共通仮設費と直接仮設費の違いは?大規模修繕の見積内訳・重複・別途項目の確認方法

『共通仮設費と直接仮設費の違いは?大規模修繕の見積内訳・重複・別途項目の確認方法』
をご紹介させて頂きます!
同じ作業名が複数箇所にあっても、項目名だけで二重計上とは断定しません。一式項目の内訳、他項目への含有、別途費用、工期変更時の追加条件を照合します。
目次
共通仮設費と直接仮設費の違い
共通仮設費と直接仮設費は、使用目的を分けて確認します。直接仮設は特定の施工に直接関係し、共通仮設は工事現場全体の運営や安全、準備等に共通して使われる費用として整理されます。
現場事務所、仮設電気・水道、共通安全設備、案内掲示、共通清掃等を確認します。
交通誘導、資材置場、仮設トイレ、住民動線の養生等は、対象範囲と見積構成を確認します。
外部足場、内部足場、作業床、昇降設備、工事範囲の養生、仮設屋根等を確認します。
公共建築工事の積算基準では費用区分が整理されていますが、その区分を民間マンションの見積書へそのまま当てはめるものではありません。各社の見積要項、内訳書、数量表、仮設計画図を優先して照合します。
共通仮設費と現場管理費は同じですか?
同じ名称ではありません。見積書では、仮設設備や安全・準備等の費用と、現場を管理するための人件費・経費等が別項目として整理される場合があります。実際の含有範囲は各見積書で確認します。
見積書で最初に見る3つの場所
最初に、仮設工事明細、共通仮設費欄、各工事項目の内訳を確認します。一か所だけを見ると、他項目へ含まれた費用や別途条件を見落とす場合があります。
足場、養生、昇降、仮囲い等の数量、単位、設置期間を確認します。
現場事務所、安全設備、仮設電気、案内、清掃等の含有範囲を確認します。
塗装、防水、設備工事等へ含まれる養生や、契約外となる条件を確認します。
施工会社には、「この項目は何の作業か」「数量または期間は何か」「別の項目にも含まれているか」を質問します。回答は口頭だけで終わらせず、質疑回答書または訂正版見積へ反映します。
直接仮設費には何が含まれるか
直接仮設費では、特定の工事項目や施工範囲を実施するために必要な仮設を確認します。直接仮設費は足場費だけではありません。
外部足場・内部足場
作業床・昇降設備・工事用養生
仮設屋根・特定区画の仮囲い
特定の施工範囲や工程に必要な場合は、対象箇所、設置期間、数量、撤去条件を確認します。天候や現場条件による追加がある場合は、承認方法も見積条件へ記載します。
直接仮設として記載されていなくても、各工事項目の単価や一式内へ含まれる場合があります。分類位置より、計画された作業がどこに計上されているかを確認します。
共通仮設費には何が含まれるか
共通仮設費では、複数の工事項目にまたがって現場全体で使用する設備や作業を確認します。一式表記の場合は、作業内容、数量、期間を確認します。
現場事務所・仮設電気・仮設水道
安全設備・案内掲示・共通清掃
交通誘導・資材置場・仮設トイレ
これらは見積書ごとに共通仮設、直接仮設、別途等の位置が異なる場合があります。配置、人数、日数、提供場所、使用条件を確認し、分類名だけで比較しません。
マンション側が事務所用区画、駐車場、電気、水道等を提供する場合は、提供条件と復旧範囲を明記します。無償提供か使用料を計上するかも契約前に確認します。
重複して見える項目を確認する5つの質問
同じ名称が複数箇所にあっても、直ちに二重計上とは判断しません。対象範囲、数量、期間、作業目的が同じかを質問します。
建物全体の養生か、特定の塗装・防水工事だけの養生かを確認します。
設置だけか、維持、移設、撤去、復旧まで含むかを確認します。
同じ人員、日数、設置期間を別項目でも計上していないか照合します。
見積要項や質疑回答で「単価に含む」とされた費用を確認します。
通常条件を超えた場合の追加範囲と算定方法を確認します。
重複照合済みと記録する前に、見積項目番号と質問番号を対応させます。回答後は、必要に応じて項目名への訂正線、数量の追記、他項目に含む旨を訂正版へ反映します。
別途費用と工期延長時の追加費用
別途費用になる条件と、工期変更時の追加費用の算定方法を確認します。「必要に応じて別途」だけでは、発生条件や承認手続きが分かりません。
- どの事象が追加費用の対象になるか
- 数量、人数、日数、月数のどれで算定するか
- 誰が追加作業を申請・承認するか
- 緊急時を除き、作業前に見積を提出するか
- 工期延長の原因別に負担をどう確認するか
足場、現場事務所、仮設トイレ、警備、電気設備等は、使用期間が延びると条件が変わる可能性があります。ただし、延長すればすべての仮設費が同じ割合で増えるとは限りません。
変更時は、当初見積、変更理由、追加数量、期間、単価、契約上の承認記録を照合します。工期短縮や数量減少がある場合の精算方法も確認します。
3社の見積を同じ条件で比較する方法
会社ごとに分類が異なる場合は、項目を移し替えるのではなく、実際の作業内容を縦に並べます。見積書ごとに項目の配置が異なる場合があります。
現場全体の誘導
確認事項:配置場所、人数、予定日数、追加日数の単価。
搬入・組立時の誘導
確認事項:足場工事以外の誘導を含むか、回数と期間。
発生条件を確認
確認事項:必要と判断する基準、承認者、人数・日数の算定方法。
3社の分類方法のうち、特定の方法だけが誤りとは限りません。同じ作業条件を提示し、人数、期間、対象作業、追加条件をそろえた訂正版を取得します。
匿名Eマンションの見積訂正事例
匿名Eマンションでは3社から大規模修繕の見積を取得しました。交通誘導費の分類が各社で異なり、総額だけでは条件差を確認できませんでした。
A社は共通仮設、B社は足場工事、C社は必要時別途としていました。
対象作業、配置場所、人数、期間、追加条件を全社へ質問しました。
足場搬入費や安全対策費の中に誘導費が含まれるか確認しました。
分類名ではなく、含まれる誘導作業と追加日数の条件を比較しました。
「交通誘導一式」「必要時別途」と記載され、人数と期間が不明でした。
一式・必要時 → 対象作業、予定日数、追加条件を追記
含有範囲、数量、他項目との関係、追加費用の算定方法、回答日を記録しました。
この事例は、特定会社の分類や請求が不適切だったという内容ではありません。項目名が異なる見積を、同じ作業条件へそろえて比較した事例です。
よくある質問
共通仮設費とは何ですか?
直接仮設費とは何ですか?
足場は必ず直接仮設費ですか?
共通仮設費一式という見積で問題ありませんか?
同じ作業名が2か所にあれば二重計上ですか?
工期が延びると仮設費も増えますか?
仮設費は項目名ではなく中身で比較する
共通仮設費がいくらなら適正かだけで判断せず、何の作業が、どの数量と期間で、どの見積項目へ含まれているかを確認します。
- 共通仮設と直接仮設を使用目的で分ける
- 仮設明細、共通仮設欄、各工事項目を確認する
- 一式項目は作業内容、数量、期間を質問する
- 他の工事項目へ含まれる費用を照合する
- 同じ名称だけで二重計上と断定しない
- 別途費用になる条件を契約前に確認する
- 工期変更時の算定方法と承認手続きを決める
- 訂正版見積と質疑回答を契約へ引き継ぐ
共通仮設費と直接仮設費を、同じ条件で比較する
見積要項、内訳、数量、質疑回答、訂正版を照合し、契約後に「含まれていると思っていた」という認識差を減らすことが重要です。
町田市相模原市の大規模修繕専門店ワンリニューアルでは、
大規模修繕の悩むオーナー様の不安・疑問を専門ショールームで解説しております。
「大規模修繕の費用を抑えたい」と考えられるオーナー様はぜひ一度お問い合わせください!
さらに大規模修繕について知りたい方は
無料資料をご覧ください!
ワンリニューアルは建物診断を無料で行っています。
無料建物診断はこちらから






