります。
シート防水でも、シートの種類や固定方法が異なれば条件は同じではありません。
工法名だけではなく、使用材料と施工仕様までそろえて比較することが重要です。
防水工事の見積で確認したい下地補修
防水工事では、防水材を施工する前の下地補修が重要です。見積に補修範囲・方法・費用が含まれているかを確認します。
確認したい主な項目は、
- ひび割れ補修
- 浮き
- 欠損
- 不陸調整
- 既存防水層の処理
- 清掃
- 水分・含水への対応
などです。
施工会社によって、
- 防水工事の単価に含める
- 下地補修として別項目にする
- 工事開始後に実測精算する
- 別途工事とする
など扱いが異なる場合があります。
見積総額が安くても、下地補修がほとんど別途になっていれば、工事開始後に追加費用が発生する可能性があります。
「一式」表記はどこまで確認する?
防水工事の「一式」表記が直ちに問題とは限りませんが、施工範囲、工法、数量、使用材料など、何が含まれている一式なのかを確認することが重要です。
施工会社へ、次のように確認します。
- この一式に何が含まれていますか?
- 数量はどの範囲ですか?
- 下地補修は含まれますか?
- 端部処理は含まれますか?
- 既存防水の処理は含まれますか?
- 使用材料は確認できますか?
重要なのは、一式という表記をなくすことではありません。
「その一式が何を意味しているのか」を管理組合が説明できる状態にすることです。
「別途」「除外」項目を確認する
防水工事の見積では、「別途」「除外」となっている項目を確認し、工事開始後に追加費用となる可能性がある範囲を把握しておきます。
確認したい例としては、
- 下地補修
- 足場
- ドレン改修
- 端部処理
- 既存防水撤去
- 廃材処分
- 追加補修
- 設備移設
などがあります。
安い見積でも、除外項目が多ければ、工事開始後の最終金額が増える可能性があります。
別途・除外項目は一覧化し、「必要になった場合の単価や精算方法」まで確認すると比較しやすくなります。

※防水工事の見積内容や単価は、施工範囲、工法、下地状態、使用材料、既存防水層、建物条件などによって異なります。単価だけでなく見積条件全体を確認してください。
保証内容は見積・契約前に確認する
防水工事の保証は、「保証○年」という年数だけでなく、保証対象、保証範囲、免責条件、保証書の発行条件まで確認します。
確認したい項目は、
- 保証期間
- 保証対象
- 保証範囲
- 免責事項
- 施工会社保証
- メーカー保証の有無
- 保証書の発行
- 保証開始日
などです。
同じ10年保証でも、対象範囲や免責条件が違えば、同じ保証とはいえません。
保証は「長い・短い」だけでなく、「何が保証されるのか」を確認します。
防水工事の見積を比較する5つのポイント
防水工事の見積は、数量、単価、仕様、別途・除外項目、保証・提出資料の5点を横並びで確認すると比較しやすくなります。
施工面積・施工範囲が各社で一致しているかを図面や数量表で確認します。
7,000円/㎡、8,000円/㎡という数字だけではなく、下地処理やトップコート等を含むか確認します。
材料、工法、下地処理、トップコート、端部処理などの条件差を整理します。
安い見積でも、除外項目が多ければ最終費用が増える可能性があります。
保証書、仕様書、材料資料、工程表、施工写真など、価格以外の説明・記録体制も確認します。
防水工事の見積比較表
複数社の見積は、総額だけでなく、同じ項目を横並びにすると条件差を整理しやすくなります。
※スマートフォンでは表を横にスクロールできます。
| 比較項目 | A社 | B社 | C社 |
|---|---|---|---|
| 施工範囲 | 屋上平場+立上り | 屋上平場のみ | 屋上平場+立上り |
| 数量 | 500㎡ | 420㎡ | 500㎡ |
| 単価 | 8,000円/㎡ | 7,000円/㎡ | 8,500円/㎡ |
| 工法 | ウレタン防水 | ウレタン防水 | シート防水 |
| 防水材・仕様 | 製品名・仕様記載 | 製品名記載なし | 製品名・仕様記載 |
| 下地補修 | 一部含む | 別途 | 項目別記載 |
| トップコート | 含む | 別途 | 仕様内に記載 |
| 端部処理 | 含む | 記載なし | 詳細記載 |
| 別途項目 | 設備移設 | 下地補修・端部 | 設備移設 |
| 保証 | 条件記載あり | 年数のみ | 条件記載あり |
| 提出資料 | 仕様書・材料資料 | 見積書のみ | 仕様書・材料資料・工程表 |
※上記は比較方法を説明するための例です。実際の金額・工法・仕様を示すものではありません。
防水工事は、総額が近くても、数量・単価・工法・下地補修・保証などの内容が異なる場合があります。
「どこが違うのか分からない」「安い見積を選んでよいか不安」「別途工事まで含めて比較したい」という場合は、複数社の見積条件を整理して確認できます。
見積金額が大きく違う場合はどう確認する?
防水工事の見積金額に大きな差がある場合は、数量、工法、仕様、下地補修、別途項目、保証条件を並べて比較し、差額の理由を施工会社へ確認します。
確認する順番は、次のように整理できます。
- 施工範囲
- 数量
- 工法
- 仕様
- 下地補修
- 別途・除外項目
- 保証
たとえばA社とB社で100万円の差があったとしても、
- A社は立ち上がりまで含む
- B社は平場のみ
- A社は下地補修込み
- B社は別途
- A社は保証条件まで明記
- B社は保証年数のみ
であれば、単純にA社が割高とは判断できません。
金額差が大きいときほど、価格交渉を先に行うのではなく、「条件差」を整理することが重要です。
防水工事の見積に関するよくある質問
Q.防水工事の見積では何を確認しますか?
A.施工範囲、数量、単価、工法、下地補修、使用材料、別途項目、保証などを確認します。
Q.防水工事は一番安い見積を選んでもよいですか?
A.総額だけでは判断せず、施工範囲・数量・仕様・下地補修・保証などの条件をそろえて比較することが重要です。
Q.防水工事の単価が会社ごとに違うのはなぜですか?
A.使用材料、工法、下地補修、施工範囲、仕上げ、保証など、単価に含まれる内容が異なる場合があります。
Q.防水工事の「一式」は問題ですか?
A.一式表記だけで問題とはいえませんが、施工範囲や工法、数量、使用材料など、何が含まれているかを確認します。
Q.「別途」と書かれている工事は確認した方がよいですか?
A.はい。工事開始後の追加費用につながる可能性があるため、別途・除外項目の範囲と費用条件を確認します。
Q.防水工事の保証は何を見ればよいですか?
A.保証期間だけでなく、保証対象、免責条件、保証範囲、保証書の発行条件などを確認します。
まとめ|防水工事の見積は「中身をそろえて」比較する
防水工事の見積で重要なのは、「いくら安いか」ではなく、何を、どこまで、どの仕様で施工する金額なのかをそろえて比較することです。
今回のポイントを整理すると、次のとおりです。
- 総額だけで比較しない
- 施工範囲を確認する
- 数量を確認する
- 単価の中身を確認する
- 工法を確認する
- 使用材料を確認する
- 下地補修を確認する
- 一式の内容を確認する
- 別途・除外項目を確認する
- 保証条件を確認する
- 提出資料も確認する
- 同じ条件にそろえて比較する
施工会社ごとに金額が違う場合は、最初に「高い・安い」と評価する必要はありません。
数量、単価、仕様、下地補修、別途項目、保証を横並びにし、その金額差がどこから生じているのかを確認することが重要です。
条件をそろえて比較できれば、理事会や修繕委員会でも、「なぜこの会社の見積を評価したのか」を説明しやすくなります。
防水工事の見積比較で重要なのは、金額だけではなく、施工範囲・数量・単価・仕様・下地補修・別途項目・保証をそろえて確認することです。
施工会社ごとの見積内容を整理し、管理組合として判断したい場合はご相談ください。
町田市相模原市の大規模修繕専門店ワンリニューアルでは、
大規模修繕の悩むオーナー様の不安・疑問を専門ショールームで解説しております。
「大規模修繕の費用を抑えたい」と考えられるオーナー様はぜひ一度お問い合わせください!
さらに大規模修繕について知りたい方は
無料資料 をご覧ください!
ワンリニューアルは建物診断を無料で行っています。
無料建物診断はこちらから






