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住民説明会でそのまま使える!修繕積立金の説明資料例

2025.12.10 (Wed) 更新

町田市・相模原市のオーナーの皆様、こんにちは!
マンション/アパートの事なら
ワンリニューアル☆

 

住民説明会でそのまま使える!修繕積立金の説明資料例

 

今回は

『住民説明会でそのまま使える!修繕積立金の説明資料例』

をご紹介させて頂きます!

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目次

住民説明会でそのまま使える!修繕積立金の説明資料例

「修繕積立金の説明をしないといけないのは分かっているけれど、
どんな資料を作れば、住民にきちんと伝わるのか分からない……」

多くの管理組合・理事会から、このような声をお聞きします。

修繕積立金の値上げや大規模修繕の議案は、“資料の質”で合意形成の8割が決まると言っても過言ではありません。
逆に言えば、適切な説明資料があれば、反対意見の多いマンションでも、落ち着いた議論と納得感のある決議に近づくことができます。

本記事では、管理組合がそのまま真似できるように、「住民説明会でそのまま使える修繕積立金の説明資料例」を、パート構成・スライド例・説明文サンプルまで含めて具体的にご紹介します。

修繕積立金の説明資料は「5つのパート」で組み立てる

まずは、住民説明会で使う修繕積立金の説明資料を、次の5つのパートに分解して考えます。

パートタイトル例主な内容
パート1このマンションの「今」の状態建物の劣化状況・修繕履歴・現在の修繕積立金残高
パート2なぜ修繕積立金が不足するのか長期修繕計画・工事費の見込み・不足額のグラフ
パート3修繕積立金の値上げ案とシミュレーション値上げ案A・B・Cの比較表、将来残高のグラフ
パート4住民の不安にお答えします(Q&A)よくある質問と回答例、「値上げ反対」への回答
パート5今後のスケジュールと管理組合からのお願い総会日程、次回大規模修繕の時期、協力のお願い
👆 横にスクロールできます

この5つの流れに沿って説明すれば、「なぜ値上げが必要なのか」「なぜ今なのか」を、自然なストーリーで住民に伝えることができます。

パート1:マンションの「今」を見せる説明資料例

① 建物劣化状況スライド:写真で“危機感”ではなく“現実”を共有

最初の数枚は、修繕積立金ではなく「建物の状態」から入るのがおすすめです。ここでは、専門家による建物診断の写真を中心に構成します。

スライド構成例

  • スライド1:タイトル「このマンションの現在の状態」
  • スライド2:外壁タイルのひび割れ・浮きの写真
  • スライド3:シーリング(コーキング)の破断写真
  • スライド4:屋上防水の劣化(ひび・ふくれ)写真
  • スライド5:鉄部の錆・腐食写真

キャプション例:

・「タイルの浮きが進行すると、落下事故のリスクが高まります。」
・「防水層のひび割れは、雨漏りの原因となります。」

住民は、数字よりもまず「目で見て理解する」タイプの方が多いため、ここで“危機感”ではなく“現状認識”を共有することが大切です。

② 修繕積立金の残高を示すスライド:数字はシンプルに

次に、「お金の今の状態」を示すスライドを1〜2枚入れます。

スライド例:修繕積立金の現在の残高

項目金額
修繕積立金残高(現在)〇,〇〇〇万円
年間積立額〇〇〇万円/年
次回大規模修繕までの予定積立額〇,〇〇〇万円(残り〇年)
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住民説明会では、複雑な会計表よりも、「今どれくらい貯まっているか」が一目で分かる表が効果的です。

パート2:なぜ修繕積立金が不足するのかを示す資料例

① 長期修繕計画の“山と谷”を一枚のグラフで

ここでは、「いつ・どの工事で・どれくらいお金が必要なのか」を示すグラフを用います。

スライド例:長期修繕計画の支出グラフ

・横軸:築年数(0〜40年)
・縦軸:工事費用(万円)

グラフ上に、

  • 築12年:外壁・屋上防水 → 〇,〇〇〇万円
  • 築24年:2回目大規模修繕 → 〇,〇〇〇万円
  • 築30年:配管更新 → 〇,〇〇〇万円

など、主な工事を山として表示します。

ここでの説明文例:

「マンションは、10〜15年おきに大きな工事の“山”が来ます。
それに合わせて修繕積立金を準備していく必要があります。」

② 「不足額」が一目で分かる収支グラフ

次に、修繕積立金の収支(残高)がどう推移するかを示します。

住民が最も納得しやすいのは、

  • 積立残高の折れ線グラフ
  • 工事費支出を重ねた折れ線・棒グラフ

です。

スライド例:現行積立額のままの場合の残高推移

・築20年付近で残高がマイナスになる様子をグラフ化し、
グラフ上に「ここで2,000万円の不足」などと注記します。

説明文例:

「現行の修繕積立金のままだと、築〇年の2回目大規模修繕の際に、
約〇,〇〇〇万円の不足が生じる見込みです。

パート3:値上げ案・シミュレーションの資料例

① 住民が選べる「A案・B案・C案」の比較表

値上げ・合意形成で有効なのは、「案を一つに絞らず、選択肢として提示すること」です。

スライド例:修繕積立金の見直し案(比較表)

月額の変更将来の不足状況特徴
A案+2,000円/戸次回大規模修繕で不足解消負担は少なめ・将来は再検討が必要
B案+3,500円/戸2回目大規模修繕まで黒字維持安定性重視の標準案
C案現状のまま〇年後に約〇,〇〇〇万円の不足将来一時金や借入リスクが高い
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この表に合わせて、各案ごとの積立残高グラフを用意しておくと、住民が「どの案が現実的か」を判断しやすくなります。

② 「値上げしない場合」のリスクも必ず1枚にまとめる

値上げ案だけではなく、「値上げをしない場合に何が起こるか」も資料化しておくのがポイントです。

スライド例:値上げを行わない場合の想定

  • 築〇年:大規模修繕前に積立金がマイナス
  • 不足分:一時金(各戸10〜50万円)の可能性
  • 借入をした場合:返済期間〇年・利息〇〇万円
  • 工事延期 → 劣化進行 → 工事費上昇

文字だけでなく、簡単なフローチャートにしても分かりやすくなります。

パート4:住民の不安に先回りする「Q&A資料」例

値上げ・大規模修繕の説明会では、必ずと言っていいほど同じような質問が繰り返されます。あらかじめQ&A資料を配布し、説明用スライドも用意しておくと、説明会の雰囲気が落ち着きます。

Q&A項目例

  • Q1:なぜ今、修繕積立金の値上げが必要なのですか?
  • Q2:なぜこんなに金額が高いのですか?
  • Q3:値上げではなく、一時金ではダメなのですか?
  • Q4:将来また値上げになることはありますか?
  • Q5:他のマンションでも同じように値上げしているのですか?

回答文例(Q1に対して)

「築〇年を迎え、このマンションは外壁・防水・鉄部などの大規模修繕が必要な時期に入っています。
現状の修繕積立金のままでは、〇年後に約〇,〇〇〇万円の不足が見込まれています。

この不足を解消し、一時金や借入に頼らずに計画的に大規模修繕を実施するため、今回修繕積立金の見直しをご提案しています。」

このように、「数字」「時期」「目的」をセットで回答文に含めると、住民の納得感が高まります。

パート5:説明会でそのまま読める「話し方原稿」例

資料が整っていても、「どう話すか」で印象は大きく変わります。
ここでは、管理組合がそのまま読み上げても違和感のない「導入文」の例を紹介します。

導入部分の話し方例

【理事長あいさつの例】

「本日はお忙しいところ、修繕積立金と今後の大規模修繕に関する住民説明会にお集まりいただき、ありがとうございます。

私たち理事会は、このマンションにこれからも安心して長く住み続けていただくために、
建物の状態や修繕積立金の状況を専門家とともに確認してまいりました。

今日お配りしている資料は、“値上げをお願いするため”というよりも、まずは“この建物の現状を皆さまと共有するため”のものです。

そのうえで、将来の大規模修繕をどのように乗り越えるか、皆さまと一緒に考えていければと思っています。」

値上げ案の説明部分の話し方例

「値上げのお願いは、管理組合としても非常に心苦しい選択です。ただ、現行の修繕積立金のままですと、資料〇ページ目のグラフのとおり、〇年後に約〇,〇〇〇万円の不足が見込まれています。

そこで本日は、A案・B案・C案の3つの選択肢をご提案しています。
どれが正解かを理事会だけで決めるのではなく、皆さまと一緒に比較しながら、もっとも現実的な選択を探していければと思っています。」

ワンリニューアルが作成する資料イメージと強み

ワンリニューアルでは、単に工事の見積を提示するだけでなく、「住民説明会でそのまま使える資料一式」をセットでご提供することを重視しています。

資料イメージ

  • 建物診断報告書(写真・劣化箇所説明つき)
  • 長期修繕計画(工事項目・周期・概算費用)
  • 修繕積立金の収支シミュレーション
  • 値上げ案A・B・Cの比較資料
  • 住民説明会用スライド・Q&A集

専属足場チーム・事故ゼロ基準・狭小地の施工技術といった現場力に加え、
「管理組合の合意形成までをサポートする資料づくり」は、ワンリニューアルならではの強みです。

まとめ|「資料」を整えることが、合意形成への最短ルート

修繕積立金の値上げや大規模修繕の議案は、どうしても住民の不安や反対意見を伴います。
しかし、その多くは、

  • なぜ必要なのか分からない
  • 数字の根拠が分からない
  • 将来どうなるのかイメージできない

といった「情報不足」が原因です。

本記事でご紹介したように、

  • 建物の現状(写真)
  • 修繕積立金の現状(残高・年間積立額)
  • 長期修繕計画と不足額のグラフ
  • 値上げ案A・B・Cの比較表
  • Q&A・話し方原稿

を組み合わせた「説明会用資料」を整えることで、住民の理解は確実に進みます。

「伝わる資料」=「納得できる判断材料」です。
管理組合として、修繕積立金や大規模修繕のテーマに向き合うときは、まず資料づくりから一歩踏み出してみてください。

 

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