マンション大規模修繕の理解と費用の見積り

大規模修繕の豆知識 2024.01.30 (Tue) 更新

管理組合・オーナーの皆様、こんにちは！
マンション・アパートの建物の事なら、ワンリニューアル☆
大規模修繕・マンション修繕・防水工事・外壁塗装専門店のワンリニューアルです！

今回は「マンション大規模修繕の理解と費用の見積り」のご紹介です

=================

大規模修繕の重要性
- ■ マンションの寿命を延ばす
- ■ 共用部分の改修と居住環境の向上
修繕費用の見積り
- ■ 費用の範囲と見積もりの取り方
- ■ 国土交通省の現場調査に基づく費用のデータ

大規模修繕の重要性

この内容をご覧になられている方であれば、もうその重要性はご存じかも知れませんが改めて何の為に大規模修繕を行うのか。という所を一緒に確認していきましょう。

■ マンションの寿命を延ばす

マンションの大規模修繕は、建物の寿命を延ばす重要なプロセスです。多くのマンションは、時間と共に劣化していきますが、適切な修繕によってその寿命を大幅に延ばすことが可能です。例えば、外壁塗装はマンションの外観を保ちながら、壁の劣化や亀裂を防ぐ効果があります。防水工事は、雨水の侵入を防ぎ、内部の損傷を防ぐために重要です。

日本の気象条件や地震などの自然災害がマンションの劣化を促進させる要因となっているため、定期的な大規模修繕は避けては通れない道と言えます。また、修繕を通じて、マンションの価値を維持または向上させることも可能で、将来的には資産価値の向上にも寄与します。

■ 共用部分の改修と居住環境の向上

大規模修繕による共用部分の改修は、居住者様の生活環境を大幅に向上させることができます。共用部分の劣化は、マンション全体の印象を低下させ、居住者様の満足度や安心感を損なう可能性があります。例えば、エントランスのリニューアルでは、新しい照明や床材を導入することで、明るく清潔な印象を与えることができます。また、廊下や階段の照明の改善は、安全性を向上させると同時に、エネルギー効率を向上させるLED照明を導入することも検討されます。

修繕費用の見積り

■ 費用の範囲と見積もりの取り方

大規模修繕の費用は、マンションの規模や劣化の程度、修繕範囲によって大きく異なります。一般的には、数百万円から数千万円の範囲で費用が発生することが多いです。これまでは、見積りを取得する際管理会社様や専門の建築コンサルタント・修繕業者に依頼することが一般的でした。
しかし、時代と共に賃貸オーナー様ご本人で取得され検討・比較されたり分譲マンションの場合はマンション管理組合様のみにならず区分所有者様が取得し、管理組合様へ相談されるケースも増えて来ました。

具体的な見積もりを得るには、マンションの現状を詳細に調査し、必要な修繕項目をリストアップすることが重要です。さらに、複数の業者から見積もりを取ることで、費用の比較や交渉が可能となり、結果的にはコスト削減につながることもあります。また、見積もりには、工事期間や保証期間、アフターサービスの内容なども含めて確認することが重要です。

大規模修繕は安ければいい。というものではありません。
工事の内容をしっかりと検討されるには、まず現在のマンションの状況を正確に把握する事が必要不可欠となります。
その上で、優先順位を設けて分割工事を行う事で資産価値を維持継続する事が可能となります。
過去には、年数経過により一気に大規模修繕を行う事が通常でした。
しかし、経済面等の変化から区分所有者様からの修繕費積立が滞ってしまうケースも増えてきて修繕費が担保出来なくなってしまっているのも現状です。
世情により、想定外の状況となってしまっても建物は待ってくれません。

建物の状況を正確に把握する事で、優先順位を設ける事が可能となります。
一括で行わなければならない工事、というものではありません。目的は、建物の維持継続です。
それに伴う必要な工事を見極めていきましょう！

■ 国土交通省の現場調査に基づく費用のデータ

国土交通省は、マンションの大規模修繕に関する費用データを提供しています。このデータは、実際の現場調査に基づいており、マンションの規模や地域、修繕内容による費用の違いを理解する上で非常に有用です。また、国土交通省のデータは、マンション管理組合や修繕業者との交渉時に参考にすることができ、適正な費用を確認するためにも活用できます。

◍令和3年度マンション大規模修繕工事に関する実態調査

◍マンション大規模修繕工事の発注等の適正化について（通知）

※国土交通省発行

これらの点を踏まえて、マンションの大規模修繕について理解し、適切な費用見積もりを得ることが重要であると言えます。大規模修繕は、マンションの価値を保ち、快適で安全な居住環境を提供するために不可欠なプロセスです。

毎日建物の状況を確認されている方もそうでない方も、基準があると建物の状況を正確に判断しやすいです
そして、抜け漏れもなくチェック出来ますのでこちらの国土交通省発行「点検時期セルフチェック」を是非ご利用ください