管理組合が知っておくべき仮設足場の法令・安全基準|大規模修繕で失敗しない判断軸

『管理組合が知っておくべき仮設足場の法令・安全基準|大規模修繕で失敗しない判断軸』
をご紹介させて頂きます!
目次
管理組合が知っておくべき仮設足場の法令・安全基準
大規模修繕工事において「仮設足場」は、単なる作業用の構造物ではありません。
作業員の安全を守ることはもちろん、居住者や通行人、建物そのものを事故から守るための法令で厳しく管理された安全設備です。
しかし現実には、「足場は専門業者に任せれば大丈夫」「法令は施工会社が守るもの」と考え、管理組合側が内容を把握しないまま工事が進むケースも少なくありません。
その結果、事故発生時に管理組合も責任を問われる、あるいは安全基準を満たさない足場が使われていたという事態が起こります。
この記事では、管理組合・理事会が最低限理解しておくべき「仮設足場の法令・安全基準」を、実務目線で整理します。
専門用語に偏らず、「何を確認すべきか」「どこが判断ポイントか」を明確にすることが目的です。
結論:仮設足場は「労働安全」だけでなく「管理責任」の対象
仮設足場に関する法令は、主に労働者の安全確保を目的としています。
しかし、マンション大規模修繕では、足場が敷地外や共用部に及ぶため、管理組合も無関係ではありません。
足場からの落下物、倒壊、第三者被害が発生した場合、
「施工会社だけでなく、発注者側(管理組合)が管理責任を問われる可能性」があります。
だからこそ、管理組合は次の視点を持つ必要があります。
- 足場が法令に基づいて設計・施工されているか
- 安全基準が現場で守られているか
- 説明責任を果たせる資料・記録が残るか
「知らなかった」「業者に任せていた」では済まされない時代になっています⚠️
仮設足場に関わる主な法令・基準
まず、仮設足場に直接関係する代表的な法令・基準を整理します。
管理組合が全文を理解する必要はありませんが、存在と役割は押さえておくべきです。
| 法令・基準 | 概要 |
|---|---|
| 労働安全衛生法 | 作業員の安全確保を目的とした基本法。足場の設置・使用・点検の根拠となる。 |
| 労働安全衛生規則 | 足場の構造・手すり・幅・点検義務など、具体的な基準を定めている。 |
| 仮設工業会基準 | 足場部材や組立方法に関する業界基準。実務上の安全指針。 |
| 建築基準法・道路法 | 敷地外・道路上に足場が出る場合に関係。占用許可が必要になる。 |
これらはすべて、「守られていないと事故が起きる」だけでなく、
守られていない事実そのものが問題になる基準です。
労働安全衛生規則で定められている足場の基本要件
労働安全衛生規則では、仮設足場について細かなルールが定められています。
管理組合が特に押さえるべきポイントを、実務的に解説します。
作業床の幅と強度
足場の作業床は、原則として幅40cm以上が必要とされています。
これは、作業員が安定して立ち、工具や材料を扱える最低限の幅です。
幅が不足すると、作業効率が落ちるだけでなく、転落・つまずき事故の原因になります。
「狭くても作業できる」は、安全基準上は通用しません。
手すり・中さん・幅木の設置
一定以上の高さで作業を行う足場には、手すり・中さん・幅木の設置が義務付けられています。
これは作業員の転落防止だけでなく、
工具や材料が下に落下するのを防ぐための重要な構造です。
特にマンション修繕では、足場の直下に居住者の動線や駐輪場があるケースも多く、
幅木の有無は第三者被害防止の観点で極めて重要になります。
足場の点検義務と記録の重要性
足場は「組んだら終わり」ではありません。
法令では、以下のタイミングで点検を行う義務が定められています。
- 足場の組立完了時
- 一部変更・解体後
- 強風・大雨・地震などの後
- 作業開始前の定期点検
この点検は、口頭確認ではなく、記録として残すことが重要です。
万が一事故が発生した場合、
「点検していたか」「記録が残っているか」は、責任の所在を大きく左右します。
管理組合としては、 点検記録が提出される体制になっているか を確認することが、リスク管理になります。
足場と第三者災害防止の関係
マンション大規模修繕において特に重要なのが、第三者災害です。
第三者とは、作業員以外のすべての人を指します。
具体的には、以下のような対象です。
- 居住者・来訪者
- 近隣住民
- 通行人・自転車・車両
足場からの落下物や倒壊事故は、第三者災害につながりやすく、
発生すると管理組合の社会的信用にも大きな影響を与えます。
そのため、法令上の足場基準に加え、
- 落下防止ネット・養生の適切な設置
- 立入禁止措置・動線変更の明示
- 夜間の視認性確保(表示・照明)
といった現場ごとの追加安全対策が不可欠です。
道路・敷地外に足場がかかる場合の注意点
建物の立地によっては、足場の一部が道路や隣地にはみ出すことがあります。
この場合、労働安全衛生法だけでなく、道路法・占用許可の問題が発生します。
無許可で道路上に足場を設置すると、行政指導や是正命令の対象になります。
工事の中断やスケジュール遅延につながるため、事前確認は必須です。
管理組合としては、
- 道路占用許可の取得有無
- 許可範囲と足場計画の一致
- 警備・誘導員の配置計画
が説明されているかを確認することで、不要なトラブルを防げます。
法令遵守とコストの関係を誤解しない
仮設足場の法令・安全基準を守ると、「費用が高くなる」と感じる方もいます。
しかし、これは短期的な見方です。
安全基準を満たさない足場は、
- 事故リスクの増大
- 是正工事による追加費用
- 工期延長による間接コスト増
を引き起こします。
結果として、最初から適正な足場を組む方が、総コストは安定します。
安全対策は「コスト増」ではなく、「損失回避」だと考えることが重要です。
ワンリニューアルの考え方:法令は「守るもの」ではなく「設計に組み込むもの」
ワンリニューアルでは、仮設足場の法令・安全基準を「後付けのチェック項目」とは考えていません。
同じ建物、同じ立地条件は一つとして存在しない
この前提のもと、足場職人の経験を持つ営業担当が、
現地調査の段階から法令・安全基準を踏まえた足場計画を組み立てます。
さらに、専属職人が在籍しているため、
「図面上は問題ないが、現場では危険」というズレを起こしにくい体制です。
管理組合様には、専門用語を並べるのではなく、
なぜこの足場が必要なのかを、実務目線で説明することを重視しています😊
まとめ|管理組合が法令を知ることは「守り」ではなく「判断力」
仮設足場の法令・安全基準は、施工会社だけの問題ではありません。
管理組合が基本を理解しているかどうかで、工事の安全性とトラブル発生率は大きく変わります。
すべてを専門家レベルで理解する必要はありません。
しかし、
何を確認すべきかを知っている
ことが、管理組合としての重要な役割です。
法令を理解し、説明を受け、納得した上で進める大規模修繕は、
結果として安全性・品質・住民満足度のすべてを高めます。
仮設足場は「見えないコスト」ではなく、
建物と人を守るための最前線の安全装置です。
その価値を正しく判断できる管理組合であることが、成功する大規模修繕への第一歩です✨
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