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なぜ修繕積立金は高くなるのか?物件価値と安全性の観点から専門家が解説

2025.12.16 (Tue) 更新

町田市・相模原市のオーナーの皆様、こんにちは!
マンション/アパートの事なら
ワンリニューアル☆

 

なぜ修繕積立金は高くなるのか?物件価値と安全性の観点から専門家が解説

 

今回は

『なぜ修繕積立金は高くなるのか?物件価値と安全性の観点から専門家が解説』

をご紹介させて頂きます!

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なぜ修繕積立金は高くなるのか?物件価値と安全性の観点から専門家が解説

「また修繕積立金が上がるのか……」

マンションの理事会や総会で、この言葉が出ないことはほとんどありません。 修繕積立金の値上げは、多くの区分所有者にとって“負担増”として受け取られがちです。

しかし専門家の立場から見ると、

修繕積立金が高くなること自体は、必ずしも異常ではありません。

むしろ、適切に見直されていないマンションほど、 将来に大きなリスクを抱えているケースが少なくないのです。

本記事では、

  • なぜ修繕積立金は年々高くなるのか
  • その背景にある構造的な理由
  • 物件価値・安全性とどう関係しているのか

を、専門施工店の実務視点から解説します。

修繕積立金が「高く感じられる」理由

まず整理しておきたいのは、 多くの人が「高くなった」と感じる背景です。

理由① 新築時の金額が低すぎた

多くのマンションでは、新築分譲時の修繕積立金が、 実際に必要な水準より低く設定されています。

これは販売時の負担感を抑えるためで、 決して将来まで十分な金額を想定しているわけではありません。

最初が低いため、後の見直しが「急な値上げ」に見えてしまうのです。

理由② 建物は「古くなるほど」お金がかかる

建物は年数が経つにつれて、

  • 劣化箇所が増える
  • 補修では済まなくなる
  • 更新工事が必要になる

という段階を踏みます。

築10年と築30年では、 必要な修繕内容も金額もまったく異なります。

理由③ 工事費そのものが上昇している

近年、

  • 資材価格の高騰
  • 人手不足による人件費上昇
  • 安全基準の厳格化

により、大規模修繕の工事費は右肩上がりです。

10年前の長期修繕計画をそのまま使っている場合、 現実とのズレが生じるのは当然と言えます。

修繕積立金の値上げは「管理の失敗」なのか?

修繕積立金の値上げが議題になると、

「今までの管理が悪かったのでは?」

という声が上がることがあります。

しかし実務の現場では、

値上げ=失敗ではなく、現実に合わせた修正

であるケースが大半です。

むしろ問題なのは、

  • 値上げを避け続ける
  • 積立不足を放置する

ことです。

これは後に、

  • 高額な一時金
  • 借入による将来負担
  • 工事内容の削減

といった、より大きな問題として跳ね返ってきます。

修繕積立金と「安全性」の関係

修繕積立金の本質的な役割は、 建物の安全性を維持することです。

安全性が低下すると起こること

  • 外壁タイルの落下
  • 雨漏りによる構造部劣化
  • 鉄部の腐食・破断

これらはすべて、 「修繕の先送り」が原因で起こります。

安全対策にかかる費用は、事故が起きてからでは遅いのです。

修繕積立金と「物件価値」の関係

もうひとつ重要なのが、物件価値への影響です。

積立不足マンションの評価

不動産市場では、

  • 修繕履歴
  • 積立金残高
  • 長期修繕計画の有無

が、確実にチェックされます。

積立金が不足しているマンションは、

「将来、大きな負担が発生する可能性が高い物件」

として、評価が下がりやすくなります。

修繕が適切なマンションの評価

一方で、

  • 計画的に修繕されている
  • 積立金が適正水準にある

マンションは、築年数が経っていても、 資産価値が維持されやすい傾向があります。

「高い」ではなく「適正かどうか」で考える

修繕積立金を見るときに重要なのは、 金額の大小そのものではありません。

その金額が、建物の状態に対して適正かどうかです。

適正かどうかを判断する視点

  • 築年数に見合った水準か
  • 将来の修繕計画と整合しているか
  • 積立不足が生じていないか

これらを踏まえて初めて、 「高い」「安い」という評価が意味を持ちます。

専門施工店が伝えたい本当のメッセージ

修繕積立金は、単なる出費ではありません。

建物の安全性と、自分の資産価値を守るための保険です。

専門施工店の立場から見ると、

  • 積立金を適正に見直してきたマンション
  • 問題を先送りしなかったマンション

ほど、結果的に負担が少なく済んでいます。

まとめ|修繕積立金が高くなるのは「理由」がある

修繕積立金が高くなる背景には、

  • 建物の経年劣化
  • 工事費の上昇
  • 初期設定の問題

という、避けられない要因があります。

重要なのは、 その値上げが「将来の安心につながっているか」です。

感情ではなく、 安全性と物件価値の視点で、修繕積立金を捉え直してみてください。

 

 

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